結婚パーティー。

1月21日。
スリランカ家庭料理~アハサ食堂~のアハサさんの義妹の結婚式。僕のステイ先の息子マヒンダとスリーウィーラーで約2時間→ジャーエラに。

アハサさんは現在、ここジャーエラにある旦那さんのガーミニーさんの実家で家庭料理の修行中。先日は僕が働く食堂にも来てくれて、招待状を頂きました。感謝★
※その時の~アハサ食堂~ブログでの記事。

結婚式の会場はキリスト教会。

おめでとー!
南国での教会の結婚式。独特の雰囲気でいい感じ。仏教が多数のスリランカ。キリスト教は人口の10%強と数こそ少ないですが、しっかりと根付いています。

その後は家に移動してのホームパーティー。

このホームパーティーの為にアハサさん&ガーミニーさん含むお家のみんなは何日も前から大忙しだったよう。昨晩、ほとんど寝ずに作ってくれたカツレット。パーティーの始まりのおつまみとして登場。魚の味がしっかりでラサイ!!(美味しい!!)↓

そして、ケータリングによるライス&カレーの登場!バリエーションもずらーっと。(150人分が用意されたよう。)


こんな感じで盛りつけました↓

手前から左回りに。バトゥモージュ(ナスのカレー)、カジュ(カシューナッツ)。パリップ(レンズ豆のカレー)、ククルマス(チキン)、パパダン(煎餅)、アンブルティヤル(マグロ)、モルディブフィッシュサンボーラ、サラーダ。真ん中のはアラバトゥマ(ジャガイモの炒め物)。
オカワリしまくりの幸せ時間。
食べて、飲んで、踊って、話して、パーティーは続き。

この日はこのままガーミニーさんの実家に泊めてもらいました。

そーいえば、アハサさんの義弟と夜に外に食べにいったスップ(スープ)もなかなの美味。

あまり汁物を飲むという食習慣がないスリランカですが、スゥプ屋というものが存在し、これを好きな人は毎日のように通うらしい。

翌日は、同じく日本から来て滞在中のノリさんも一緒にマヒンダ(キャーガッラのステイ先)のお父さんが持たせてくれた生のテーコラ(茶葉)を潰したり。
海岸沿いの街二ゴンボへ繰り出して、サリーを見たり、アハサさんのお気に入りのレストランでフライドライス&フライドヌードルスを食べたり。
チリペースト。ニンニク&青唐辛子&ライムが入った醤油。ククルマスのホディでカスタマイズ。
フライドライス製作中の様子。
たらふく食べて大満足。

そして、ここ二ゴンボでアハサさん達とはお別れ。
久しぶりにスリランカゆっくり過ごせた2日間。ほんとうにありがとございました。また日本で!

二ゴンボからバスに乗りコロンボ乗り換えで、スリランカ南端の街「マータラ」へ。お別れの時に頂いたキャウンやコキス(いずれもスリランカの家庭で作られる伝統的なお菓子)を食べながら約5時間の移動です。

※バスでの写真ではないですが、ガーミニーさん宅のキャウンとコキス&マヒンダの父さんの茶葉でいれた紅茶。

さぁ、マータラでもたくさん学ぼう!

原動力は「まかない」。

今日も朝の7時でお客が満員のティッサ食堂。

最近の僕の勤務時間は、朝の5時から夜10時(途中2時間ほどの休憩)までミッチリ。
無給ですが、ゲスト扱いは無し。地元のシェフ達と一緒にガッチリ働きます。料理の腕も、シンハラ語もまだまだ未熟な僕にとっては、かなりハードで毎日ヘロヘロ。

でもたくさんのことを学べることに加えて、「最高の楽しみ」が全てを癒して&プッシュしてくれます。

「最高の楽しみ」とはめっちゃ美味しい「まかない」です。

食堂にあるものなら何を食べてもハリ!(OK!)。
僕のチョイスは基本的に「ライス&カレー」。たまにインディアーッパやコットゥロティ、ソーティーズやパーンも。

僕が毎日2から3回(たまに4回)食べてる「まかない」の写真(時々撮影)をどうぞ!

左のはダンバラ(四角豆)のカレー。沖縄にも良くある食材。

右のは、キリコス!コス(ジャックフルーツ)の実とコスアタ(種)をココナッツミルクで煮込んで行くのですが、多彩な技が加わり気絶寸前の美味しさ。

パラータ(小麦粉の生地でできてる)をパリップホディ(レンズ豆の汁気のあるカレー/※ホディ=汁)とククルマスホディ(チキンカレーの汁)で。ポルサンボーラも。

やったー!左上は大好物のラトゥアラ(ビーツ)のキラタ(ココナッツミルクで仕上げる)カレー。右下のゴーワコラ(キャベツの葉)のマッルンも◎。

ヌードルス!ヌードルス!中華料理がスリランカに定着。
よくばりました!
真ん中にククルマス(チキン)!左上から右にかけて、マールミリス(ししとう)炒め物。パトーラサンボーラ。ボーンチのキラタ(ココナッツミルク仕上げ)。パリップ(レンズ豆)。んでから、パパダン(煎餅みたいなん)。バダプミリス(唐辛子を揚げたもの)。

インディアーッパ(米粉の麺を蒸し固めたもの)をキリホディで。シンプル朝ご飯。
食堂に勤めだした頃のちょっと品のない盛りつけ。インディアーッパとピットゥと各カレー達。

人参おいしー !!右上のバダプ・カラウィラ(素揚げしたゴーヤ)サンボーラもいい仕事します。
手前のはじゃがいもではありません。アンバラッラという少し酸っぱい果物のカレー。

左のカタマリはアンブルティヤル(マグロを煮込んだもの)。ご飯とよく混ぜて食べよー!

今日のまかない。左上はアラ(じゃがいも)キラタ。右上はバトゥ(ナス)モージュ。どっちも美味しい。混ざるとなおさら。いずれも日本にもある食材なので、そのまま再現できそう★

他にも毎日毎日色んなのカレーが登場し、やめられないとまらない。
さぁ!今日もそろそろ夜の仕事。パキっと頑張るぞ。

(まかないを食べる僕と紅茶担当のラージャパクサさん)

と言いながら、実はティッサ食堂での勤務から一度離れて移動します。明日は結婚パーティーで「ジャエラ」へ。明後日はスリランカの南端「マータラ」へ。

コットゥロティ。

前にロティ&ロールスを紹介しましたが、このお話には続きがあります。
ロールスの生地をカットしたときに余分な生地が出ます。

※写真左上に生地の切れっ端。

でも、ちゃーんと行き先があります。
余分なこの生地達と加えて作ったゴーダンパロティ(ロティの生地だけを焼いたもの)を纏めて、丸めて、そしてこれを包丁で細かく切り刻んでいきます。

細かい、短い、麺のような状態に。

これらを、野菜、カレーのホディ(汁)、卵、そしてカラピンチャー!他スパイスと一緒に。

熱ーい鉄板の上でコットゥピヒヤ(ピヒヤ=刃物/お好み焼き&焼きそばを焼くコテ的存在)で。

さらに、さらに細かく刻むように炒めます。
カタカタカタカタカタカタカタカタ。
リズム良く!
ティキライヤーによる華麗なコットゥ作りの動画をご覧あれ↓↓↓

Yes!「コットゥロティ」のできあがりです! ロティが本来持っているモチーっとした食感にカレーが絡んで→鉄板で焼かれることで、香ばしさ倍増!
ヤミツキー!
写真は卵2個入りの「ビッタラ・コットゥ」!
他にも鶏肉入りの「ククルマス・コットゥ」。魚入りの「マール・コットゥ」。野菜のみの「エラワルコットゥ」などのバリエーション。
またロティの代わりに、インディアーッパ(米粉の麺を固め蒸したもの)を使った「コットゥインディアーッパ」なんてのも人気。
カレーのホディ(汁)なし、ネギ多め、コッチミリス(凄い辛い小さい唐辛子)入り、などのお客さんも自由にカスタムオーダー。

この「コットゥロティ」。残りの生地を使うという理由もあって、夜だけのメニュー(他の食堂もだいたい夜だけ)。夜の営業中は、持ち帰りも含めて、たくさんの注文が舞い込み、カタカタカタカタなりっぱなし。
僕もちょくちょく作ってます!楽しー★

トゥナパハを作る。

前に紹介したように僕のステイ先の家は小さなスパイス工場「マーシャプロダクツ」。食堂の休憩時間に合わせてもらって、マヒンダとアンマー(お母さん)と一緒にトゥナパハ(カレーパウダー)を作りました。

トゥナパハはスリランカのカレー作りの中で頻繁に登場する混合スパイス。
「トゥナ」はシンハラ語で「3」。「パハ」は「5」。複数のスパイスで構成されていると言う意味?かな?(英語ではカレーパウダーと言います。)
またこの「トゥナパハ」には「アム・トゥナパハ」(「アム」=「生」)とローストされた「バダプ・トゥナパハ」(「バダプ」=「火の通った」)があります。

写真左が「アム・トゥナパハ」。右が「バダプ・トゥナパハ」。一般的に野菜のカレーには「アム・トゥナパハ」を、肉や魚のカレーには「バダプ・トゥナパハ」を使います。
今日はマーシャプロダクツの製品の中で最も手間のかかる「バダプ・トゥナパハ」(ローストカレーパウダー)作りの一部をご紹介。

単純に「アム・トゥナパハ」(生のカレーパウダー)をローストすればバダプ・トゥナパハが出来上がるわけではありません。
元となるそれぞれのスパイスをホールの状態でローストしていきます。

その前に各スパイスを天日干し。

そして
コッタマッリ(コリアンダー)をロースト

油を使わず、から煎りなのでずーっと混ぜていないといけません。たいへん。

スードゥル(クミン)、マハドゥル(フェンネル)をロースト

クルンドゥ(セイロンシナモン)、エナサール(カルダモン)、カラーブナティ(クローブの枝)をロースト

※エナサール(カルダモン)とカラーブナティ(クローブの枝)はこんなの↓↓↓

ランペ(パンダンリーフ)、そしてカラピンチャ(カレーリーフ)をロースト

ウルハール(フェネグリーク)をロースト

アバ(マスタードシード)をロースト

ウィヤリスドゥルーヌ(天日干したにんにく)をロースト
他のものも含めて、それぞれじっくりローストしていきます。
ちなみにこのトゥナパハに入れるスパイスやその配分は、スパイス職人にとってまさにノウハウ!今回は許可の範囲で写真とテキストを公開。他にも加えるものがあります。常に新しいブレンドや生産方法を試しているそうです。

そして、ローストした全てのスパイスを良ーく混ぜて、

機械で粉末にします。


※手前が粉末になる前。奥が粉末になった状態。

あとは室内で冷まして


「バダプ・トゥナパハ」の出来上がり!
ハリマ スーワンダイ!(めっちゃいい香り!)

出来上がった直後のバダプ・トゥナパハと少しの塩をお湯に溶かして味を確認。

シャキッと美味しー!感激の味。

パッケージングされたマーシャプロダクツの「バダプ・トゥナパハ」↓

そして他のスパイス達とともにマヒンダが飲食店や小売店に配達&集金に↓

魂のこもったいい製品&いい仕事です。

【追記】
カラピンチャでは、2種のトゥナパハ(ローストカレーパウダー、カレーパウダー)を販売(店舗&オンライン)しています。
記事にある家庭の工場ではなく、RUHUNU FOODSというスリランカのキャンディー市にある大きなメーカーから輸入したもので、カラピンチャ店舗でも使用しているものです。
詳細は以下アドレスからご確認いただけます。

◎ローストカレーパウダー(バダプ・トゥナパハ)
spice-karapincha.jp/?pid=94659983

◎カレーパウダー(アム・トゥナパハ)
spice-karapincha.jp/?pid=94659783

◎スパイスカラピンチャ(オンラインサイト)トップページ
spice-karapincha.jp
スリランカスパイス カラピンチャ

 

是非、ご家庭でもスリランカカレー作りにトライしてみて下さい!

動物に優しいスリランカはヨコミミ犬だらけ。

スリランカは生き物に優しい国だと思います。

※象通行注意の道路標識

スリランカの宗教といえば仏教が70%。それが関係あるのか?ないのか?
とても、優しい。

たとえば、
前にも記したようにデリバリー中に、野良犬に期限切れのパンをあげちゃう。

そして、僕が働く食堂でも、昨日売れ残ったのアーッパを、翌朝、屋根に投げ撒いて、カラス達にあげちゃう。

チキンの皮は使いません。食堂の裏にやってくる犬にあげちゃう。

魚の要らない部分もあげちゃう。

キッチンにまで入ってくる猫が一匹います。魚の切れっ端をあげちゃう。

みんな友達。
他にも、スリランカにいると普通に色んな動物がいます。




鰐?オオトカゲ?




水牛
あと、リスとか、ウサギとか、鳥もいっぱい。
虫もいっぱい。でも意味なく殺生しません。

そんで、
ダントツに多いのは「犬」(シンハラ語:バッラー)
野良&放し飼いの犬がどこにでもいます。
たくさんいます。
でも、その種類は横に耳が生えてる犬ばっかり。
勝手に「ヨコミミ犬」と名付けました。

かわいい「ヨコミミ犬」を数匹紹介。
①通勤途中にて
②パン工場の裏庭で

③ガソリンスタンドで

④友達の家で

⑤道端で

⑥倉庫の前で

⑦友達のガレージで

⑧近所の広場で

とくに可愛がるわけでなく、虐げるわけでなく、普通に共存しています。
めっちゃいいと思います。