ダッロー(イカ)おったー!

スリランカ海の幸。
今日も港へ。
先日いった大きなデウンダラ港とは別のガンダラ港へ。
ここは、小さめの魚が豊富に揃います。

今日のの狙いは「ダッロー」=「イカ」
ダッロー(イカ)美味しい。カレーもイケる。苦手な人もスリランカのカレーならアリかも。

ダッローを探して市場をまわると日本にもありそうな魚が色々。
ピアーサレヨ(トビウオ)↓

ガルマール(メバルっぽい)↓
ディーラーワ(サンマじゃなくてカマスかな?)↓

楽しー。

けど肝心のダッロー(イカ)がいません。
「ダッローナッダ?」(イカないの?)と聞くと
「イワライ!」(売切れ!)と切り捨てられ。
他のオッチャンに聞いても「イワライ!」。
他のオッチャンに聞いても「イワライ!」。
他のオッチャンに聞いても「イワライ!」。
あー。一足遅かったと後悔。
浜辺でどうしようか考えてたら、
漁船が一隻帰って来た。
みんなで浜辺に押し上げて、漁船を覗くと、

「ダッロー!ダッロー!ダッロー ティエナワー!」(イカ!イカ!イカおる!)

その場で交渉→1kg Rs.300(220円くらい)でガッタ。
イエイ。ラッキー。
※スリランカで多く流通しているイカは日本で多いものに比べて小ぶり。

マータラの家に戻ってダッローホディ(イカの汁気のあるカレー)作りのスタートです。
イカスミまみれになりながら、しっかり洗って、

各スパイス他と煮込んでいきます。
臭み対策はゴラカではなく、甘味&酸味のバランスが良いシアンバラで。
グツグツグツグツ→出来上がり。

ホディ(汁気のあるカレー)はやっぱりパーンで!

削っただけのだけのポル(ココナッツ)もええ仕事。

そして、
夜はやっぱり「デビル!」(トマトを使った辛口炒め)
「ダッローデビル!」を作ります。

まずは塩茹で。

野菜を炒めて。

絡めて絡めて。
キャーリミリス(チリピース)とガムミリス(胡椒)はビビらずバチッーと!

出来上がり。

ウマカラー!
このままビールとも凄くアリ。
飲めない僕はライス&カレー。

キャロットサンボーラとゴーワ(キャベツ)とパリップ(レンズ豆)のホディを合わせて幸せ。

ダッロー(イカ)。
日本の人の口に&胃袋に。素直に入ってくる海の食材。
ニヤマイ!(いい!)

クルンドゥのおっちゃん(シナモン剥きの名人)。

スリランカカレーで欠かせないスパイスのひとつ「クルンドゥ」=「セイロンシナモン」。

クスノキ科の木で、その樹皮がスパイスとして使われます。
カレーだけでなく、お菓子作りや紅茶、コーヒーに入れたりも。
スリランカ産のクルンドゥ。すごく香り高く、雑じゃない丁寧な味わい。

僕が今いるマータラのあっちこっちにも、クルンドゥワッタ(シナモン畑)があり、ジャヤさんのお父さんのクルンドゥを育てています。


ナイフでバキッと。
すごくいい香り!

それを持って帰り。
皮を剥く!と思いきや。

「クルンドゥのオッチャンとこ持ってけ!」
と言われて、近所のお家を訪問。
<クルンドゥのオッチャンことダハパーラさん。
このクルンドゥ。良く見かけるクルッと巻いたロール形状に剥くのはとても難しいんです。

まず表面の硬い皮をナイフで削ぎ落しー。
出て来た薄皮の部分をナイフの握り手の部分で丁寧に均しー。
そしてその皮をクルッと剥いていくわけですが・・・。
ムービーでどうぞ↓↓↓

ラッサナイ!(キレイ!)
これをしっかり乾燥させれば、スパイスとしてのクルンドゥが仕上がります。

僕もクルンドゥむきに挑戦中。ムズカシタノシー★

自分で剥いたクルンドゥでカレーを作る。
んで食べる。
感激な瞬間。

 

追記:
通販サイト「スパイスカラピンチャ」でスリランカ産「セイロンシナモン」の販売をしています。
18-1cこちらは、スリランカの大手スパイス会社「RUHUNU FOODS」の製品となります。

お寺にご飯を。

1月28日。家のクッシヤ(台所)は朝から慌ただしい。
月に一度のパンサラ(お寺)にご飯を持っていく日。
スリランカでは、地域の住人が月に1日の持ち回りで、お寺に食事を差し上げるようです。今日は、僕がステイするジャヤさん家が当番。

ジャヤさんの奥さんクムドゥさんに加え、近所の親戚も手伝って、種類も量もたくさんの料理を作ります!僕も一緒に。

朝の6時に支度がスタートし午前11時にデリバリーという制限時間の中、レストランに負けない手際の良さでどんどんカレーを作っていきます。






みんなで協力→なんとか時間も間に合ったー!

ずらーっとこんな感じ↓↓↓

左上段から、カララウ(という魚)の天ぷら。キャロットのアッチャール(お漬け物)。ムグヌワンナ(という葉)のマッルン。パリップ(レンズ豆)。ワンバトゥモージュ(ナスのカレー)。下段左から、アラテルダーラ(ジャガイモの炒め物)、ミリスマールホディ(魚の汁気のあるカレー) 、パパダン(塩味の煎餅)、バット(ご飯)。
んー。なかなかなかなか★
これをスリーウィーラに積み込んで→お寺へヤン!(Let’s Go!)

まずはブッダに差し上げて、

それからハームドゥルオ(僧侶)の人達に。

家族でお経を唱えた後は、帰宅してカム!(Let’s Eat!)

みんなで頑張って作った食事の味は格別。

夜は再びプージャー(頻繁にある花を捧げる行事)のためお寺へ。
奇麗な花を差し上げて、集まった人みんなでお経を唱えます。
スリランカのお寺は本当に気持ちいい。
いつ来ても気持ちいい。
夜もいい。





魚。自由自在。

スリランカ南端の街マータラでの魚カレー修行は続きます。

朝の5時にスリーウィーラでバーラタと向かったのは、デウンダラ港。
大きな魚市場があります。
先日の近所の市場とは違いたくさんの漁船が大量の魚を持ちこみ、たくさんの魚売りが、魚を買いに来ます。一般の人も買う事ができます。





賑やかな魚市場の様子をムービーでどうぞ↓↓↓

そして、買ったのはこの魚達。

上の2匹がケラワッラ(マグロの一種)。下のがワンナ(シイラ)。
これ全部で5kg、1500ルピー(1200円くらい)。
※全部を一日で使う訳ではありません。

早速 カパナワー!(切るー!)

バーラタの指導のもと作るのは、以下の3種。
①マールオルワホディ
「マール」=「魚」、「オルワ」=「頭」、「ホディ」=「汁」
②マールサンボーラ
③パリップホディ

まずは
①マールオルワホディ

「マール」=「魚」、「オルワ」=「頭」、「ホディ」=「汁」。
そう!「お頭煮」のようなカレー。
魚の頭の部分と各野菜&スパイスで煮込んでいきます。

しっかり煮汁を出しながら、汁気を多めに仕上げます。

デキアガリ★

それから、
②マールサンボーラ

切ったワンナの身を茹で。

小さく潰して、生の野菜とスパイスを揉み込むように和えたら、

マールサンボーラ!!

そして、
③パリップホディ

定番の豆のカレー、パリップですが、今日は余った魚の煮汁を使って作りました★

カトゥルムルンガという葉の炒め物も用意。パーンと一緒にいただきまーす!↓

「えっ!?パンなん?」
と思う人もいるかもしれませんが、
汁気のある魚のカレーとパーンを合わせて食べるのは、スリランカの定番。
アリです★

マールサンボーラをパンで挟んで&鉄板で挟んで、焼くのもホンダイ!↓↓↓

なかなか贅沢な朝ご飯。

んで、夜はジャヤさんの親戚の子の誕生日パーティー。
朝の魚(ワンナ)を使ってカツレットを作って持ってきました。↓↓↓

さらに、翌朝はケラワラの身を使ってアンブルティヤル!

エラワルバトゥ(炒めた野菜と混ぜたご飯)。アラバトゥマ(ジャガイモの炒め物)。サラーダと一緒に。↓↓↓

んー。魚。自由自在。

魚いっぱいマータラ。

40日間レストランで働きながら修行した「キャーガッラ」を一度離れて、やってきたのはスリランカの南端の街「マータラ」。

「キャーガッラ」の場所↓

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「マータラ」の場所↓

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この街にやってきた目的はクリア。
「魚のカレーを学ぶ。」ということ。

僕にとって、スリランカカレーならではの魅力的なポイントは「野菜のカレー」、そして「魚のカレー」。もちろんククルマス(チキン)をはじめ「肉のカレー」も美味しいのですが、野菜と魚を凄く上手にカレーにしちゃう南の島。
日本も昔々から、野菜と魚が大好きね★

僕がこれまで滞在していたキャーガッラはスリランカの内陸部に位置して、野菜は種類も調理方法もホントにたくさん!!でも魚はカラワラといわれる乾き物が多く、それほど鮮魚を調理して食べるという習慣がありません。

僕が今回やってきたマータラは海がすぐそこ、港も大小たくさん、豊富な種類の新鮮な魚が毎日水揚げされ、日々食されます。

そして、この地は、2004年に僕が初めてスリランカを訪れた時に滞在していた場所で、友達のジャヤさんやその親戚の皆さんが住んでいます。
今回もお世話になります。よろしくお願いします。

ジャヤさん↓※スリーウィーラーとオートバイのパーツ販売店を経営。

そして、地元のシェフでジャヤさんの親戚でもある「バーラタ」が僕に美味しい魚のカレーを教えてくれる事に。
バーラタ↓

早速、朝から近所の魚市場へ。
今朝上がったばかりの魚がずらり。


「さぁ。どんな魚でいこうかな?」っと物色をしていると、
店のオッチャンが「今日はアンダあるで!」っと。
「アンダ」って何??
見せてくれたのは大きい「穴子」!(多分、穴子)。

※正しくは「ムフドゥアンダ」(ムフドゥ=海の)

これを見てバーラタも「めっちゃ美味しいカレー作れる!」と興奮気味。僕も穴子のカレーなんて作ったことはもちろん、食べたこともない。さらに日本でも手に入る食材だけに、挑戦する価値ありと丸々一匹をガッタ!(買った!)

その場でさばいてくれます。
さらに、「イッソー」=「海老」(ブラックタイガー)もガッタ!

では、バーラタの指導のもと海のカレー作りのスタートです★
まず、ムフドゥアンダ(穴子)はバダプ・トゥナパハ(ローストカレーパウダー)他を用いてカレーに。

次にイッソー(海老)はたくさんのカンクン(空心菜)と一緒にデビルに!
※デビル=タッカーリ(トマト)しっかりの辛口炒め物。


さらに、ジャヤさんの庭でとれたダンバラ(四角豆)のキラタ(ココナッツミルク仕上げ)も合わせて、海のカレーランチの出来上がり★


腰が抜けそうなくらい本当に本当に美味しい「海のカレー」。
ムフドゥアンダ(穴子)のプリプリの食感がたまりません。魚臭さはゴラカやセーラ(レモングラス)が見事に制御。イッソーデビルは僕が今まで食べて来たデビルより大幅にタッカーリ(トマト)を控えて、イッソー(海老)とカンクン(空心菜)の素材の旨味&食感を強調。
お米はスリランカ南部で多く栽培される赤いお米「ラトゥキャクル」。グナイ!!(健康!!)
混ざったときの味も含めて、もう完全に黙らされました。。。

ここマータラにいる間に「海の幸との対峙方法」しっかり身につけよう!
そんでから、
スリランカに負けることなく豊富な海の幸に恵まれた日本でも、美味しい海のカレーを作りたい。