魚いっぱいマータラ。

40日間レストランで働きながら修行した「キャーガッラ」を一度離れて、やってきたのはスリランカの南端の街「マータラ」。

「キャーガッラ」の場所↓

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「マータラ」の場所↓

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この街にやってきた目的はクリア。
「魚のカレーを学ぶ。」ということ。

僕にとって、スリランカカレーならではの魅力的なポイントは「野菜のカレー」、そして「魚のカレー」。もちろんククルマス(チキン)をはじめ「肉のカレー」も美味しいのですが、野菜と魚を凄く上手にカレーにしちゃう南の島。
日本も昔々から、野菜と魚が大好きね★

僕がこれまで滞在していたキャーガッラはスリランカの内陸部に位置して、野菜は種類も調理方法もホントにたくさん!!でも魚はカラワラといわれる乾き物が多く、それほど鮮魚を調理して食べるという習慣がありません。

僕が今回やってきたマータラは海がすぐそこ、港も大小たくさん、豊富な種類の新鮮な魚が毎日水揚げされ、日々食されます。

そして、この地は、2004年に僕が初めてスリランカを訪れた時に滞在していた場所で、友達のジャヤさんやその親戚の皆さんが住んでいます。
今回もお世話になります。よろしくお願いします。

ジャヤさん↓※スリーウィーラーとオートバイのパーツ販売店を経営。

そして、地元のシェフでジャヤさんの親戚でもある「バーラタ」が僕に美味しい魚のカレーを教えてくれる事に。
バーラタ↓

早速、朝から近所の魚市場へ。
今朝上がったばかりの魚がずらり。


「さぁ。どんな魚でいこうかな?」っと物色をしていると、
店のオッチャンが「今日はアンダあるで!」っと。
「アンダ」って何??
見せてくれたのは大きい「穴子」!(多分、穴子)。

※正しくは「ムフドゥアンダ」(ムフドゥ=海の)

これを見てバーラタも「めっちゃ美味しいカレー作れる!」と興奮気味。僕も穴子のカレーなんて作ったことはもちろん、食べたこともない。さらに日本でも手に入る食材だけに、挑戦する価値ありと丸々一匹をガッタ!(買った!)

その場でさばいてくれます。
さらに、「イッソー」=「海老」(ブラックタイガー)もガッタ!

では、バーラタの指導のもと海のカレー作りのスタートです★
まず、ムフドゥアンダ(穴子)はバダプ・トゥナパハ(ローストカレーパウダー)他を用いてカレーに。

次にイッソー(海老)はたくさんのカンクン(空心菜)と一緒にデビルに!
※デビル=タッカーリ(トマト)しっかりの辛口炒め物。


さらに、ジャヤさんの庭でとれたダンバラ(四角豆)のキラタ(ココナッツミルク仕上げ)も合わせて、海のカレーランチの出来上がり★


腰が抜けそうなくらい本当に本当に美味しい「海のカレー」。
ムフドゥアンダ(穴子)のプリプリの食感がたまりません。魚臭さはゴラカやセーラ(レモングラス)が見事に制御。イッソーデビルは僕が今まで食べて来たデビルより大幅にタッカーリ(トマト)を控えて、イッソー(海老)とカンクン(空心菜)の素材の旨味&食感を強調。
お米はスリランカ南部で多く栽培される赤いお米「ラトゥキャクル」。グナイ!!(健康!!)
混ざったときの味も含めて、もう完全に黙らされました。。。

ここマータラにいる間に「海の幸との対峙方法」しっかり身につけよう!
そんでから、
スリランカに負けることなく豊富な海の幸に恵まれた日本でも、美味しい海のカレーを作りたい。