දොදොල්
ドドル
というお菓子があります。
ココナッツミルクと米粉が主成分の羊羹のような伝統的なお菓子です。
前記事のスリーパーダのお土産名物でもあります。
とてもポピュラーなお菓子なので、何度も口にしたことはあるのですが、作るシーンは未体験。
今回、マータラのジャヤさんの家でドドル作りを体験することができました。
写真とともにその製造過程を紹介します。
何はともあれ、ポルキリ(ココナッツミルク)が必要です。
ポル30個!
パコーン!っと鉈で一撃割り。
割れ目から出てくるポルワトゥラ(ココナッツウォーター)は、ジャヤさんの息子アケーンの好物。
そしてこれを削っていくわけですが、
さすがにこの量を手だけで削るのはめちゃめちゃ大変。
このマシーンの登場です。
電動ヒラマナヤ(ココナッツ削り機)。
自転車のチェーンで出来た歯が回転。

そこに、半分に割ったココナッツを押し当てて削っていきます。
その様子の動画。
この機械を使っても30個のココナッツは大変ですが、
ティッサホテルで働いていた時は毎朝50個以上を一人で削っていたので楽勝です。
と思ってたけどめっちゃ疲れた。

削ったココナッツに水を加えて絞ります。

大きいバケツにココナッツミルクを溜めていきます。
その頃。
クルンドゥ・ガス(シナモンの木)が到着。
クルンド・ポトゥ(シナモンの樹皮)はスパイスとして使用されますが、剥かれた後の木は薪として使用されることが多いです。
このクルンドゥの薪が高い温度で長く燃えるそうです。
ちょうどええ長さに。
着火完了。
大きい鍋にココナッツミルクを。
混ぜながら煮込んでいきます。
別の鍋でキャラメリゼした砂糖を、

大鍋に投入。
さらに、ココナッツミルクで溶いた米粉も投入。
ここからは、焦げやすいのでずーっと混ぜ続け。

水分が飛ぶに従ってどんどん固く。

混ぜるのも重たく。
なかなかの重労働。みんなで交代しながら。
ココナッツから滲み出て来る油を随時取り除きます。
この作業を約2時間半。繰り返し。
いい感じに水分が飛んで来ました。
そこに、
少量のエナサール(カルダモン)投入。
事前に乾煎りして、潰しています。
カジュ(カシューナッツ)はいっぱい!
煮詰める最後らへんのシーンを動画で。
ハリ!(OK!)

火から下ろして。
熱いうちに大きなバットへ。

バナナの葉で表面を均して。

追いカジュ。
ドドル。完成です!
写真で振り返るとすぐな感じですが、なかなかハードな旅路でした。
あとは常温まで冷まします。

全部で約10kg。
1kgずつ切り分け。
お土産用に少し頂きました。

断面。
では、いただきます!!
しっかり煮詰めて、濃厚&甘い。
でも油が除いているので、思いの他すっきり。
美味しいのは分かっているんですが、苦労した分ひとしおです。
とてもとても貴重な体験でした。
ジャヤさん家族と親戚の皆さん。
いつもありがとうございます。
これで、2019年スリランカの旅もほぼ終了。
毎回毎回言うこと同じ。
「スリランカめっちゃ楽しい!!」