スリランカのココナッツ製品(食品)を紹介。

一部、欠品状態でありましたココナッツ関連製品をスリランカから再入荷しました。そこで改めて、スリランカ料理には欠かせないココナッツを原料とする各商品を紹介します。

まずはココナッツそのものについてココナッツの木ココナッツの木
上部に実が成り、それを長い鎌のような道具でカットして落とします。
写真ではちょうど実が落ちて来ている瞬間が確認出来ます。
もっと高い木の場合は、登って実を落とします。

そして、落とした実の外側を剥ぎ取ります。
P1040342内側の実が出てきます。
ココナッツの実
それを鉈で半分に割ります。
ココナッツ割り中には胚乳液(ココナッツウゥーター)と白い胚乳が。

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この胚乳の部分が料理の材料として使用されます。
ココナッツウゥーターは、そのまま飲んでも良いし、ビネガーの材料になったり。

ちなみに、外側の実の部分の繊維もたわしになったり、内側の殻の部分もお玉になったり、食べない部分もスリランカの日常生活で大活躍しています。

それでは、当店で販売しているココナッツ製品を紹介していきます。

 

◉ココナッツミルクパウダー
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お湯を加えてよく溶くことで、カレーをはじめとするスリランカの煮込み料理に欠かせないココナッツミルクを作ることができます。
本来は、生のココナッツの実を削り、水を含ませてから絞ることでココナッツミルクを採取します。
しかしながら、日本国内でココナッツミルクを採取できる新鮮なココナッツの実の入手は難しく、熱乾燥処理を施したこのようなパウダーや缶詰等が調理の際に使用されることが一般的です。
パウダーのメリットは、必要な分量だけを使用できる点と濃度を簡単に調整できる点です。
カラピンチャでは、スリランカのココナッツ製品の大手メーカーのひつつレーヌカ社(Renuka)のココナッツミルクパウダーを販売しています。

<商品ページ>
◎ココナッツミルクパウダー(Renuka/スリランカ産)1kg
◎ココナッツミルクパウダー(Renuka/スリランカ産)300kg
◎ココナッツミルクパウダー(Renuka/スリランカ産)150kg(国内詰替)

 

◉ココナッツファイン
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(注意:パッケージが透明袋に変更されています。)
39-2削ったココナッツの実を乾燥させたものです。

ココナッツの実を削るシーンを動画でどうぞ↓↓↓

家庭では、手動の器具で削ることが一般的ですが、レストランなどではこのような電動削り機が活躍しています。
手動のココナッツ削り機は当店でも販売しております↓↓↓
ココナッツスクレーパー01◎ココナッツスクレーパー(ココナッツ削り機/スリランカ製)

ポルサンボーラやマッルンといった代表的なスリランカ料理やお菓子の材料としても活躍します。
polsambola_01前述同様で、スリランカでは生のココナッツの実を使って調理されることが一般的です。
生のココナッツには敵いませんが、当店が輸入するRUHUNU FOODS社のココナッツファインは、スリランカらしい香りと味を保持しております。
当店では比較的、細かめのものを採用しています。

<商品ページ>
◎ココナッツファイン(スリランカ産/乾燥)250g
◎ココナッツファイン(スリランカ産/乾燥)100g

 

◉ココナッツオイル
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ココナッツの実を原料とする食用油。
多くのスリランカの家庭では、調理時のメインの油として使用されています。
バージン(未精製)なので独特の風味が料理のアクセントになります。
香りの個性が強いので、一般的な調理油と使い分けたり、合わせたりして全体としてメリハリを持たせるような使い方も良いと思います。
室温が約20度を下回ると凝固し始めるというデメリットもありますが、スプーンなどで軽く削り取って使用することができます。

<商品ページ>
◎ココナッツオイル(バージン/スリランカ)200ml

 

◉ココナッツビネガー
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ココナッツの実に含まれるココナッツウォーターを醸造させた酢です。
スリランカで酢といえばコレです、
程よい香りと酸味を持ち合わせ、アッチャール(漬物)作りや、ワンバトゥ・モージュ(ナスの料理)他、様々なスリランカ料理への風味付けに使用されます。
またカレーの仕上げに、隠し味程度に少量を加えると、そのマイルドな酸味が味の奥行きを深めてくれます。
この風味はスリランカ料理でなくとも、様々な料理で活用できると思います。

<商品ページ>
◎ココナッツウォータービネガー 350ml

 

◉ココナッツトゥリークル(ココナッツシロップ)
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ココナッツの木になる花から採れる液を、煮詰めて製造したシロップです。
砂糖や保存料の添加物は一切不使用、100%ココナッツです。
IMG_5842香ばしい甘さが特徴で、スリランカでは水牛のヨーグルトに合わせて食べたり、お菓子の材料に使われます。
孔雀椰子から採取されるキトゥルシロップ(キトゥルパニ)とは異なります。
スリランカ料理以外でも、日常使いできるシロップだと思います。

<商品ページ>
◎ココナッツトゥリークル(ココナッツシロップ/スリランカ産)250ml

孔雀椰子の液をを原料とするキトゥルパニは下記↓↓↓
◎キトゥルパニ(キトゥルシロップ/スリランカ産)375ml

 

他にも様々な食品がココナッツを原料に作られています。
スリランカ料理を調理する上で欠かせないココナッツ。

(やや主観的な意見になりますが)
ココナッツ製品はメーカーや産地によって香りや味がやや異なります。
スリランカ料理をしっかりスリランカテイストに仕上げるにはやっぱりスリランカの物がオススメです。

オンラインストア「スパイスカラピンチャ」は下記アドレス&バナーからアクセスできます。

https://spice-karapincha.jp
スパイスカラピンチャ

ぜひ、各ココナッツ製品をご活用ください!
宜しくお願いします。

 

ココナッツトゥリークル再入荷。

coconuttreacle長らく欠品しておりました
Coconut Treacle
ココナッツ トゥリークル(ココナッツシロップ)
を再入荷しました。

ココナッツの木になる花から採れる液を、煮詰めて製造したシロップです。
砂糖や保存料の添加物は一切不使用、100%ココナッツです。

coconuttreacle_02

IMG_5842香ばしい甘さが特徴で、スリランカでは水牛のヨーグルトに合わせて食べたり、お菓子の材料に使われます。
2020年の国内発売以来の当店の人気商品で、お客様は様々な料理、お菓子で活用していただけているようです。ありがとうございます。

こちらはココナッツを原料としていますが、異なる種の椰子であるキトゥルから採取した「キトゥルパニ(キトゥルシロップ)」も再入荷しております。
キトゥルパニAキトゥルの木02写真:キトゥル椰子の木

前述の「ココナッツトゥリークル」とはまた異なる香りと味わいを持ちます。
このキトゥルパニの伝統的な製法をスリランカで体験した時の様子を下記アドレスのブログページから確認できます。

◎キトゥルパニの原液採取とキトゥルはクル作り。https://karapincha.jp/blog/?p=6168

いずれも、当店オンラインストア「スパイスカラピンチャ」で購入可能です。
(王子公園店舗は7/29まで休業中)
スパイスカラピンチャどうぞ宜しくお願いします。

ポル・カトゥ・ハンダ(ココナッツのお玉)再販開始。

ポル・カトゥ・ハンダ
පොල් කටු හැන්ද
ココナッツの殻のお玉
3タイプになって再販開始

ポルカトゥハンダ比較B_s

完売品切れとなっていましたポル・カトゥ・ハンダですが、スリランカにて大量に仕入れて参りました。
今回は深型のもの、小型のものも含む3タイプの展開です。

オンラインストア「スパイスカラピンチャ」にて再販開始します。
以下各商品ページのリンクです。

ポル・カトゥ・ハンダ(ココナッツの殻のお玉)①

ポル・カトゥ・ハンダ(ココナッツの殻のお玉)②(深型)

ポル・カトゥ・ハンダ(ココナッツの殻のお玉)②(小型)
ポルカトゥハンダ比較A_s

殻の形状を生かしてハンドメイドなので、ひとつひとつを選べるようにしています。

なお、前回当ブログでポル・カトゥ・ハンダについて書いた記事を以下ロンクからご確認いただけます。

とても使いやすいです。ぜひご利用ください!

ココナッツのお玉「ポル・カトゥ・ハンダ」販売開始。

ココナッツの殻で作られたお玉ポル・カトゥ・ハンダ (පොල් කටු හැන්ද)」(スリランカ製)を通販サイト「スパイス・カラピンチャ」と神戸・王子公園店舗で販売します。

ポルカトゥハンダa

スリランカの台所で昔から愛用されいるもので、お玉の部分がココナッツの殻からで作られています。
持ち手の部分は、孔雀椰子の木の部分でできており、断熱性にも優れています。
料理の素材にも優しく、カレーをはじめ煮込み料理で活躍します。

ココナッツの殻というのはコレです↓↓↓
ココナッツの殻大量にココナッツを消費するスリランカ。
ココナッツの殻の部分は、薪になったり、民芸品になったり、ボタンやアクセサリーになったり、殻を覆う繊維の部分はタワシになったり。

それでは、
僕達がスリランカで出会った「ポル・カトゥ・ハンダ」達(一部)を写真でどうぞ。

ラトゥキャクル 厨房で作った食堂のキリコス ククルマス クムドゥ ダッローデビル01 三女バッティ ムフドゥアンダ煮込んでいきます! スドゥルーヌ コッタマッリ ミリスクドゥをロースト カラピンチャククルマス ティーバトゥ3 マールオルワホディ03
リパにアンマー
ウィジタホテル IMG_1052 001ムダラーリ
IMG_2069
マール アラバドゥマ パリップ ハクル作り 003c
発展目まぐるしいスリランカですが、今なお多くの台所では「ポル・カトゥ・ハンダ」が活躍しています。
軽くて、熱くなくて、丸みがちょうどいい!ずばり使いやすいからだと思います。
カラピンチャの厨房でもずっと愛用しています。

 

 

ポル・カトゥ・ハンダ (පොල් කටු හැන්ද)」

ポルカトゥハンダbそれぞれ、手作りで形状が異なりますので、
販売サイト「スパイスカラピンチャ」では、写真でそれぞれ見比べて購入できるようにしています。
アクセスは以下バナーから。

IMG_9616どうぞよろしくお願いします★

ドドル作り。

දොදොල්
ドドル

というお菓子があります。
ココナッツミルクと米粉が主成分の羊羹のような伝統的なお菓子です。
前記事のスリーパーダのお土産名物でもあります。

とてもポピュラーなお菓子なので、何度も口にしたことはあるのですが、作るシーンは未体験。

今回、マータラのジャヤさんの家でドドル作りを体験することができました。
写真とともにその製造過程を紹介します。

ココナッツ何はともあれ、ポルキリ(ココナッツミルク)が必要です。
ポル30個!

ココナッツ割りパコーン!っと鉈で一撃割り。
割れ目から出てくるポルワトゥラ(ココナッツウォーター)は、ジャヤさんの息子アケーンの好物。

IMG_4448そしてこれを削っていくわけですが、
さすがにこの量を手だけで削るのはめちゃめちゃ大変。
このマシーンの登場です。

IMG_4474電動ヒラマナヤ(ココナッツ削り機)。

IMG_4476自転車のチェーンで出来た歯が回転。

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そこに、半分に割ったココナッツを押し当てて削っていきます。

その様子の動画。

この機械を使っても30個のココナッツは大変ですが、
ティッサホテルで働いていた時は毎朝50個以上を一人で削っていたので楽勝です。
ココナッツの殻と思ってたけどめっちゃ疲れた。

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削ったココナッツに水を加えて絞ります。

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大きいバケツにココナッツミルクを溜めていきます。

その頃。
IMG_4429クルンドゥ・ガス(シナモンの木)が到着。
クルンド・ポトゥ(シナモンの樹皮)はスパイスとして使用されますが、剥かれた後の木は薪として使用されることが多いです。
このクルンドゥの薪が高い温度で長く燃えるそうです。

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ちょうどええ長さに。

IMG_4518着火完了。

IMG_4530大きい鍋にココナッツミルクを。

IMG_4543混ぜながら煮込んでいきます。

IMG_4547別の鍋でキャラメリゼした砂糖を、

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大鍋に投入。

さらに、ココナッツミルクで溶いた米粉も投入。

 

ここからは、焦げやすいのでずーっと混ぜ続け。

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水分が飛ぶに従ってどんどん固く。

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混ぜるのも重たく。

IMG_4576なかなかの重労働。みんなで交代しながら。

IMG_4639ココナッツから滲み出て来る油を随時取り除きます。

この作業を約2時間半。繰り返し。

IMG_4649いい感じに水分が飛んで来ました。

IMG_4646そこに、
少量のエナサール(カルダモン)投入。
事前に乾煎りして、潰しています。

IMG_4661カジュ(カシューナッツ)はいっぱい!

煮詰める最後らへんのシーンを動画で。

 

ハリ!(OK!)

 

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火から下ろして。

IMG_4675熱いうちに大きなバットへ。

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バナナの葉で表面を均して。

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追いカジュ。

IMG_4714ドドル。完成です!
写真で振り返るとすぐな感じですが、なかなかハードな旅路でした。

あとは常温まで冷まします。

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全部で約10kg。
1kgずつ切り分け。
お土産用に少し頂きました。

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断面。

では、いただきます!!
ドドルしっかり煮詰めて、濃厚&甘い。
でも油が除いているので、思いの他すっきり。
美味しいのは分かっているんですが、苦労した分ひとしおです。

 

とてもとても貴重な体験でした。
ジャヤさん家族と親戚の皆さん。
いつもありがとうございます。

 

これで、2019年スリランカの旅もほぼ終了。

毎回毎回言うこと同じ。
「スリランカめっちゃ楽しい!!」