ココナッツトゥリークル再入荷。

coconuttreacle長らく欠品しておりました
Coconut Treacle
ココナッツ トゥリークル(ココナッツシロップ)
を再入荷しました。

ココナッツの木になる花から採れる液を、煮詰めて製造したシロップです。
砂糖や保存料の添加物は一切不使用、100%ココナッツです。

coconuttreacle_02

IMG_5842香ばしい甘さが特徴で、スリランカでは水牛のヨーグルトに合わせて食べたり、お菓子の材料に使われます。
2020年の国内発売以来の当店の人気商品で、お客様は様々な料理、お菓子で活用していただけているようです。ありがとうございます。

こちらはココナッツを原料としていますが、異なる種の椰子であるキトゥルから採取した「キトゥルパニ(キトゥルシロップ)」も再入荷しております。
キトゥルパニAキトゥルの木02写真:キトゥル椰子の木

前述の「ココナッツトゥリークル」とはまた異なる香りと味わいを持ちます。
このキトゥルパニの伝統的な製法をスリランカで体験した時の様子を下記アドレスのブログページから確認できます。

◎キトゥルパニの原液採取とキトゥルはクル作り。https://karapincha.jp/blog/?p=6168

いずれも、当店オンラインストア「スパイスカラピンチャ」で購入可能です。
(王子公園店舗は7/29まで休業中)
スパイスカラピンチャどうぞ宜しくお願いします。

「キトゥルパニ(Kithul Treacle)」発売。

キトゥルパニA孔雀椰子という椰子の一種の花から、採取された液を煮詰めて製造される「キトゥルパニ」(Kithul Treacle)の取り扱いを開始ます。

孔雀椰子
キトゥルの木02 キトゥルの木01スリランカで、椰子といえばココナッツ(ココ椰子)がポピュラーですが、この孔雀椰子も多く自生しています。
キトゥル採取01この木の花の部分から、毎日少しずつ採取したテリッジャという原液を、ゆっくりと煮詰めたシロップが「キトゥルパニ」で、水牛とヨーグルトであるミーキリと一緒に食べたり、お菓子の材料として使用したり、スリランカで愛されているシロップの一種です。
キトゥルシロップ、キトゥルトゥリークルなどとも呼ばれます。キトゥルハニーとも呼ばれますが、蜂蜜ではありません。

キトゥルパニ02b

キトゥルパニwithキリほのかなスモーキーな香りとマッタリとした甘さでとても美味しいです!

 

◎キトゥルパニ(Kithul Treacle/スリランカ産)375ml
まずは、
カラピンチャ王子公園店舗オンラインストア「スパイスカラピンチャ」にて、販売を開始します。
宜しくお願いします。

スパイスカラピンチャspice-karapincha.jp


<参考>

カラピンチャ店主がスリランカで、体験したキトゥルパニの原液採取や粗糖作りの様子は以下リンクのブログ記事でご覧いただけます。(動画あり)↓↓↓
◎キトゥルパニの原液採取とキトゥルハクル作り。https://karapincha.jp/blog/?p=6168

ミーキリ作り。in Matara. 2020.

僕が初めてスリランカを訪れた2004年から、ずっと通い続けているスリランカ南端の街、マータラに今年も来ました。
親友のジャヤさんの家にしばらくお邪魔しながら、ゆっくり過ごしています。

ここにいると、いつも様々なことを体験することができます。

夕方に田んぼの近くを散歩していると、
IMG_6034「මී හරකා / ミーハラカー」がいっぱい。
(一頭の時は「මී හරකා / ミーハラカー」、二頭以上は「මී හරක් / ミーハラック」)
(普通の牛はඑළ හරකා / エラハラカー)
IMG_6035IMG_6055
IMG_6063
IMG_6065おっちゃんの言うことを聞いて移動します。
田んぼから上がって、今度は川へ。
IMG_6075顔は可愛いですが、なかなかの迫力。

おっちゃんに「全部で何頭いるんですか?」と質問すると
「数えてはいけない。」という返事。
後から、別で教えてもらったんのですが飼ってる水牛を数えたら、一頭が死んでしまうという言い伝えがあるようです。
どうやら、水牛は神聖なものらしく、他にも色々と言い伝えがあるそうです。
面白い。

マータラでは水牛の飼育が盛んで、
その乳でできたヨーグルト「මී කිරි / ミーキリ」が名物です。

別の日、近所のお宅で、
「ミーキリ」を作るところを見せてもらいました。

IMG_5641b教えてくれたお母さん。

IMG_5633搾りたての生乳を使います。

IMG_5655殺菌と水分を飛ばすために、高温で煮込んでいきます。

IMG_5669吹き上がらない様に、常に混ぜ続けます。

IMG_5680火から下ろしてある程度冷ましたら、濾します。

そして、これを持ち帰り、完全に冷めているのを確認したら、

IMG_5715既に完成したミーキリを1さじ水で溶いて投入。

IMG_5718මුට්ටි ムッティに流し込んで。

IMG_5724蓋をして置くこと12時間。

IMG_5837しっかり固まってくれました。
ミーキリの完成です。

ミーキリ作りを生業にしている人たちは、このミーキリを作る時に他の人と喋りながら作ると、ミーキリが固まらないという言い伝えもあるそうです。

IMG_5842こちらもマータラ特産の
කිතුල් පැනණි キトゥルパニ/孔雀椰子の蜜をかけて
කිරි පැණි キリパニに。

日本で買うことができる牛のヨーグルトよりも、固くて独特の酸味を持っています。
これが、くせになる美味しさ。
そして、これまた独特の風味キトゥルパニと相まって、とんでもなく幸せです!

ありがとうございます。

 

【マータラではないですが、昨年キトゥルパニ作りを体験した時の記事は以下から】
キトゥル・パニの現役採取とキトゥル・ハクル作り。https://karapincha.jp/blog/?p=6168

キトゥル・パニの原液採取とキトゥル・ハクル作り。

キャンディー県の山奥にあるダクヌ・バラガハンナ村へ行って来ました。

目的は、キトゥル(孔雀椰子)から採れるパニ(蜜)の原液の採取シーン。
それを元に作る液状のキトゥル・パニ(蜜)、さらにそれを煮詰めて作るキトゥル・ハクル(ジャガリー/粗糖)作りを見学するためです。
アレンジしてくれたのは、日本でのスリランカン友人ブジタ君、そのスリランカの友人サジーワ、そのいとこであるスリンさん、他親戚の皆様。
ありがとうございます!

 

まず、
キトゥル(孔雀椰子)とはこんな木です。

kithulIMG_0883

キトゥルの木
キトゥルの木

ポル(ココナッツ)やタンビリ(キングココナッツ)ほどたくさん生えていない、貴重な椰子。
だらんと垂れた花の部分が特徴的。


この椰子の花の部分から採れた液で作った蜜がキトゥル・パニ
キトゥルパニたいていウイスキーの空き瓶に入って流通します。

南部では、ミーキリ(水牛のヨーグルト)と合わせて食べるキリパニがポピュラー。
IMG_0615カラピンチャ店舗でも、食後に普通のヨーグルにかけてお出ししているアレです。
他にも、様々なものにかけたり、材料にしたりします。

さらに煮詰めて作るキトゥル・ハクルがこちら。
ハクルいわゆるジャガリー/粗糖です。
お菓子の材料にしたり、紅茶といっしょにそのままかじったり。
紅茶とハクルなんとも言えない独特の甘味がたまりません。血糖値の上昇もゆるやかだとか。

いずれも、スリランカ内でも決して安くない貴重なものです。

 

では、キトゥル・パニの原液はどうやって採取するのか。
写真の順に見て行こうと思います。
IMG_2336黄色いカバーが見えるでしょうか?
あの部分の中にナイフで切られた花の切口があり、そこから出る原液を受け止めるボトルが設置してあります。
ちなみ、そのボトルの下にだらんと垂れる花は、一度切った花を重りとして吊るしている状態です。

木登りの人腰にナイフを装着。それと密の原液を採取するボトル。

IMG_3658IMG_3659ナイフは毎日徹底的に研ぎ込まれています。

キトゥル木登りいざ木登り。
専門職です。

カバーを外し、原液がめいっぱい溜まっていればボトルを交換。
そして、
キトゥルの花切りさらに、
研ぎ込んだナイフで花の部分を、数ミリ単位で切り落とします。

キトゥルパニ採取IMG_2463そして、空のボトルを再度設置しカバーをかぶせて木を降ります。

 

それでは、動画でもどうぞ。
途中バッテリー切れのため、ええとこ撮れてません。
それと、犬のボーレがうるさい。家人がいない時も液を採取するアイヤーを泥棒と思い込んでいるようです。
すいません。

そうやって
採れた原液、තිලිජ්ජ テリッジャ
IMG_2468半透明で、味わいは意外とスッキリ。

これを工房に持ち帰り、

 

パニハクルの製造です。

採取したテリッジャ(原液)を火にかけて煮込みます。
IMG_2175bIMG_2175cすると間もなく、大量の灰汁が発生。
それを素早く除去。

IMG_2179そこそこ強火で煮込んでいくと、キャラメリゼが進みだんだん茶色く。

IMG_2216煮立って来たら、火を調整にしながら、しっかり混ぜることで焦げるのを制御。
ある程度の段階で、液状であるキトゥル・パニは完成。
火から下ろして冷まします。

しかし、キトゥル・ハクルを作るには、ここからさらに煮込みます。キトゥルパニまだまだ。
キトゥルハクル作り

かなりの濃度が上がって来ました。
混ぜる感触の重さと鍋はだに残る液で、状態を確認するそう。

IMG_2241ベストのタイミングで火から下ろします。
ハクル作りその後は、常温でひたすら混ぜながら均一に冷ましていきます。
これが、重いのと、時間がかかるのとで、とても大変そう。

IMG_2277冷めて、ええ具合の固さに落ち着きました。
これを15分程度置いた後。
IMG_2281大きいカップに注ぎ。

IMG_2289ココナッツの殻の型に流し込みます。

これを固まるまで置いたら、殻を外して完成!
ハクル美しい!!
砂糖やココナッツ糖他、添加物は一切使いません。使えばコストも下がり固まるのが早くなり効率化しますが、100%ピュアがこちらのこだわり。

それでは、
一連を動画にまとめて見ました。
最後の殻から外す方法が面白いです。

こうして出来た製品をパッケージング。

ハクル
こんなタイプも↓
IMG_2433キトゥル・ハクル・ボーラ
ココナッツ殻ではなく、手で小さく球状にまるめたもの。

紅茶のお供にばっちり。
純度が高いキトゥル・ハクルは切るときに粉々になりやすいので、このスタイルがGood!

そして、こちらは。
キトゥルパニキトゥル・パニ
左からフルサイズ。ハーフサイズ。クオーターサイズ。

こんなのもあります。
キトゥルピティキトゥル・ピティ
ピティは粉を意味します。
でも、どうしてこれは色が茶色ではなく、薄いピンク色なのでしょうか?

このピティはテリッジャ(原液)を材料としているのではなく、キトゥルの木の幹から、採れる粉です。
この粉を使ってタラパというゼリー状の素朴な軽食などが作られます。

これが、キトゥル・タラパ↓↓↓
IMG_2159さらにキトゥル・パニをかけて、スイートに頂きました!
(タラパはクラッカン粉を原料にしたものがポピュラー。)

 

前々からずっと見てみたいと思っていたこのキトゥル・パニの採取と製造工程。
色々調べて分かっていたこともありましたが、やっぱり事実は現場にありました。
しかも極めて伝統的なスタイルのものを体験できたことがさらに嬉しいです。
皆様、本当にありがとうございました!

 

 

<番外編/お昼ご飯>

こちらの家でごちそうになったお昼ご飯がとても美味しかったのでご紹介。

IMG_2411ただでさえ無理を聞いてもらい見学させていただいてるのに、こんな素敵なライス&カリー。

IMG_2407コス・マッルマ。
ジャックフルーツのさっと煮。

ボーンチボーンチ・テルダーラ。
(三度豆)の炒め物。

キャロットキャロット・サンボーラ。
ニンジンの和え物。

IMG_2405アラ・テルダーラ。
ジャガイモの炒め物。

キリホディキリ・ホディ。
ココナッツミルクの煮込み。

ククルマスククルマス。
鶏肉のカレー。汁気ほぼなし。

IMG_2406ジャパンバトゥコラ・マッルン。
直訳する日本ナスの葉さっと煮。(バトゥ=ナス、コラ=葉)
でも日本のナスとはまったくの別物。
IMG_2446これが、ジャパンバトゥコラ。

IMG_2416野菜の切り方、火の入れ方、細部まで丁寧な料理達。幸せです!

食後は、キトゥル・ハクルをふんだんに使ったワタラッパン(プリンのようなお菓子)。
ワタラッパンしっかり甘くて、ライス&カリーの後にバッチリ。

 

キトゥル尽くめの一日は、こちらのパニのように濃厚でした。
感謝★

犬のボーレ普段はおとなしい番犬ボーレ。

 

<追記 2021/10/04>
カラピンチャでは、店舗及びオンラインストアにて「キトゥルパニ」を販売しております。
詳しくは下記アドレスから商品ページご参照ください↓↓↓
◎キトゥルパニ(キトゥルシロップ/スリランカ産)375ml https://spice-karapincha.jp/?pid=163782521

スパイスカラピンチャspice-karapincha.jp