「ココナッツスクレーパー(ココナッツ削り器)」発売。

ココナッツスクレーパー01ココナッツスクレーパー(ココナッツ削り器)を発売します。
ココナッツの生の実の白い中身の部分を削る道具です。シンハラ語では、හිරමණය(ヒラマナヤ)と呼ばれます。

スリランカではココナッツを使った料理がとても多く、ココナッツの実を剥いて、割って、削るという作業がほとんどの家庭やレストランで日々行われています。
ココナッツを削る道具「ヒラマナヤ」には様々なタイプがあります。低い腰掛に刃を固定したタイプや、こちらのハンドル式、そして電動のものなど。

当商品はテーブルなどに固定し、ハンドルで刃を回転させることでココナッツの実を削るタイプで、最近の家庭の台所で良く使われているタイプです。
ココナッツスクレーパー02

スリランカのメーカー「ODIRIS」の製品です。

詳しくは、以下商品ページにて↓↓↓
◎ココナッツスクレーパー(ココナッツ削り器/スリランカ製)

ココナッツスクレーパー03ココナッツスクレーパー04ココナッツスクレーパー05ココナッツスクレーパーとココナッツ

 

僕が、スリランカの家庭の台所撮影したココナッツスクレーパーの写真↓↓↓
ココナッツスクレーパー06こちらは、自転車の車輪の軸をベースに作られたもの。(販売する商品と異なるものです。)基本構造を同じで、回転する刃によって細かく削られたココナッツを調理に使います。
ポルサンボーラ、マッルンと呼ばれる料理になったり、ポルロティやお菓子になったり。また、この削った実を水に浸して、絞ることでココナッツミルクを作ったり。

しかしながら、日本国内で新鮮な生のココナッツの実を手に入れるのはまだまだ難しい現状です。カラピンチャのレストランでも、普段は「ココナッツミルクパウダー」「ココナッツファイン(乾燥)」を使用しています。
それでも、年々、生のココナッツが少しづつ国内でも流通するようになってきました。
生のココナッツを手にれることができる環境の皆様には、是非この器具を利用してココナッツ料理を楽しんで欲しいです。

カラピンチャ王子公園店舗オンラインストア「スパイスカラピンチャ」にて販売を開始します。

どうぞ宜しくお願いします。

スパイスカラピンチャspice-karapincha.jp

ドドル作り。

දොදොල්
ドドル

というお菓子があります。
ココナッツミルクと米粉が主成分の羊羹のような伝統的なお菓子です。
前記事のスリーパーダのお土産名物でもあります。

とてもポピュラーなお菓子なので、何度も口にしたことはあるのですが、作るシーンは未体験。

今回、マータラのジャヤさんの家でドドル作りを体験することができました。
写真とともにその製造過程を紹介します。

ココナッツ何はともあれ、ポルキリ(ココナッツミルク)が必要です。
ポル30個!

ココナッツ割りパコーン!っと鉈で一撃割り。
割れ目から出てくるポルワトゥラ(ココナッツウォーター)は、ジャヤさんの息子アケーンの好物。

IMG_4448そしてこれを削っていくわけですが、
さすがにこの量を手だけで削るのはめちゃめちゃ大変。
このマシーンの登場です。

IMG_4474電動ヒラマナヤ(ココナッツ削り機)。

IMG_4476自転車のチェーンで出来た歯が回転。

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そこに、半分に割ったココナッツを押し当てて削っていきます。

その様子の動画。

この機械を使っても30個のココナッツは大変ですが、
ティッサホテルで働いていた時は毎朝50個以上を一人で削っていたので楽勝です。
ココナッツの殻と思ってたけどめっちゃ疲れた。

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削ったココナッツに水を加えて絞ります。

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大きいバケツにココナッツミルクを溜めていきます。

その頃。
IMG_4429クルンドゥ・ガス(シナモンの木)が到着。
クルンド・ポトゥ(シナモンの樹皮)はスパイスとして使用されますが、剥かれた後の木は薪として使用されることが多いです。
このクルンドゥの薪が高い温度で長く燃えるそうです。

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ちょうどええ長さに。

IMG_4518着火完了。

IMG_4530大きい鍋にココナッツミルクを。

IMG_4543混ぜながら煮込んでいきます。

IMG_4547別の鍋でキャラメリゼした砂糖を、

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大鍋に投入。

さらに、ココナッツミルクで溶いた米粉も投入。

 

ここからは、焦げやすいのでずーっと混ぜ続け。

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水分が飛ぶに従ってどんどん固く。

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混ぜるのも重たく。

IMG_4576なかなかの重労働。みんなで交代しながら。

IMG_4639ココナッツから滲み出て来る油を随時取り除きます。

この作業を約2時間半。繰り返し。

IMG_4649いい感じに水分が飛んで来ました。

IMG_4646そこに、
少量のエナサール(カルダモン)投入。
事前に乾煎りして、潰しています。

IMG_4661カジュ(カシューナッツ)はいっぱい!

煮詰める最後らへんのシーンを動画で。

 

ハリ!(OK!)

 

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火から下ろして。

IMG_4675熱いうちに大きなバットへ。

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バナナの葉で表面を均して。

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追いカジュ。

IMG_4714ドドル。完成です!
写真で振り返るとすぐな感じですが、なかなかハードな旅路でした。

あとは常温まで冷まします。

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全部で約10kg。
1kgずつ切り分け。
お土産用に少し頂きました。

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断面。

では、いただきます!!
ドドルしっかり煮詰めて、濃厚&甘い。
でも油が除いているので、思いの他すっきり。
美味しいのは分かっているんですが、苦労した分ひとしおです。

 

とてもとても貴重な体験でした。
ジャヤさん家族と親戚の皆さん。
いつもありがとうございます。

 

これで、2019年スリランカの旅もほぼ終了。

毎回毎回言うこと同じ。
「スリランカめっちゃ楽しい!!」

今日はお家で。

午前中に休みをもらいマヒンダのアンマー(オカン)とターッタ(オトン)とカレーをつくることに。
まずは、ターッタとポル(ココナッツ)、コス(ジャックフルーツ)とケセルムーワ(バナナの花)を取りに近所へ。


「コス」の実はこんな感じ↓↓↓

コスを割るとこんな感じ。実の中の種「コスアタ」も食べることができます。※アタは「種」の意。

ここで問題です!
Q.この器具は何でしょうか?

A.「ヒラマナヤ」というココナッツを削る器具。


スリランカの台所には、他にもスパイスや野菜を磨りつぶす「ミリスガラ」(石臼)。


コスアタのような固いものを砕く「ギレー」というハサミ。


「マンネ」という包丁など日本とは異なるものがいろいろ。
「マンネ」はこう使います↓↓↓

包丁は動かさず、材料を動かす!

そして、加熱して仕上げていくのは「リパ」という薪を使った釜戸です。


そうして出来たお昼ご飯はこんな感じ。

手前:ケセルムーワとコスアタのカレー、右:パリップ(レンズ豆)、真ん中:コスのカレー、右奥:パイナップル

いただきます!