ロティ&ロールス。

スリランカ料理といえば、こんなのもポピュラーです!

写真の下段左が「マールロティ」下段右が「エラワルロティ」
上段左が「マールロールス」上段右「ビッタラロールス」です。
「マール」とは「魚」。「エラワル」とは「野菜」。「ビッタラ」とは「卵」で、中の具材を指します。
※ここで注意
「ロールス」とは、丸く巻いているものを指すのではまりません。揚げたものを指します。三角の形をしていても揚げているのは「〇〇ロールス」。筒状のものでも焼いているのは「〇〇ロティ」と言います。

これら料理はおやつ的にに手軽にパクパクたべられる人気料理なのですが、なかなか手間の掛かっています。
いずれも生地は小麦粉。(寝かす時間も必要)中の具材はジャガイモがメインで、ものによって魚のすり身やゆで卵を加えます。(カラピンチャもたっぷり)

「〇〇ロティ」の方は、
生地を伸ばして、具材を包んで、鉄板で焼いていきます。三角形状のものは5面、筒状のものは6面を焼く事になります。

「〇〇ロールス」は、もうひとつ大変。
まず平たく大きく生地を延ばして焼いゴーダンバロティを作ります。延ばしている動画をどうぞ。

この光景はスリランカでは良く見かけ、簡単に延ばしていますが、生地はかなり柔らかくかなり難しいです。

そしてそれを決まった形に切り分けて、具材を包みます。


僕も毎日手伝います。
そして、そこにパン粉をまぶして、ココナッツ油で揚げます。

いずれもモチーッとした食感で食べ応えあり!

ビッタラロールス↑

マールロティ↑

食後は紅茶で〆。ホンダイ!

サルーンで散髪。

食堂での仕事は、朝の5時~昼1時、そして夕方4時~夜8時。
お昼に3時間の休憩があります。
お昼の休憩を利用して、僕が泊まっている家の義理の息子スジーワが営むサルーン(散髪屋)へ。

スジーワのお店はこの街の人気店。老若男女問わずたくさんのお客さんがやってきます。

僕もスッキリしようと思い「オッコマカパンナー!(全部切ってー!)」

Befor

After

ひげ剃りやマッサージのサービスもあって、まるで日本の古き良き散髪屋。
ちなみにスリランカでは、丸坊主はイケていないらしく、それこそお坊さんがする髪型のよう。食堂のみんなも笑ってます。

今日はお家で。

午前中に休みをもらいマヒンダのアンマー(オカン)とターッタ(オトン)とカレーをつくることに。
まずは、ターッタとポル(ココナッツ)、コス(ジャックフルーツ)とケセルムーワ(バナナの花)を取りに近所へ。


「コス」の実はこんな感じ↓↓↓

コスを割るとこんな感じ。実の中の種「コスアタ」も食べることができます。※アタは「種」の意。

ここで問題です!
Q.この器具は何でしょうか?

A.「ヒラマナヤ」というココナッツを削る器具。


スリランカの台所には、他にもスパイスや野菜を磨りつぶす「ミリスガラ」(石臼)。


コスアタのような固いものを砕く「ギレー」というハサミ。


「マンネ」という包丁など日本とは異なるものがいろいろ。
「マンネ」はこう使います↓↓↓

包丁は動かさず、材料を動かす!

そして、加熱して仕上げていくのは「リパ」という薪を使った釜戸です。


そうして出来たお昼ご飯はこんな感じ。

手前:ケセルムーワとコスアタのカレー、右:パリップ(レンズ豆)、真ん中:コスのカレー、右奥:パイナップル

いただきます!

ベーカリー。デリバリー。

スリランカの主食は間違いなくご飯です!日本とおんなじ。
加えて、アーッパやロティ類も特徴的です。

でも、意外に愛されているのがパンです。

ちなみにスリランカでは食パンのことを「パーン」と言いカレーを付けて食べます。
バニスという丸いパンや、スポンジというマフィンみたいケーキ、ロールパンなどがいたるところで売られています。

僕が働く食堂は少し離れたところにベーカリー(パン工場)を持っています。
そこには、薪を使う大きな窯があり、パンを量産。僕もたまにパンを捏ねたり、包んだり、手伝いに行きます。



そして、ここでつくられたパンは、色んな食堂や売店に販売しています。

今日は、社長のティッサさんとドライバーのガーミニーさんと一緒に販売店にデリバリー(納品&集金)に出発です!

トラックにパンを詰め込んでー。

スリランカ中にある色々売ってる売店へのデリバリーです!
ケースにガンガンパンを詰め込むティッサさん。並べて、並べて、その分の代金をその場で集金。ただし過去に納めて、賞味期限が切れているものがある場合、その分の代金を引いて請求。シンプルビジネス。

賞味期限の切れたパンは、そこいらの犬に。
こんな調子で回ったお店は45件。けっこうハード。
でも色んなお店の人と話したり、いっぱい果物たべさしてもらったり、楽しい仕事。

あれっ!?そう言えば、カレーの修行でスリランカにやってきたはず。。。
まあ、何でも経験。カマックナェ。(かまわない。)

朝の仕込み。

僕が働く食堂の朝の仕込みは、まだ暗い5時からスタートします。
ラジオからは大音量でお経がながれるなか、時間が慌ただしく流れます。

カレー作りをメインで担うのはこの人、パーライヤさん。

※持っているのはケセルムワ(バナナの苞葉)
もの静かで、穏やかなナイスガイですが、ちょっと目を離すと変なアートワークを作り出す悪い癖があります。



さておき。

ティッサ食堂のカレーはビュッフェ方式食べ放題!(スリランカではポピュラーなスタイル)
一日に作るカレーの種類は7種類。(サンボーラも含む)
定番なのが、

①アラホディ
「アラ」は「ジャガイモ」「ホディ」は「汁」。ココナッツミルクをベースとしたシンプルな汁「キリホディ」にじゃがいもをイン。
②パリップ
レンズ豆のカレー。調理方法や味付けは店や家によって様々。パーライヤさんのパリップはけっこう辛い!
③キリマール or ミリスマール
「マール」は「魚」。「キリ」は「ミルク」(この場合はココナッツミルク)、「ミリス」は「唐辛子」。スリランカには魚のカレーがたくさん。
④ククルマス
「ククラ」が「鶏」で「マス」が「肉」。そのままチキンカレー!

これ以外に本日の野菜果物カレーとして、
ボーンチ(いんげん)、バトゥ(ナス)、マンニョカ(芋の一種)、ガスラブ(パパイヤ)、ケセルムーワ(バナナの花)、コス(ジャックフルーツ)、デル、ゴーワ(キャベツ)、カンクン(空心菜)他にも無数の野菜果物カレーがあり、この内3種類が並びます。




毎日、異なるいろんなカレーが登場して楽しいです。

朝の仕込み作業の間、僕はと言えば、
大量のココナッツを手製の機会で削りながらー。

大量の野菜を剥いて、切りながらー。潰しながらー。

カレーが出来る作業を一生懸命見つめます。。。
「作りたいなー」と思っていると、 パーライヤさんは、小出しで色々教えてくれます。

「美味しい」と「量産」を両立するカレー作りは、家庭とは異なる食堂ならでは独自の技がたくさん。

毎日、チュッタチュッタ(少し少し)学んでいこうと思います。