ヌワラエリヤ。その2。タミルの食堂。

ヌワラエリヤ。
最大の目的は紅茶体験。

でもタミルの人が多い街での楽しみは、やっぱりタミル料理。
スリランカは多民族国家です。シンハラ人が約7割を占めますが、約2割は昔のインドから移民の流れを持つタミル人です。
宗教や言語も異なります。
料理も異なります。
でも、タミルの食堂にシンハラ人が行けば、シンハラの食堂にタミルの人も行きます。
ワデーやトーセなどは、タミル料理ですがスリランカ全土でとてもポピュラーになっています。
このふたつの料理の区分は、長い歴史の中で交流し、はっきりできない部分もありますが、それでもやっぱり違います。
味の方向性、材料、調理法、提供方法。

ヌワラエリヤ。
タミル料理の屋台やお店が多い。
その中でも一際、気になったのがこのお店。
スリアンバールススリ・アンバーラス・ヴェジタリアンホテル。
ピュアベジタリアンの食堂です。
ヌワラエリヤに到着した夜に行きました。

フレンドリーなスタッフ達と仲良くなり、厨房でマサラトーセ(マサラドーサ)を焼くところを見学させてもらいました。
(タミル人の多くはシンハラ語を話すことができます。)

動画でどうぞ!

いっちょあがり!

トーセ手前の食べさしがジャガイモ他の具が入ったマサラトーセ。奥のが肉厚でふわったとしたプレーントーセ。ウルンドゥワデーも。サンバルとココナッツチャトニ(青唐辛子がっつり)でいただきました。
全体の塩加減、トーセの厚み、焼き加減、いろんな部分が絶妙で、めちゃめちゃ気に入りました。

このスリ・アンバールス食堂。すごく気に入ってしまい、翌日も。
今度はお昼だけのミールスをいただきに。
ミールスビュッフェスタイル。もちろんオンリーヴェジ。

ミールス欲張り盛り。
この赤いお米。スリランカでよく見る赤米、ラトゥキャクルよりも、ひとまわり、いやふたまわり大きい。あまり馴染みのない食感でしたが、おかずと良く合って美味しかった。
そう言えば、一昨年、「風だ」のみんなで行った南インド、ケラーラのコーチンで食べたお米ににているなぁ。
後ほど、近くの市場で、聞いたら、
004ラトゥナールどうやら「ラトゥナードゥ」というタンバプハール(脱穀前に茹でている米)の一種。奥のは「ラトゥサンバ」でこれもタンバプハール。

ミールスですが、
別皿はラッサム。サンバル、冬瓜、オクラ、ネギ、ジャガイモそれぞれの料理、それからパリップワデー。
こちらも好みの味付けで、スルスル食べて2度のオカワリ。
めっちゃ美味しくて、感激!

ミールスご馳走様でした!
お皿に張られたランシートを丸めて、ゴミ箱へ。お皿を洗わなくていいシステム。(このシステムけっこう良くあります。)

僕たちが店を気に入っているので、スタッフのみんな、そしてムダラーリ(社長)も話かけてくれ、楽しいひと時。

バール社長

バール社長。
一見、知的で物静かな面持ちですが、ラジニーカーント(インド映画のスーパースター)好きの陽気なおっちゃん。

そして、思い切って言いました。
「ここで、丸一日、タミル料理の勉強させて下さい!」(シンハラ語でですが)

二つ返事でした。
「明日、朝の六時においで。」

「ありがとうございます!」

ということで、ヌワラエリヤ滞在を一日延ばしてタミル料理の厨房体験です。
もちろん、たった一日で、ものになる訳はないです。でもスリランカ料理に携わっている以上、タミル料理は知らないでは納得できない。
できることから、やってく。

翌朝。
この食堂は大きく、一階と二階に別れています。
一階はトーセ、イドゥリ、ワデー、ロティなどの軽食を提供。
二階は、タミル式ライス&カリーと言いますか、ミールスを提供。(昼のみ)
厨房も一階、二階に別かれて約20人のスタッフが常時働いています。
お邪魔させてもらった厨房の風景を行程や時系列が前後したりしますが写真で紹介していきます。

まず二階の厨房で一際存在感がある二台の機械。
大きな電動石臼

電動石臼!
機械の回転している部分と内部の窪んだ底の部分は本物の石。
こいつらがなかなか万能で。
右側はココナッツと赤唐辛子他でチャトニを。
左側はウルンドゥ豆他でワデーの生地を。
すり潰しながら練り込んで行きます。
トーセ(ドーサ)、イドゥリの生地ももちろん。
ラッサムのペーストラッサムのペーストまで。
ぞれぞれけっこう長い時間ほったらかしでええ感じに仕上がって行きます。

なにはともあれ
玉ねぎ剥き玉ねぎ剥き。

イドゥリイドゥリの生地を型に。
それを蒸す鍋はこのサイズ。
イドゥリ蒸すイドゥリを蒸す鍋。さっきの型三段を中に積んで蓋をして蒸していきます。

021ドーサのピティ作りトーセの生地作り。
さっきの電動石臼でつくった生地のベースに水、塩を加えて伸ばしていきます。
この生地の緩さ具合がとても大切。

野菜切るミールス用の大量の野菜を切る。床スタイル。
へちま、蛇瓜、キャベツの葉、ニンジン、ナス、トマト、玉ねぎ、などなどなどなど。

アブハニファーシェフミールスを全て仕切るのは、アブハニファーさん。レモンライス仕上げ中。

パトーラとワタコル蛇瓜と十角ヘチマのココナッツミルク煮。

ワンバトゥナスのクルマ。使うスパイスの量が凄い。ココナッツミルクを加え煮込んでいきます。
クルマに隠し味そこに隠し味投入!
昨日残ったパリップワデーをお湯でふやかして、潰して、鍋へ!

013ラッサムラッサムの仕上げ。

ニンジンニンジンのおかず。
タマリンドの使い方に関心。

他にもたくさんの野菜料理を凄いスピード仕上げていきます。
米炊きあがりお米も炊きあがり。

ランシートお皿もスタンバイ。

そして!

ミールスレディーMEALS READY!!
(これ言ってみたかったw)

 

揚げ場では、
ワデーワデー(ワダ)がどんどん揚げられていきます。
揚げ物担当、マゲーインディランさん。
写真のは、ウラド豆の生地に、豆、複数の野菜が入ったパリップワデー(マサラワダ)

ウルンドゥワデーこちらは、シンプルなウルンドゥワデー。
緩い生地をこのドーナツ形状にして油に落としていくのが、難しい。

マールミリスマールミリス(大きなシシトウのよう)に、ジャガイモ他の具をつめたものもスタンバイ。これに小麦粉を溶いた衣を付けて揚げます。ミルチワデー(ミルチワダ)。
シンハラ料理の、ビスケットクドゥ(パン粉)をまぶして揚げるマールミリスカトゥレットのよう。

スシヤムスシヤム。
ムング豆を使った甘い餡子に衣を付けて揚げたもの。
他にパリップワデー。ボンダなど、二台の大きな揚げ鍋で次から次へと。

010ワデーつまみ食い揚げたてをちょっとつまみ食い。
上のはウルンドゥワデー。下のがパリップワデー。
いまやタミル、シンハラ問わずスリランカ全土で愛される軽食。
文句なしにナッラルシー!(タミル語で「おいしい!」)

厨房内の何カ所には、
ヒンドゥーヒンドゥーヒンドゥーの神棚やアイテムがあります。

一階では、
紅茶を淹れる次々と紅茶を淹れていくサッティーさん。
ステンレスの器がタミル的。
水場では、
厨房で風呂お湯を沸かして、シャワー中w。(ヌワラエリヤは寒い)
焼き場では、
ポルロティポルロティ。
ココナッツ入りのロティ。

トーセトーセ(ドーサ)がどんどん焼かれていきます!

トーセに挑戦僕も挑戦!
生地を掬った器の底で、綺麗に伸ばします。
何度か焼いたことがあったので、なんとか形に。(なってたと思います。)

さらに、
「シンハラ料理やってるなら、ロティを伸ばせるだろ!」とロティ伸ばし&エラワルロティ包みを披露することに。
ロティのばしみんなちょっと認めてくれた!嬉しい!
(写真撮影:ホール担当のダルマくん。おおきに。)

もう一度、トーセ(ドーサ)に戻って。
トーセ2種左のがプレーンのトーセ。右のが薄く焼いたペーパルトーセ。左のがプレーンのトーセ。右のが薄く焼いたペーパルトーセを焼いているところ。(※ペーパルはペーパーが訛ってる)
このペーパルトーセは生地を広げるのが難しい。。。

焼き上がりはこんな感じ。
トーセ2種と道具(左)プレーントーセは両面焼き。フワっとした食感とほのかな酸味がいい。
(右)ペーパルトーセは片面を焼いてきれいに丸める。クリスピーで香ばしい。
鉄板手前はトーセを焼くためのアイテム。
ココナッツオイル。ギー。水。鉄板に水を巻く道具。トーセひっくり返す道具。

トーセ。
他にも初日に食べたマサラトーセや
オニオントーセ炒めたタマネギを包むオニオントーセ。癖になる味わいでお気に入り。
他にもたくさんのバリエーションがあります。

改めて、プレーントーセの焼く行程。動画でどうぞ!

客席は、
朝から晩までひっきりなしのお客さん。
良く食べるお客さん盛りっぷりも気持ちいい!(食べ放題のミールス)

ワデーのサーブワデーは一人一つまで。

テイクアウト大口のテイクアウト。

カワイイお客さんかわいいお客さん。

ミールスはお昼のみですが、焼き場や揚げ場は朝から晩までほぼフル回転。

あっと言う間に閉店時間に。(20:30)
タミルの厨房什器洗われた配膳用の什器。

閉店後のボス閉店後の店内で、残ったトーセをひとりで食べるバール社長。

発見だらけの一日でした。
社長やスタッフとのみんなとも凄く仲良くなれた。
(スタッフのひとりのお父さんのタミル式お通夜にも恐縮ながら参列という恐縮な体験も。)

本当に刺激的すぎで、自分の中で消化できてない&アウトプットもノーアイデアの現状ですが、
「スリランカのタミル料理」もっともっと分かりたい。
頑張ります。

ちなみに翌日も半日間、厨房にお邪魔させていただきました。

スリアンバールス・ヴェジタリアンホテル
スリアンバールスSRI AMBAAL’S VEGITALIAN HOTEL
No.29,New Bazaar Street, Nuwara Eliya. Sri Lanka
tel: +94-52-2223840  +94-52-4907572

ヌワラエリアに来た際は是非!
道の向かいちょっと北に。「アンバスール」という支店(元本店)もあり、現在、コロンボに4月開店予定の新店舗(名前は新たになるそう。)を作っているそうです。

無茶なリクエストを受け入れていただき、本当にありがとうございました!
また来ます★

ヌワラエリヤ。その1。紅茶。


スリランカといえばセイロンティー。
セイロンティーの産地として、またスリランカの避暑地のとして有名なのがヌワラエリヤ。カラピンチャで出しているプレーンテー(ストレートティー)も、MUSICA TEAのヌワラエリヤです。
スリランカの高原地帯にある美しい山間の街。実は初めての訪問。
今までは、どうしても二の次になっていた紅茶への好奇心。今回はこれに素直に従って、ここへやって来ました。

ヌワラエリヤへのアクセスはバスが早いですが、今回はあえて車窓が綺麗と教えてもらった汽車で行ってきました。しかもエキスポレイルという特別車両。

事前にインターネットで予約&支払い。
そして予約画面を駅のカウンターでみせるとすぐにチケットが発行。
エキスポレイルチケットこのスムースな感じ。なんか感激。

僕たちはコロンボから乗車。その後、ペーラデニヤからたくさんの乗客で満席に。

エキスポレイル汽車は力強く山岳地帯を登っていく。

エキスポレイル車窓エキスポレイル車窓車窓からは、ジャングル、茶畑。
木のサイズ、緑の色、森の匂い、どれも強烈。

ナヌオヤ予定より約45分遅れてナヌオヤ駅に到着。宿の送迎車でヌワラエリヤのタウンへ。
午後の5時くらいに到着。
涼しい。というよりちょっと寒い。
ヌワラエリヤの犬犬がみんなフサフサ。そして寄り添ってる。

そして、タミル語が良く聞こえてくる。
スリランカの紅茶産業を支えているのはタミルの人々。

宿には、ホットシャワー!
これがしっかり熱くて感動。

 

そして、翌朝。
ヌワラエリヤへ来た目的の紅茶ファクトリーの見学です!
PEDRO TEA CENTERPEDRO TEA CENTERPEDRO TEA FACTORYへ。
1885年創立。Lover’s Leapという銘柄が有名(他にも多数の銘柄有り)。
こちらでの工場見学は一般向けにも行われているのですが、今回はカラピンチャで使っている紅茶のメーカー「MUSICA TEA」の堀江さんと、そのビジネスパートナーでもあるチャンディカさんの配慮で、工場長が丁寧に説明してくれ、さらにテイスティングまでさせていただきました。
堀江さん。チャンディカさん。本当にありがとうございます!!

製造風景の写真です。(撮影および掲載許可いただきました。)
まずは、
萎凋「Withering(萎凋)」という作業。
「Plucking」摘まれた茶葉を換気扇の回る部屋で広げ、約45%ほど水分を飛ばすそうです。


揉捻
「Rolling(揉捻)」という作業。
機械で茶葉を揉み込みます。茶葉の表面に汁がじんわり出て来て、発酵が進んで行きます。

rotorvaning「Rotorvaing」とうい作業で、茶葉の大きさ、重さで選別。
(だったと思います。ちょっと自信ないです。。。)

そして「Rollbreaking」。(動画)

揉み切りというのでしょうか?
ローリングしながら、茶葉を細かくしていきます。

この後に「Fermening(発酵)」の作業が入ることが一般的ですが、今回はこの行程は飛ばしていました。(時期やグレードによる。他行程中も発酵は進む)
発酵が進めば進む程、
茶葉および出来上がる紅茶の色は濃くなり、
香りは高まっていくがある時点からは低下するそうです。

drying「Drying」
最適なタイミングで発酵をストップさせるため、機械で熱を加える乾燥の作業です。

grading

grading

「Grading」。
機械のカメラによる自動判別で、色、形状、サイズを振り分ける作業。

そして、大袋にパッケージングされ、ブローカーが集まるオークションに出ていくそうです。
茶摘みの時期や、天候で茶葉のコンディションは大きく変わるそうで、それにあわせた最大限の製法で品質を保つとのこと。

 

そして、やってみたかった「Tasting」!!!
tasting茶葉のグレード(等級)別に、淹れたての紅茶をテイスティングしていきます。

tastingスプーンで掬い、それをズゥズゥッーと空気と一緒に口に含み、香りや味わいを楽しみます。もちろん飲んでもいいのですが、専用の器具に飲まずに吐き出します。

BOPやFOPやBOPFなどの等級の説明は長くなるのと、あまりいい加減なことは言えないのでやめておきます。

そして感想は!

全部美味しいw

紅茶に関して、まだまだ勉強不足の僕には、細かい違いは分かりません。
でも何度も飲み比べると、なんとなくそれぞれの個性や自分の好みが分かってくるのが凄く楽しい!!
ほんとに貴重な体験でした。
PEDRO TEA FACTORYの皆様本当にありがとうございました★

さらに、
別の紅茶工場
MACWOODS TEA FACTORY (Labookellie Tea Centre)にも行って来ました。
labookellieこちらへは、一般訪問。
製造工程もガラス越しに見ることができます。
そして、
別棟で、できたばかりの茶葉で淹れたプレーンテーもいただけます。(無料)
labookellieで紅茶渋みは弱め、色鮮やか、香りも良く美味しかったです。
茶葉のデザインが掘られたテーブルも素敵。

すぐそばの茶畑では、
茶園の休憩茶摘みのお母さんたちがランチ休憩中。いい感じ。
茶摘みには、小さく柔らかい女性の手のほうが良いとか。

今回、紅茶に関して色々学ぶことができました。
まだまだ勉強不足ですが、スリランカの紅茶に関しては確かな知識と考えを持てるようになりたい!僕達なりに経験値を上げていきたいと思います。

「紅茶」おもしろい。

ベントタその2。ルヌガンガ。

次の目的地も同じくベントタにあります。

「ルヌガンガ」”LUNUGANGA”
lunuganga
建築家ジェフリー・バワが生涯をかけてつくった理想郷。
森の中の湖のほとり、大きな緑の庭と複数の小さい建物があります。
下記のジェフリー・バワのサイトに彼のこと、ルヌガンガのことなど載っています。(英語)
http://www.geoffreybawa.com

今まで、13年間スリランカに通って、ずっと憧れてたジェフリーバワ建築のホテル。いつも安宿ばかりでしたが、今回は一泊だけ思い切っての宿泊です。
しかも一番泊まりたかった場所。
(見学やランチだけも楽しめます。)

建築の知識はまったくない僕ですが、
ジェフリー・バワ建築。一言でいうと「どこまでも居心地がいい」。
自然やそこにあるものと融合し、経年変化によってより輝く。存在感がないようで凄い。みたいな。
上手に説明できませんが、めっちゃ良かったです。

少しだけ写真をどうぞ。

ルヌガンガ
ルヌガンガ泊まった客室は、両サイドに大きな窓のあるGLASS ROOM。
客室は全部で6つあり、それぞれ趣が全然異なります。ここが第一希望でした。

ルヌガンガ外から見ればこんな感じ。2階の部分。

ルヌガンガGLASS ROOMの入り口。

ルヌガンガ

ルヌガンガ
そして、ランチ。
ルヌガンガほとんど外国人客ばかりですが、食事はしっかりスリランカ。
辛味こそ控えめですが、ココナッツオイルも多用、お米はラトゥキャクル(赤米)。
ルヌガンガランチアンナーシ(パイナップル)のカレー、ピピンニャ(キュウリのような)のカレー、チキンカレー、ムクヌウェンナ(葉野菜の一種)のマッルン、ワンバトゥ(ナス)の和え物、ボンチ(三度豆)のカレーなどなど。


夜もいい。
ルヌガンガルヌガンガ夕食軽めでオーダーした夕食。アーッパが出て来て嬉しい!

ルヌガンガ
この日は、ひたすらぼーっと、ええ感じにChilling.
気持ちよくて心洗われる最高の時間。

ベントタ。色んな要素で、めっちゃ好きになりました。
また来ると思う。
ありがとうございました★

ベントタその1。友人の実家。

スリランカの南西海岸に位置するベントタという街に行って来ました。
そこには、カラピンチャに良く来てくれるスリランカ人、サンジーワの実家があります。サンジーワに頼まれたお届けものを持ってそこへ行って来ました。

その前に。
ベントタへ行く前夜は、もう少し南にあるアンバランゴダに滞在しました。
夜遅くに到着。この日はポーヤダワサ(満月の日)で、閉まってる店が多い中、ひときわ賑わうパヨーダー食堂へ。

ベントタの食堂
ベントタの食堂の厨房慌ただしい厨房。でもみんなフレンドリー。

コットゥロティチキンコットゥロティ。
ロティは弾力強めで、骨付きのチキンがいっぱい入って、大満足!

翌朝は、漁港すぐの魚市場へ。
ベントタ漁港
ダッローダッロー(イカ)。カレーで食べたい!

豪快に捌かれるバラ(鰹)を動画でどうぞ。


最後のまな板掃除が◎。

その後、スリランカの伝統的な仮面の工房を見学。
スリランカの仮面
工房は、ちょうどランチタイム。
仮面工房のランチさっき食べたい思ったダッロー(イカ)のカレー!
ちょっとお裾分けいただきました。うまい。感謝。

スリランカの仮面の工房ごはんのお礼は労働でw

製作中の仮面丁寧に丁寧に作られる大小様々なマスク。スリランカのいたるところで見かけます。

そして、ベントタ。サンジーワの実家へ。
いきなりのお昼ご飯で迎えていただきました。嬉しい!!
ベントタでの昼ご飯ご飯は野菜の混ぜご飯「エラワルバトゥ」。
ジャガイモの炒め物。レンズ豆のカレー。
それと、「マールデビル」。ケラワッラ(鮪)の身を一度素揚げしてから野菜と炒める料理。
ベントタのお昼ご飯2いずれも汁気はなく、しっかりしっかりご飯に混ぜ込んで味を移して頂きます。
辛みはミリス(唐辛子)よりもガムミリス(胡椒)で引っ張って、塩もバチッリ。めちゃめちゃ美味しかった!
サンジーワのアンマー(母さん)。ありがとうございます!

その後、サンジーワの弟、チャーヌカにお寺を3カ所案内してもらいました。

チャーヌカチャーヌカ。若いのに仏教に熱心なナイスガイ。

ベントタは、お寺がとても多い。
地形と自然を生かしたお寺はどれもかっこ良くて、やっぱり気もちいい。

ベントタのお寺
ベントタのお寺
ベントタのお寺
IMG_6755
ベントタのお寺撮影してないですが、お寺の中の仏像や壁画、装飾も美しいです。

そして、ハームドゥルオ(お坊さん)からいただいたスイーツいろいろ。
お寺でいただいたスイーツいろいろ手前は、キリパニ。水牛のヨーグルトにキトゥル椰子の蜜がかかっています。
奥には、コンデキャウン、ムンキャウン、ハラパ、ワンドゥ、ケーク、などなど。
ありがとうございます!
夜は、サンジーワのお姉さん家族の家へ。
お父さん、お母さん、チャーヌカも一緒に。
スリランカらしい大人数での夜のおしゃべり、そして晩ご飯。
ベントタお母さんと孫夜ご飯を作るお母さんと孫のルサンドゥ。
この日の料理も教わりました。

ベントタの夜ご飯米粉から作る。「インディアーッパ」。チキンカレー。レンズ豆のカレー。
インディアーッパについては、下記アドレスの過去の記事に詳しく記しています。
https://karapincha.jp/blog/?p=1089

ベントタでインディアーッパ鶏丸一匹、ガラも一緒に煮込んで行くチキンカレー。しっかり旨かったー!!

食後は、パラトル(フルーツ)。
アンバアンバ(マンゴー)。めちゃ濃厚。

コーリコットゥ数あるケセル(バナナ)の種類になかで、僕が一番好きな「コーリコットゥ」!
みんなの写真を撮り忘れたのは、悔やまれますが、大人数の楽しい夜でした。

翌朝は、
コラキャンダアンマー特製。コラキャンダ。
ゴトゥコラ(つぼ草)で。
コラキャンダキトゥルハクル(孔雀椰子の花蜜と固めたもの)と一緒に。

さらに
ラワリエラワリエ。
ポルパニというココナッツと蜜を合わせた餡子を大きなインディアーッパで包んでさらに蒸した甘い軽食。
朝から、元気いっぱい!

そして、同じくベントタの次の目的地へ。
サンジーワの家族の皆さん。楽しく美味しい時間を本当にありがとうございました!
サンジーワのファミリー

 

ティッサ食堂。2017。

スリランカ。ここに来ない訳にはいかない所。
キャーガッラ市のガリガムワのバッラパーナという街にある「ティッサ食堂」。
ティッサホテル僕が2011年に3ヶ月働かせてもらった食堂です。(その頃の様子は、ブログの過去の記事で確認できます。)

賑わうティッサ食堂賑わう店内。
さらに、
ティッサ食堂結婚式会場宿泊施設や結婚式場も併設し、年々立派になっていきます。
今回もここに数日間、滞在して料理の勉強!
というより、スリランカの食堂の厨房の空気感を再び自分にインストール。

 

<慌ただしいティッサ食堂の厨房の様子と働く仲間達>
ティッサ食堂の厨房僕のライス&カリーの師匠、パーライヤー。結婚式がある時は500人以上分の調理を仕切ります。

ロールスの仕込みロールスの仕込みをするサマン。

ココナッツ削りマシン嫁みつる。ココナッツを鉈で割って、写真のマシンでそれを削るの体験中。
日本では生のココナッツを使える機会は少ないですが、スリランカ料理の核心です。

ココナッツミルク絞り削ったココナッツは、ポルサンボーラになったり、写真のように水に浸して絞って、ココナッツミルクを作ります。

ミリス色々

いろんな唐辛子。
左上は「アムミリス」は青唐辛子、右上は「マールミリス」はししとうみたいで辛くない。下の「ナイミリス」はしっかり辛い。他にも「コッチミリス」としう強烈にからいのなんかもあります。

素揚げリンノ
辛みスパイスでマリネして、素揚げしたリンノという魚。しっかり時間をかけて揚げているので骨ごとガシガシ食べれます。

ムクヌウェンナ

ムクヌウェンナという葉野菜。しっかりした食感と味わい。マッルンに。

IMG_62782階の焼き場から、サラがパーンをお届け。

チョップシースリランカンチャイニーズ担当のスジーはチョップシー(八宝菜のような料理)を仕込み中。

シーニサンボーラシーニサンボーラ(玉ねぎの甘辛炒め)作り。一回の仕込み量が凄い。
カラピンチャで、アーッパに添えているアレです。

スリランカンオムレットいつも冗談ばっかり言ってるサンタアイヤー。まじめにスリランカオムレット作り。

IMG_6330こんな感じに。数種の野菜とカラピンチャ(カレーリーフ)が入っています。

ブルスアイ

玉子料理もういっちょ。
目玉焼き。「ブルスアイ」と呼ばれています。
英語の”Bull’s Eye”「牛の目」から来ているらしい。目玉は一緒。
でも英語では、目玉焼きを意味しなさそう。

キリテーキリテー(ミルクティー)!
キリテーかなり甘いんですが、スリランカで飲むとこれが美味しい!

IMG_6319

バラ(鰹)のカラワラ(干し魚)とマールミリス(ししとう)の炒め物。サライラサイ!(辛い旨い!)

じゃがいもマシン新たな謎のマシーン。
ジャガイモの皮をむいてくれるマシーンでした。
エラワルロティ、パーン、色んな料理の具に。ジャガイモ30kgエッブリデイ。

IMG_6337チキンカレー。煮込み中。

IMG_6345お昼のライス&カリー。セッティング完了。

ライス&カリービュッフェ
左から、ポルサンボーラ(ココナッツのふりかけ)、ボンチキラタ(三度豆のココナッツミルク煮)、マールミリステルダーラ(ししとうの炒め物・干し魚入り)、ムクヌウェンナマッルン(ムクヌウェンナという葉野菜のさっと煮)、ヌードルス、その横にはパパダンとバダプミリス(揚げ赤唐辛子)。
この他にチキンカレー、魚のカレーも。

働いていた頃の昼飯は厨房の中でのまかないでしたが、今回は客席で!
ライス&カリーバチッと辛くて、すっきりうまい!改めて感動。

ティッサボスとスーギリ左がティッサボス。右がボスの次男で、食堂を切り盛りしている若旦那スーギリ。

IMG_6407持ち帰り用のフライドライスをパッケージング。

インディアーッパコットゥ

「コットゥインディアーッパ」を炒めていきます!
小麦生地でできたロティで作る「コットゥロティ」が一般的ですが、米生地でできたインディアーッパを使った「コットゥインディアーッパ」も隠れた人気メニュー。ティッサボスの大好物。
「コットゥロティ」については、以下アドレスの過去ブログ記事で詳しく記しています。
https://karapincha.jp/blog/?p=753

IMG_6998アーッパも変わらず奇麗でウマイ。今はサラが焼いていました。

ダンバラ
ダンバラ(四角豆)を切るニューカマー、ガヤン。料理上手のナイスガイ!

ペイスティペイスティを陳列するホール係のイシャーラ。サクサクのパンの中には、魚やジャガイモの辛い具が入っています。

 

忙しいのにみんな笑顔で楽しそうに仕事する。
ここの厨房の雰囲気は変わらずいい感じ。もっと前からスリランカ料理に取り組んで来たけど、カラピンチャとしての僕の原点はやっぱりここで、いつも初心に帰ることができる貴重な場所。
それでいて、料理や店そのものが常に更新されていくので、僕もちゃんとフォローできるよう毎年ここに来ようと改めて実感。

毎度、毎度、大感謝です!!

スリランカ旅行を予定されていて、ティッサ食堂へ行きたい方は、以下の情報をご参照下さい。
ティッサ食堂メニューブックTHISSA HOTEL & BAKELY
Ballapana, Galigamuwa Town, Kegalle City, Sri Lanka
Tel: 035-2284513
アクセスはバスが便利。コロンボ・ペターのバスターミナル(国営、私営どちらでも可)から、キャーガッラ(Kegalle)行き、もしくはキャンディー(Kandy)行きのバスに乗って途中の「バッラパーナ(Ballapana)」で下車、そこからバス進行方向(東)に約20メートル。でっかい木が目印。大きな看板もあり。(その道はコロンボとキャンディを結ぶキャンディーロード。)

朝:パーン、インディアーッパ、各種ロティ、軽めのライス&カリー他。
昼:充実のライス&カリーのビュッフェ他。
夜:コットゥロティ、アーッパ、フライドライス、スリランカチャイニーズも充実。軽めのライス&カリー他。
以上のように、朝、昼、夜でラインナップが異なります。それぞれいい感じですが、15:00前後の中途半端な時間は、料理が少なかったりするので注意です。
めちゃめちゃ辛いローカルテイスト。安い。

より詳しい情報が欲しい場合は、カラピンチャで僕に聞いて下さい。
ティッサ食堂のみんなも喜んでくれるはずです!