「バトゥ」=「ナス」もいろいろ。

スリランカは自然と太陽の力に恵まれて、野菜や果物の種類がすごく豊富。
たとえば、「ナス」!
シンハラ語で言うと「バトゥ」。
ナスにも色々色々ありまして、

これが「ワンバトゥ」↓

サイズや味は日本でよく見るナスに一番近いかも。

?スリランカでこの「ワンバトゥモージュ」の美味しさにビックリした人もいるはず!

これは、「カルワンバトゥ」↓

「カル」は「黒」って意味。そんで大きい。

こんなのもあります。「エラバトゥ」↓

丸くてカワイイ!けれど?種が厄介。

なので、ココナッツでドーン!種を吐き出します。

「エラバトゥテルダーラ」に仕上げます。

そんで、この子が「ティーバトゥ」↓

さらに小ちゃい。でもナス!
素揚げして、茹でたソーヤミート(大豆を加工したもの)と交えて
※奥で揚げられているのがティーバトゥ

悶絶の美味しさ!

ナスも色々。調理方法も色々。
でもやっぱりナス!油(スリランカで油と言えばココナッツオイル)との相性が抜群!いずれもいい仕事します。
他のカレーとまぜまぜして、食べましょう★

恩師との再会。

僕がスリランカで料理の修業をするために学んだ「シンハラ語」。スリランカだけで使われる言語で文字も独特でカワイイ。

※スリランカの新聞

日本ではこのシンハラ語の教室は少なく、僕は東京にいた時、四谷にある「大学書林/DILA」という語学教室に通ってシンハラ語を学びました。
教えてくれたのは、我が恩師:野口忠司先生です。日本語シンハラ語辞書を作った方で、本当に丁寧にシンハラ語の基礎を教えてくれました。
修行でスリランカの食堂に飛び込んだのですが、先生から教わったシンハラ語のおかげて、ギリギリのコミュネケーションを取ることができ、色々と吸収出来ています。
未来のお店「カラピンチャ」への決断を後押ししてくれたのも、先生からまんだシンハラ語があってこそ。
本当に感謝しています!

そして、その野口先生がJICA(国際協力機構)の仕事で、スリランカへ来る事を共に学んだ生徒の方から教えてもらいました。
食堂に休みをもらい、ちょど先生が滞在するコロンボのマウントラビニアへ。

バスとスリーウィーラーを乗り継いで合計3時間半。
※写真はスリランカのバス/約60kmの道のりが78ルピー(50円くらい。)

そして、念願の再会です。

※写真中央が先生。右の方は先生の留学時代に下宿していた家の息子ピヤセーナさん。

一緒に晩ご飯を食べて先生達が泊まるホテルに一緒に泊めてもらいました。
朝は一緒にビーチを散歩。
ビーチには犬も。

豚も!?

先生がスリランカで体験した事の話や、僕の修行の話。いろんな話が出来ました。
この地での再会。本当に感無量です。今度は「カラピンチャ」で美味しい料理を楽しんでもらえるよう、 一生懸命がんばります!

ロティ&ロールス。

スリランカ料理といえば、こんなのもポピュラーです!

写真の下段左が「マールロティ」下段右が「エラワルロティ」
上段左が「マールロールス」上段右「ビッタラロールス」です。
「マール」とは「魚」。「エラワル」とは「野菜」。「ビッタラ」とは「卵」で、中の具材を指します。
※ここで注意
「ロールス」とは、丸く巻いているものを指すのではまりません。揚げたものを指します。三角の形をしていても揚げているのは「〇〇ロールス」。筒状のものでも焼いているのは「〇〇ロティ」と言います。

これら料理はおやつ的にに手軽にパクパクたべられる人気料理なのですが、なかなか手間の掛かっています。
いずれも生地は小麦粉。(寝かす時間も必要)中の具材はジャガイモがメインで、ものによって魚のすり身やゆで卵を加えます。(カラピンチャもたっぷり)

「〇〇ロティ」の方は、
生地を伸ばして、具材を包んで、鉄板で焼いていきます。三角形状のものは5面、筒状のものは6面を焼く事になります。

「〇〇ロールス」は、もうひとつ大変。
まず平たく大きく生地を延ばして焼いたゴーダンパロティを作ります。延ばしている動画をどうぞ。

この光景はスリランカでは良く見かけ、簡単に延ばしていますが、生地はかなり柔らかくかなり難しいです。

そしてそれを決まった形に切り分けて、具材を包みます。


僕も毎日手伝います。
そして、そこにパン粉をまぶして、ココナッツ油で揚げます。

いずれもモチーッとした食感で食べ応えあり!

ビッタラロールス↑

マールロティ↑

食後は紅茶で〆。ホンダイ!

サルーンで散髪。

食堂での仕事は、朝の5時~昼1時、そして夕方4時~夜8時。
お昼に3時間の休憩があります。
お昼の休憩を利用して、僕が泊まっている家の義理の息子スジーワが営むサルーン(散髪屋)へ。

スジーワのお店はこの街の人気店。老若男女問わずたくさんのお客さんがやってきます。

僕もスッキリしようと思い「オッコマカパンナー!(全部切ってー!)」

Befor

After

ひげ剃りやマッサージのサービスもあって、まるで日本の古き良き散髪屋。
ちなみにスリランカでは、丸坊主はイケていないらしく、それこそお坊さんがする髪型のよう。食堂のみんなも笑ってます。

今日はお家で。

午前中に休みをもらいマヒンダのアンマー(オカン)とターッタ(オトン)とカレーをつくることに。
まずは、ターッタとポル(ココナッツ)、コス(ジャックフルーツ)とケセルムーワ(バナナの花)を取りに近所へ。


「コス」の実はこんな感じ↓↓↓

コスを割るとこんな感じ。実の中の種「コスアタ」も食べることができます。※アタは「種」の意。

ここで問題です!
Q.この器具は何でしょうか?

A.「ヒラマナヤ」というココナッツを削る器具。


スリランカの台所には、他にもスパイスや野菜を磨りつぶす「ミリスガラ」(石臼)。


コスアタのような固いものを砕く「ギレー」というハサミ。


「マンネ」という包丁など日本とは異なるものがいろいろ。
「マンネ」はこう使います↓↓↓

包丁は動かさず、材料を動かす!

そして、加熱して仕上げていくのは「リパ」という薪を使った釜戸です。


そうして出来たお昼ご飯はこんな感じ。

手前:ケセルムーワとコスアタのカレー、右:パリップ(レンズ豆)、真ん中:コスのカレー、右奥:パイナップル

いただきます!