パブリスシェフとの再会。マウントラビニアホテル。2023.

今回も行って来ました。
コロンボの少し南にある海岸沿の街マウントラビニア(ローカルの呼称は「ගල්කිස්ස/ガルキッサ」)にあるMount Lavia Hotelへ。

マウントラビニアホテル

何度もこのブログで紹介していますが、
こちらの歴史あるホテルの名誉総料理長を務めるのが、Dr. Publis Silva。
スリランカで最も有名で、国から博士(ドクター)他、さまざまな称号を与えられているシェフです。

そして
2019年には来日し、阪急うめだ本店での一週間の催事で我々カラピンチャチームがサポートする形で彼の料理を提供しました。
その時のブログ(下記リンク)でシェフのプロフィールなども記しています↓↓↓
◎阪急うめだ「カレーとカレーのためのうつわ展」、パブリスシェフ来日。
◎カレーとカレーのためのうつわ展終了.2019。終了。

また、他にもシェフがカラピンチャを訪れた記事、シェフが建てたお寺のオープニングセレモニーの調理を手伝った記事、NHKの特番でリモートで僕がシェフから料理を教わった記事など、様々な関連記事があります。右上のサーチボックス(PCの場合)に「パブリスシェフ」と入れると関連記事をまとめて読めるのでお時間ある時に是非どうぞ。

マウントラビニアホテルには宿泊も兼ねての訪問。パブリスシェフとのアポイントは翌朝。
到着して、まずはこの方と再会。
IMG_6225シェフ・プリヤンター・リヤナゲー
パブリスさんが最も信頼する愛弟子で、2019年には同行して来日。丁寧かつ迅速な料理でカラピンチャチームを引っ張ってくれました。その後もスリランカに行く度に家に泊めてくれたり、奥さんと一緒に家庭料理を教えてくれたりと、とても良くしてくれているアイヤー(兄さん)です。

そんなプリヤンターアイヤーが、素敵なティーセットをアレンジしてくれました。
スリランカの紅茶セットすると、
マウントラビニア名物カラスがテーブルに。
スリランカのカラスパチンコで追い払ってくれるおっちゃん不在で食事がピンチ。


だけど、僕の猫マネで一撃w

そして、日曜日の夜が訪れます。
マウントラビにあの夕日この夜の料理は「アペー・キャーマ(訳:我々の食事)」というパブリスシェフが全面監修したいつも以上にスリランカ色が強いビュッフェが用意されます。
(許可をもらっての撮影)
アペーキャーマ
IMG_6094IMG_6101IMG_6107IMG_6125IMG_6126IMG_6111IMG_6132IMG_6131アペーキャーマ
アペーキャーマ IMG_6120 IMG_6123 IMG_6129 IMG_6134IMG_6127IMG_6140IMG_6141欲張りスイッチオンで胃がはち切れんばかりに食べましたw
伝統的な料理に新たなチャレンジも加わって、シェフの絶えない探究心に感服です。

マウントラビニアホテル

そして、翌朝
Publis SilvaDr. Publis Silva(87歳)。変わらずめちゃめちゃ元気。
パブリスシェフの部屋今回も料理に関するアドバイスをいただきました!

そして一緒に朝食。
IMG_6154 IMG_6155 IMG_6156 IMG_6157 IMG_6158 IMG_6159 IMG_6161 IMG_6162 IMG_6163 IMG_6164 IMG_6165 IMG_6167IMG_6170キリバット、インディアーッパ、トーセなどなど。
どれも、丁寧で美味しい!パブリシェフも変わらずよく食べる。

その後は、
プリヤンターアイヤーの案内で、マウントラビニアホテルの厨房を見学。
IMG_6236IMG_6238IMG_6230
IMG_6247IMG_6242IMG_6243IMG_6239IMG_6244
IMG_6240IMG_6229
IMG_6233若者も含めてたくさんの料理人がキビキビ&楽しそうに働いていました。いい雰囲気!

コロナ禍に加えて政府の財政破綻による経済危機により観光客が戻り切ってないスリランカですが、みんなが頑張る姿を見ているとスリランカの未来は明るい気がします。

パブリスシェフ、プリヤンターアイヤー、マウントラビニアの皆様、今回もありがとうございました。また来ます!!!

NHK特番「スパイス香る!カレー聖地巡礼」ご視聴ありがとうございました!

 昨日はNHKの特番「スパイス香る!カレー聖地巡礼〜リモート大作戦〜」の放送日でした。
僕が関わった部分は、スリランカのレジェンドシェフ、 Dr. パブリス・シルワに、「独自のバダプ・トゥナパハを使った魚のカレーを教わる」という内容でした。
PublisSilva

視聴いただいた皆様、ありがとうございました!

カラピンチャ店舗には、
「あの魚のカレーはお店で食べれますか?」という問い合わせをたくさんいただいております。
現在は、当店が在る兵庫県も緊急事態宣言が出ております。過度な集客にならないよう、落ち着いたタイミングで、週替りの魚のカレーに、時々加えていこうと検討しております。
その際は当店のブログや各SNSでお知らせいたします。

また、
今回放送されていない部分でも、パブリスシェフからたくさんの技術や知識を教わりました。
普段使っているスパイスや食材に関しての歴史や背景、有効な使用方法などなど、いずれも眼から鱗の内容でした。
日々、僕達なりに精一杯、料理に落とし込んでいけるよう精進していきます。

親愛なるDr.Publis、
スリランカのクルーの方々、NHK、アマゾンラテルナ、撮影チームの方々、翻訳をしてくれたエリック君、一緒に切磋琢磨した小此木大君、本田遼君、共演者の皆様、また関わっていただいた全ての皆様に、心より御礼申し上げます。

本当にありがとうございました!!!

カラピンチャ店主 濱田祐介

NHKテレビ特番「スパイス香る!カレー聖地巡礼〜リモート大作戦〜」に出演します。

2月17日(水)にNHKの特別番組にカラピンチャ店主の濱田祐介が出演します。

スパイス香る!カレー聖地巡礼〜リモート大作戦〜

番組名:スパイス香る!カレー聖地巡礼~リモート大作戦〜
放送局:NHK総合
放送日時:2021年2月17日(水) 19:30-20:15(全国)
出演者:小此木大 (タルカ),濱田祐介(カラピンチャ),本田遼(オールドネパール),ケンドーコバヤシ,朝日奈央,高橋克実,バービー,村田倫子

カレー聖地巡礼番組表(参照:NHK番組表より)

番組の中ではスリランカのシーンもあります。
コロナ禍でスリランカに行けない僕のために、現地の撮影クルーが料理を探究してくれるという内容で、スリランカのあのシェフも登場します。大感謝です。

スリランカの他にも、
南インドへは、京都のインド料理店「タルカ」店主の小此木大君のリモート旅、
ネパールへは、東京のネパール料理店「オールドネパール」店主の本田遼君のリモート旅も。
僕も含めて作り手3人は、スタジオ収録もリモート出演。

ちなみにこの3人は、昨年に共著で「3つの地域の美味しいカレー ミールス、ダルバート、ライス&カリー」(LLCインセクツ)という南インド、ネパール、スリランカの料理のレシピと食文化を紹介する本を出版したメンバーです。

ミールスダルバートライスアンドカリー小此木大 本田遼 濱田祐介写真(下):衛藤キヨコ

書籍の通販は以下から↓↓↓
◎書籍「ミールス、ダルバート、ライス&カリー」(LLCインセクツ)spice-karapincha.jp

 

実は、本を出版する前から3人それぞれに取材の話が来ていたという偶然。
本来は各自が現地に行っての取材という内容でしたが、コロナ禍突入で延期に。
その後も感染拡大は落ち着かない中、リモートでの取材をする運びに。

料理をリモートで学ぶというのはとても難易度が高いものでした。特に味や香りを感知できないことが最大の障壁。
しかしながら、こんな状況、このタイミングだからこその今できるやり方という貴重な体験ができました。
そんなある意味、今まさにとてもリアルな面白い内容になったと感じています。

ご都合よろしい方は是非ご覧ください。
どうぞ宜しくお願いします!!

 

カラピンチャ店主 濱田祐介

パブリスシェフとの再会。マウントラビニアホテル。

2020年。
今年もスリランカに来ることができました。
到着後、真っ先に向かったのはマウントラビニアホテル

昨年の夏、阪急百貨店のイベント「カレーとカレーのためのうつわ展。2019」のために、来日して素晴らしい料理を作ってくれたパブリスシルワシェフに会いに行くためです。

21:00。遅い到着で、夕食と宿泊の予定でしたが、
昨年、パブリスシェフと一緒に来てくれたプリヤンターさん(スーシェフ)が僕たちを待っていてくれました!
IMG_6333夕食のビュッフェを丁寧に説明してくれました。
(夕食の写真は、照明が暗いのと、雰囲気を考慮して控えました。)

そして、
翌朝。パブリスシェフと再会&朝食!
IMG_6362相変わらずでスーパー元気!84 years old.

 

朝食のビュッフェも美味しい!

IMG_6353IMG_6350
IMG_6343
IMG_6355アーッパ、インディアーッパ、オムレットなど。

そして、
その後はプリヤンターさんが、マウントラビニアホテルの厨房を案内してくれました。
ランダムで写真でどうぞ。
(撮影許可の範囲)

IMG_6366

IMG_6373

IMG_6387

IMG_6397

IMG_6402

IMG_6404

IMG_6410

IMG_6414

IMG_6419

IMG_6424

IMG_6426

IMG_6431

IMG_6436

 

巨大なキッチンには、カテゴリーによって10以上の部屋に分けれています。
スリランカ料理、西洋料理、インド料理、中華料理、肉や魚の調理、サラダ、パン、スイーツなどなど。
それぞれに責任者が配置され、常時200人近くのスタッフがシャキシャキ動いています。
とても刺激的!
今まで多種&大量調理を経験して来ましたが、高いクオリティでそれを迅速に行う仕組み作りに感激しました。
また、スリランカの伝統的な調理法と新しい技術がうまく共存していました。

貴重な体験をありがとうございました!!!
その後、
パブリスシェフの事務所を訪れて、ミーティング。
というのは、
この4日後に、パブリスシェフの寄付で作られた新たなお寺の完成の式典に招待いただいているからです。
ラトゥナプラからさらに山奥に入ったパンニラという村に作られたお寺。
そちらへの行き方、そしてその式典での調理を手伝わせてもらう段取りの確認です。

調理を担当するのいは、マウントラビニアホテルのチーム。
めちゃめちゃ楽しみです!!!

IMG_6452<写真>
パブリスシェフの事務所には、僕にとって最年少の親友(小2)で
シェフとのお別れの時に号泣したエモ君がボール紙に描いたイラストが貼ってありました!

Dr. Publis Silvaとの一週間。

阪急うめだ本店で開催されました「カレーとカレーのためのうつわ展」(2019年8月28日から9月3日)

Dr. Publis Silvaと一緒に仕事をした日々を写真を交えて振り返りたいと思います。

DSC_5265

スリランカ料理界のリビング・レジェンド。パブリスシェフ。
南部出身の彼の魚の料理は特に人気があります!

IMG_5399シェフの厳しくもチャーミングな人柄の影響で、厨房の雰囲気は常にポジティブ。

 

毎朝、5:30から仕込みはスタート。(動画)

スリランカのラジオ(インターネット回線)から流れるお経に包まれて、清々しい気持ちで作業が進んでいきます。
(僕がスリランカのティッサホテルで働いていた時もいつもそうでした。)

 

DSC_5002シェフとともに、腕を振るったのがプリヤンタ・リヤナゲさん。
寡黙で真面目な彼をシェフも大いに信頼しており、海外での仕事にはいつも連れて行くそうです。
調理のスキルはもちろん、厨房での段取りも迅速で正確。
相当な数の料理を、お客さんの流れに合わせてこまめに仕上げていきます。
スタッフの一人はDJみたいと表現していましたw
そして、ちょいちょい作ってくれるまかないがウマイ!
IMG_5542また
僕たちが製造する「ダークローストカレーパウダー『Kalu.(カルゥ)』」の香りを気に入っていただき、使用してもらっていました!
IMG_5556嬉しい!

仕上がっていく料理達。
DSC_5145

ワンバトゥ

ワンバトゥモージュ(揚げたナスの和え物)。
これもパブリスシェフの有名な人気料理のひとつ。

提供したライス&カリー
DSC_4959カレーはマグロでご飯ラトゥキャクル(赤米)
チキン、キーリサンバ(白米)も選択できます。

会場は、

DSC_5235
DSC_5318
連日の大盛況。
(お客さんが多い時は2枚目の写真のさらに倍くらいの行列に。)
お待たせして申し訳ないと言う思いはもちろんですが、多くの人がシェフの料理に関心を持っていることがとても嬉しかったです。

スリランカ人のお客さんもとても多かったです。
DSC_5055
中には、料理人の方々も。

46215616_Unknown宝塚市・山本「シャンティランカ」の二シャンティアッカー。1日お手伝いも。

ランジット大阪市・長堀橋「セイロンカリー」のランジット。

IMG_5421徳島市・阿波富田の「マータラ」のダンミカアイヤー。

みんなキラキラした目でシェフとお話していました。
料理人にとってDr. Publis Silva はスーパースター、スーパーアイドルです。
それを見て僕たちもグッときました。

 

シェフはトークショーにも参加。

IMG_5696AIRSPICE代表:水野仁輔兄さんとシェフ。加えて僕と通訳をしてくれたエリック君。
トークの内容は「84歳にして現役料理人でいる」秘訣にまで及びました。
以下のYoutubeのページ(ソラトニワ梅田さんのチャンネル)でその時の音声をお楽しみいただけます。

 

<他厨房での写真達>

DSC_5021

DSC_5174厨房01IMG_5470あっと言う間の夢のような一週間。

マウントラビニアホテルスタイルの素早く丁寧な仕事。
スリランカ料理の真髄を守るシェフの哲学。
時には、厳しいアドバイスもいただき、たくさん勉強させていただきました。
DSC_5012

僕たちの人生において大きな大きな経験となりました。

「カレーとカレーのためのうつわ展」、パブリスシルワシェフのブースは大盛況で終了しました。

 

その翌々日。
パブリスシェフとプリヤンタさんを、思い切ってカラピンチャに招待しました。

DSC_5395小さな店ですが、僕たちのことを知って欲しくて、
等身大のおもてなしをさせていただきました。

DSC_5340朝、
カラピンチャに着くなり、厨房の奥へ。
恒例のパブリスチェックです。

DSC_5364何はともあれご着席いただき、
歓迎の気持ちを込めたキリバット(ココナッツミルクライス)を。

DSC_5375そして、アーッパも。
いつもサポートしてくれてるヘーマさんと娘のチャットゥーも一緒に。

その後は、
三宮の街でお買い物。
シェフもプリヤンタさんも、奥さんや娘さん達へたくさんのプレゼントを買ってました。

そして、
再びカラピンチャに戻ってランチタイム。
DSC_5489平日でしたが、シェフと一緒に食事をしたいスリランカ人の皆さまが集まりました。ありがとうございます。

 

DSC_5346「これは?」。
「”ゴボウ”です。スリランカの根菜”コヒラ”に見立てて調理しました。」
と言うやりとり。

 

僕達が用意したライス&カリーをブッフェスタイルで。

DSC_5503

DSC_5518
DSC_5514
DSC_5539

DSC_5553

DSC_5547

 

食後。

DSC_5561シェフがみんなを集めてのお話タイム。

もちろんお世辞交じりですが、
「日本の食材を活用し我々の料理を表現している。我々スリランカ人も学ぶべきことがたくさんある。」と言うありがたい言葉をいただきました。
本当に光栄で嬉しいです。一生懸命、精進していこうと思います。

 

スーパースターにサインをおねだり。
DSC_5571

 

その後、摩耶山の上にある天上寺へ。

DSC_5576 DSC_5580 DSC_5604 DSC_5608 DSC_5625熱心な仏教徒であるお二人は、日本のお寺にも興味深々でした。

そして
の夜、
関西空港からお二人はスリランカへの帰路へと就かれました。

 

今回、84歳のシェフに負担をかけないよう、
カラピンチャスタッフに加え有志メンバーでサポート体制を整えていましたが、
シェフはほぼ休憩を取ることなく、厨房での調理を行なってました。
厨房を離れたと思うと、店前に出てお客さんとのコミュニケーション。
徹底した料理への情熱とお客様へのサービスでした。

シェフ曰く、
「私は『パブリスシルワ』の名前。また『マウントラビニアホテルの名前』。そして『スリランカの名前』を責任を持って背負っているので、常に正しい調理と行動をしなければならない。」
とのこと。
どこまでも偉大です。

本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします!

(写真協力:Masaki)



<追記>
今回パブリスシェフの招待にあたり、スリランカ現地で全面的に協力してくれたのが、「スリランカ案内人うっちゃん」こと内海由周さん。古くからの友人です。
PS_012日本人向けのパブリスシェフの料理教室ツアーを企画。他にもツアー多数。
「地球の歩き方/コロンボ特派員ブログ」も展開。
スポットでの現地での旅のサポートもニーズに合わせて柔軟に対応してくれます。
スリランカ旅行を検討されている方は、是非、相談されてはいかがでしょうか?
色んなアドバイスがもらえると思います。
facebbok:  https://www.facebook.com/yoshichika.utsumi
twitter:   https://twitter.com/lankaspice

うっちゃんとビジネスパートナーのランジットさんのサポートなしでは、今回のパブリスさんの招待は実現できていませんでした。
ありがとうございました!