片田舎ヘッティムラへ。2025.

2024-25スリランカの旅。

キャーガッラの片田舎、ヘッティムラへ行ってきました。

こちらもこのブログで何度か紹介している友人ヘーマさんの実家があり、今回はその親戚の家にお邪魔しました。

合流中の知人3名にぜひ体験して欲しかったのが、
このような田舎でミリスガラ මිරිස් ගල(スリランカ式石臼)を使って作られたスリランカ料理代表
පොල් සම්බොල
ポルサンボーラ

の美味しさ。

削ったココナッツの実と赤&青唐辛子や玉ねぎ他を加えて丁寧にスマッシュ。最後にデヒ(スリランカのライム)を絞ります。

これだけでもご飯ががっつり食べることができます。
日本ではミリスガラもなければ、生の新鮮なココナッツの入手も難しい。様々なテクニックを使ってリアルな味を目指しても、これにはかないません。

でもこの日はご馳走。最高のお昼ご飯!
カラウィラ(ゴーヤ)、ポロス(若いジャックフルーツ)、アンバ(マンゴー)、ククルマス(チキン)、パリップ(挽き割りレンズ豆)、カトゥレットなど。

翌日は、残ったポルサンボーラを炒めてロースパーンと。

汁気のあるパリップとのトリオは最強。

インディアーッパとも合う合う合う。

別の食事、
ポルロティ(ココナッツとこの時は米粉)

インブルキリバット


ポルパニ(甘く煮詰めた削ったココナッツ)が入ったおにぎりのような料理。


コラキャンダ(葉野菜のお粥)

ビッビカン(ココナッツのケーキ)

など全てを写真には収めていないのですが様々な料理を楽しみました。

どれも伝統的なスリランカ料理で感動の美味しさでした。
ここ最近急激にモダンになっていくスリランカの家庭料理ですが、田舎の方では古き良き様式で作られる料理が今でも楽しめます。

ありがとうございました!
また来ます。


<おまけ>

天然ゴム作り

ハラパを持ってきてくれた近所のお姉さん

キャーガッラ。ヘーマさん家。

僕が働いていたティッサ食堂はキャーガッラという所にあります。
今回の旅では、同じキャーガッラにあるお家に3日間ステイさせてもらいました。

神戸、灘で仲良くさせてもらっているヘーマさんというスリランカ人女性の実家です。


ヘーマさんのお母さん。

妹さん。親戚の人達。

隣に住む義妹、甥っ子、姪っ子、猫。

ここは台所も調理法もクラシックで丁寧。

リパ(釜戸)

ミリスガラ(石臼)


上向き包丁、マンネに挑戦中。


クラシックな台所では、床での作業が多いので、この椅子が必要。バンクワ。

.
おいしい料理をたくさんご馳走になりました!!

マンニョッカー(キャッサバ)、コス・マッルン(ジャックフーツのさっと炒め)、ポロス(若いジャックフルーツ)、ディーサアラ・キラタ(芋の一種)など。
盛りつけるとこんな感じ↓

 


ムンアタキリバット製作中。

ハラパ

ハラパ(ヘラパ)。
クッラカンと米粉を使ったお菓子。甘さ控えめ。


お菓子タイム!
ビスケット、トフィー、ワデー、アースミー、コキス、ムルックなど。


インディアーッパ。


パリップ、コヒラダル、ハールマッソー他。

ここの家では肉は食べません。だけに野菜の料理のバリエーションが多い!
※ウンバラカダ(鰹節)やハールマッソー(干し小魚)などは食べる。

たとえば、スリランカの代表的な料理「ポルサンボーラ」。

「ポル」=「ココナッツ」、「サンボーラ」=「和え物」
ミリスガラ(石臼)で丁寧に作られたポルサンボーラは、それだけご飯いっぱい食べられます。
赤唐辛子が作る奇麗なだいだい色!
.
でもこちらは白い!

コッチポルサンボーラ。
乾燥させたラトゥミリス(赤唐辛子)を使わずに、フレッシュのコッチミリス(青唐辛子の一種)を使ったポルサンボーラ。
シャキッと辛いです!!

これがコッチミリス。
小さくて、沖縄の島唐辛子のよう。

.
そして、これは。

コッタポルサンボーラ。
はじめて食べた。
ポルゲディヤ(ココナッツの実)。水分もなくなり乾燥した状態になるまで置いたものを使ったポルサンボーラ。火も使います。
しっかりした食感と香ばしさがとってもいいです!

ポルサンボーラも色々です。

他にも一手間かける調理法をいくつか教えて貰えました。
奥深い。

そして、色んなお土産、食材を頂きました。
面白いのがこれ!

スリランカの玄関や勝手口などにだいたいある足拭きマット。


こんなクラシックなミシンで作ってくれました。
皆さん。
ヘーマさん。
ありがとうございました!!


写真:名は「カルー」。日本語なら「クロ」。

今日はお家で。

午前中に休みをもらいマヒンダのアンマー(オカン)とターッタ(オトン)とカレーをつくることに。
まずは、ターッタとポル(ココナッツ)、コス(ジャックフルーツ)とケセルムーワ(バナナの花)を取りに近所へ。


「コス」の実はこんな感じ↓↓↓

コスを割るとこんな感じ。実の中の種「コスアタ」も食べることができます。※アタは「種」の意。

ここで問題です!
Q.この器具は何でしょうか?

A.「ヒラマナヤ」というココナッツを削る器具。


スリランカの台所には、他にもスパイスや野菜を磨りつぶす「ミリスガラ」(石臼)。


コスアタのような固いものを砕く「ギレー」というハサミ。


「マンネ」という包丁など日本とは異なるものがいろいろ。
「マンネ」はこう使います↓↓↓

包丁は動かさず、材料を動かす!

そして、加熱して仕上げていくのは「リパ」という薪を使った釜戸です。


そうして出来たお昼ご飯はこんな感じ。

手前:ケセルムーワとコスアタのカレー、右:パリップ(レンズ豆)、真ん中:コスのカレー、右奥:パイナップル

いただきます!