飲食業の形態のひとつ「ケータリング」。
スリランカでは「ケータリング」が盛んです。
結婚や誕生日他、頻繁にホームパーティを開いて、たくさんの人を家に招きます。
それから、お葬式や年忌の時。お坊さん、そして親戚、近所の人などにたくさんのスリランカ料理(ライス&カレーがメイン)を振る舞います。
この食事の準備は家によっては、親戚が集まり女手みんなで作ることもあるのですが、プロのシェフによるケータリングサービスを活用することも多いようです。
僕が仲良くなったダヤもケータリングを生業にするシェフで、街でも有名です。
手前はダヤ。奥はサポート役のチャーマラ。
僕は料理の勉強のひとつとして、家庭での年忌でのケータリングを手伝わせてもらう事に。今回は、2日間にわたる行事で約200人が訪問します。
トラックの荷台に機材&人が乗って出発↓(食材は先方に手配済み)
今日は僕も加えて3人体制。
初日の晩ご飯と翌日の朝ご飯と昼ご飯。3回食事を作ります。
家の中では、年忌の行事進行していきます。
ハームドゥルオ(お坊さん)達。若い人も多い。
僕らは作ったご飯をセッティング↓
行事が一段落すると人が食事に押し寄せます↓
僕らもサクッと頂きます↓
アンブルティヤル(マグロのカレー)やポロス(若いジャックフルーツ)のカレー、マンニョッカ(キャッサバという芋の一種)など、スリランカ料理ならではのラインナップ。亡くなった人の好物を作るのが習わしのようです。
頑張ったし、美味しー!
でも、食べて一息つく間もなく、すぐに翌日分の仕込みがスタートです。
深夜まで作業は続き、寝たのは午前3時半。
しかも、台所の床↓
出来たー!2日目のお昼ご飯は一番豪華。
そしてこれで、調理終了。もー許して。
さぁカム!(食べよー!)。イッソー(エビ)、ワンバトゥ(ナス)、ウンバラカダサンボーラ(鰹節の和え物)、デルという木の実。そして行事の定番カットレット(丸いコロッケのような)。ご飯はエラワルバット(炒めた野菜との混ぜご飯)でイタダキマス!
ダヤの作るカレーもやっぱり、今まで教わったシェフ達やアンマー達とも異なる個性がキラリ。
ビュッフェ式で人がどんどんカレーを掬っていっても、形が崩れない工夫も発見。
そして、この「ケータリング」という料理の提供方法。
しっかりと事前の準備&調査を行った上で、パーティー(行事)のシチュエーションや来る人の趣向に合わせて、最適な料理を最適な味で最適な量で作る。
オモシロイ。
日本でも各種パーティーでスリランカのライス&カレーはいかがでしょうか?