スパイス工場を見学。

2015年。今回のスリランカ訪問の最大のミッションはスパイスの仕入れです。

スリランカ料理に使うスパイスは、インド料理などで使われるものと共通のものもありますが、特有のものも少なくありません。
それらは日本国内で安定的に手に入れるのは、時に難しいです。

それならば、自ら仕入れんと、
味、香り、品質、そして安定供給、あらゆる側面で信頼できそうスリランカのスパイスメーカーとの商談の機会を得ました。

スリランカの大手スパイスメーカー「RUHUNU FOODS ルフヌフーズ」
こちらのスパイスは過去にも使用経験ありのお気に入り。

そして、工場も見学させていただきました!厳重なゲートで、事前のアポイントメントを提示。
広い敷地を車で奥に進んで、ようやく建物に。
予想を上回る大きな工場で恐縮気味。。。

ルフヌ工場見学みんなで
ばっちり白衣 。
右:怖そうだけどとても優しいバンダーラ・ファクトリーマネージャー。
左:笑顔がキュートなプラバーシ・クオリティーマネージャー 。
約200名が常時働いているそうです。


スードゥル(クミンシード)を振るって、ゴミを取り除いています。


ミリス(赤唐辛子)を荒削り(キャーリミリス)と粉末(ミリスクドゥ)にする行程。
工場内はスーワンダイ!(いい香り)
一部はそれを通りすぎて喉や目が痛い。。。。


コーピ(コーヒー豆)ロースト中。


実験室。
室中の他社サンプル棚には、日本のメーカーのスパイス類もたくさん並んでいてビックリ。


できあがり袋詰めされたスパイス達。
(他のエリアは撮影禁止)
かなり徹底された品質管理に大満足。商談もまとまり一安心。
カラピンチャのような海外の小さい食堂と直接取引してもらえて感謝です。

素晴らしいスパイスに恥じない、旨い料理を作っていこうとあらためて思いました!

2015。マータラの日々。

スリランカ南端の街「マータラ」に行って来ました!

ここは2004年、はじめてスリランカを訪れた時に滞在して以来、だいたい足を運ぶ街。ジャヤさんとその家族、そしてその親戚のみんながいるスリランカでの古里のような場所。
今回もお世話になりました。
ジャヤさん。長女ラクナディ、次女ソナディ、奥にいるのが初対面の長男アケーン。
(スリーウィーラーに7名で乗車中)


いつも美味しいご飯を教えてくれる奥さんクムドゥさん。


隣に住む料理上手のディノーシャさん。

家にはいつも近所の子供がいっぱい。

リアル井戸端会議。 2時間経過。
マータラはけっこう大きな街。

ポラ(市場)も元気!


遠浅で綺麗なポルヘイナビーチもあり。

そして、ちょっと街を離れると

ミーハラカー(水牛)いっぱいの田んぼ広がるカントリーサイド。
(ジャヤさん家近く)


レーナ(リス)がやってくる。


モナラ(孔雀)も発見!

お寺も気持ちいい。

少し行ったスリランカ最南端の岬、デウンダラ港の朝の魚市場の活気は凄い!
でっかい魚いっぱい。

?マンタ解体中。

価格交渉中w

 

マータラ。
五日間の滞在、本当にたくさんの料理をみんなで作りました!!

デウンダラ港での買った魚達。 大きい魚の身は、
黒胡椒ペーストとゴラカペーストと合わせて。


マール・アンブルティヤルに!

大きい魚の頭は


フィッシュヘッドカレー(ココナッツミルク版)に!ええ出汁でとる。
インディアーッパと一緒に!

小魚は、

フライに!
パパダン、ポロス(若いジャックフルーツ)、パリップ(レンズ豆)、カンクン(空心菜)
赤いお米はスリランカ南部でよく食べられる「ラトゥキャクル」。

他にも、
野菜イロイロうまい。
こちらはゴトゥコラ。

ルーヌマル。直訳すると「玉ねぎの花」

右からルーヌマルテルダーラ(炒め物)、ゴトゥコラサンボーラ(和え物)、アラホディ(ジャガイモの汁カレー)、アンブルティヤル。


コヒラの葉の部分、コヒラダル。


右から。
コヒラダルの炒め物。キリコス(ジャックフルーツのココナッツミルクカレー)。オムレット(スパイス入の卵焼)。小魚のフライ(衣なし版)


右から、コヒラ・サンボーラ、ナスのカレー、パリップ、パパダン 、ゆで卵。


右からコス・マッルン(ジャックフルーツのさっと煮)、アンブルティヤル、パトーラ(蛇瓜)とジャガイモの汁カレー、コスアタ(ジャックフルーツの種)、パパダン。

他にも朝飯にパーン!

スリランカでは食パンをよく食べます!「パーン」。
食べ方↓

左手でパーンをキープ。右手で千切って、汁を浸して頬張ります!
ちなみに写真の汁のカレーは、カラワラ(干し魚)とジャガイモのココナッツミルクカレー。茶色のはビリンという実の炒め物。
ビリンはこんな実↓
酸っぱくて良し!

ブリヤーニにも挑戦。


ククルマス(チキン)ブリヤーニ。
カジュ(カシューナッツ)のカレーとチリペーストで。

ヌードルスも。

しっかり辛いチキンカレーとジャガイモのカレーとチリペースト。

ホンマにいっぱい作って、いっぱい食うたー!!

そんで、マータラでの〆は基本これ。

キリパニ。
ミーキリ(水牛のヨーグルト)にキトゥルパニ(孔雀椰子の花蜜)をかけたもの。酸味が強めで濃厚なミーキリ&少しスモーキーで甘さすっきりのキトゥルパニは相性抜群!スリランカ南部の名物で、素焼きの土の鉢が丸いのはマータラスタイル。

 

旨いもん腹一杯食べて、田舎道プラプラして、田んぼに沈む夕日拝めば、
オッコマ・ハリ!!(ALL OK!!)

ジャヤさん。マータラの皆さん。今回もありがとうございました!!!

コロンボにて。

今。コロンボにいます。
スリランカでダントツに大きい街。行く度に、高層ビルが増えて、道も新たに、人々の服装も変化し、発展し続ける大都市。

いつもはコロンボに滞在することは少ないのですが、今回は少しの間ここで、色々な場所や人を訪ねました。

まずは、
世界的に有名なスリランカの建築家、ジェフリー・バワ(1919-2003)の元邸宅『ナンバー・イレブン」を見学。




※撮影許可エリアのみの写真。
スリランカ全土、大小様々なバワの建築がありますが、ここは、彼の生活が等身大で反映された、かっこ良く、そして居心地のいい空間でした。
アクセスも容易で、コロンボを観光される方にはオススメです。

 

また
日本のスリランカの友人を介して、知り合えた、とあるHOTEL&RESTAURANTで菜食料理を教わりました。


ラトゥキャクルハール(赤米)のインディアーッパ。きちんとお米から粉を作って作ります。
左のアラホディ(じゃがいもの汁カレー)。クルドゥ(セイロンシナモン)がバチッと効いててニアマイ!

トーセ。
タミルの人々の料理。南インドでのドーサという名称のほうが日本ではポピュラーですね。パリパリではなく、フワっと柔らかいのがスリランカの「トーセ」。
シンハラの人も良く作り、良く食べます。
手前の緑のは、カラピンチャサンボーラ。上のパリップと一緒に、トーセを千切って千切ってぐちゃぐちゃに混ぜて、旨いです!

ムンアタキリバット。再び!!
アマヤさんのお家の比べると、ムング豆の割合が多く、右のルヌミリスはあんまり潰さないのが特徴的。
いずれの料理も過去に教わったことのあるものですが、作り手違えば、調理法も様々。どれだけ教わっても面白いです。。。

 

外食の部。

ムスリルの料理ですが。

チキン・ブリヤーニ。
シンハラの人もタミルの人もみんな好きです。

インドやパキスタンのビリヤニに関して詳しくないですが、きっとスリランカ的なビリヤニ。ブリヤーニです。これ。
お米はキーリサンバ。左下のチリペースト(揚げた小エビ&玉ねぎの甘辛炒め)がええ仕事します!

 

それから、
お寺にも訪問。

こちらのお寺のハームドゥルオ(お坊さん)は、毎年、日本に来て、ウェサック祭りをしてくれるダンミカ・ハームドゥルオです。
再会できて嬉しいです!
(ハームドゥルオとの一緒に写真を取り忘れ。。。また日本で。)
お寺の敷地内には、幼稚園もあり、めちゃくちゃ元気な子供達に配膳、配膳。


僕らも食事を頂きました!

ごちそうさまでした!!

 

そして、その後。
ダンミカ・ハームドゥルオの紹介で、大リスペクトな方とお会いできました!

ジャーン!

Chef. Publis Silva。
世界的に最も著名なスリランカ料理のシェフ「パブリス・シルワ」さん!!

200年 以上の歴史を持つスリランカのリゾートホテル「マウントラビニアホテル」

こちらで長年料理長を勤めながら、世界各国へスリランカ料理を広める活動もされています。現在79歳。いまでもバリバリ現役料理人!
スリランカ料理を志し、彼の本を参考に何度も料理にトライしてきました。お会いすることができるなんて感無量です。
昨日まで海外を訪問されていたそうですが、快く僕達との時間を作ってくれました。
口頭ですが、僕達のいくつかのスリランカ料理の写真と調理法を説明した後、すごく熱心にたくさんのアドバイスを貰いました。見せたアーッパ の写真には「ラッサナイ!」(美しい)の嬉しい一言も。

そして、この夜は、マウントラビニアホテルのディナービュッフェを頂きました。

写真:スリランカ料理のビュッフェテーブル。

写真:アーッパを焼くシェフ

マウントラビニアホテルは海外からの宿泊客がほとんどで、特にヨーロッパの人が多いです。そのため、凄い種類のスリランカ料理に加えて、コンチネンタルな料理もたくさん並びます。
後者の方は、見た目と香りだけを楽しんで、食べるのはやっぱりガメー・キャーマ(お国の飯)。

アーッパ&シーニサンボーラ(玉ねぎの甘辛炒め)

まず最初に盛ったライス&カリー。数あるおかずの中から数種。
(その後のオカワリは、手が汚れてるため写真なしです。)

感激の味!!
観光客向けなアレンジが強いと勝手に想像してましたが、油の使い方以外は、がっちりシンハラ味。
特に、(写真にはないですが、)マール・アンブルティヤル(マグロのスパイス煮)がホールの黒こしょうとゴラカがシッカリで大好き。
その他、どの料理も味に特徴を持たせて、お皿の上で役割分担。
しっかり辛く、めちゃめちゃ美味しかったです!!!

海外の人にも正面からスリラン味を楽しんでもらおうという、パブリスさんの思いを感じる内容でした。カッコイイです!

マウントラビニアホテルのディナー。
決して安くはないですが、是非、食べて欲しいです。
特に日曜日の夜がそそりますね↓↓↓

「アペー」=「我々の」、「キャーマ」=「食事」。

あらためまして、たくさんの方々にお世話になっている日々です。
ありがとうございます!

ここからは、南の方に移動する予定です。

写真:コロンボフォートのプーサ(猫)

2015スリランカ到着。アマヤさんのお家に。

カラピンチャ。
スリランカへ無事到着しております。
今回、空港にむかえに来てくれたのは、大阪・河内長野のスリランカレストラン『アマヤ・ダイニング』ラクマールさん&ラーヌカさん兄弟のターッタ(お父さん)スニルさん!

ありがとうございます。このボード、嬉しい!!!
そして、数日間、空港からほど近い街カダワタの街のアマヤ邸にお世話になりました。
その間、アンマー(お母さん)に教わった料理がどれもこれもラサイ!!!

写真:コス(ジャックフルーツ)解体中のアンマー。
去年、来日時にアマヤさんでお母さんが作ったスリランカ料理のビュッフェイベントがありました。ご存知の方も多いのでは。

 

では、写真で料理を。

ムンアタ・キリバット!
キリバットはココナッツミルクを入れて炊いたご飯。ムング豆入りバージョンです。
バナナの葉の上で、整えて、カット。
そして。

しっかり辛いルヌミリス(玉ねぎと唐辛子の和え物)と合わせていただきます。止まりません。

「マールー!マールー!」と魚の行商のおっちゃん。


パラウマールのカレー

タラッパのカレー


コス(ジャックフルーツ)の木。スリランカの台所のミリスガラ(石臼)。

コス マッルン(ジャックフーツの蒸し炒め)!
コスアタ(コスの種)も入ってる。


ククルマス ストゥー(チキンの炒め煮)


エラワルバット(野菜の混ぜご飯)

他にもいっぱい作って、いっぱい食べました!



真ん中のは、ゴトゥコラサンボーラ(つぼ草の和え物)
グナイ!!(身体に良い!!)



左上は家庭スタイルのアーッパ。右上はみんな大好きマンニョッカ(キャッサバ)というお芋。

毎日、めちゃめちゃ美味しく、たくさん勉強させていただきました。
ボホーマイストゥーティー!(ありがとうございます!)

そして、ここからコロンボへ移動です。
また戻って来ます!