プリヤンタシェフのお宅で。

昨夏、阪急百貨店のイベントでパブリスシェフと共に腕を奮ってくれたプリヤンタ・リヤナゲさん。
IMG_6333Mount Lavinia Hotelではスーシェフを務めています。
プリヤンタさんのお誘いと、改めて感謝を伝えるためお家に訪問しました。

阪急百貨店イベン手での様子は以下から。
Dr. Publis Silvaとの一週間 https://karapincha.jp/blog/?p=6707

 

お宅は、そのMount Lavinia Hotelから程近いところにあり、奥さんと二人の娘さんと暮らしています。
IMG_6489奥さんのお昼ご飯作りを手伝いました。
めちゃめちゃ料理上手!

IMG_6454bකොස් ඇට コス アタ (ジャックフルーツの種)

IMG_6453තිබ්බටු ティッバトゥ (小さいナス/英語では、pea eggplant や turkey berry など)

IMG_6484 IMG_6486 IMG_6489合わせて炒めます。

 

රාබු කොල ラーブ コラ(大根葉)は、

IMG_6464茎の部分はしっかり潰して、
IMG_6475ココナッツと合わせて、

IMG_6478මැල්ලුම් マッルン に。

IMG_6466普段は、家の台所には立たないと言うプリヤンタシェフも。

二人とも、料理の細部また組み合わせまで良く考えて、丁寧で迅速。

どんどん料理が仕上がります。

IMG_6451බලයා バラヤ (鰹)

IMG_6459පරිප්පු パリップ(レンズ豆)

IMG_6456ඇඹරැල්ල アンバレッラ

完成です。
IMG_6494cこれ↓
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ホクホクのコスアタとプリッとしたティバトゥ。
猛烈に美味しい!

IMG_6499食べたことがある方はご存知でしょうが、このアンバレッラ、繊維質に覆われた種が大きくて、食べれる実の部分がほんの少し。
なのに、良い酸味がめっちゃいいアクセントになります。

IMG_6504bサラーダやマッルンが緩和役、本当にバランスの取れた味わいでした。
スリランカのライス&カリーの魅力がギュッと詰まった食事でした。
ありがとうございました!

そして、お喋りをしているうちに
「一部屋空いてるから泊まっていきなさい。何日いても良い。ずっといなさい。」と熱烈なお誘いをいただき、結局2日間滞在させてもらいました。

 

翌日の夕食の様子。
IMG_6529වැටකොලු ワタコル(十角ヘチマ)
横に写っているのは、පිපිඤ්ඤා ピピンニャ(きゅうりの一種)

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IMG_6545bココナッツミルクで。

IMG_6517පොළොස් ポロス (若いジャックフルーツ)

IMG_6516අල තෙල් දාල アラ テルダーラ(じゃがいも炒め)

そして、スペシャルなおまけ
IMG_6536プリヤンタシャフがMount Lavinia Hotelの厨房で作って持ち帰った
බුරියානි ブリヤーニ(ビリヤニ)。

IMG_6553他にもおかずが並んで、これまた豪華。
なんだけど、相性などが考慮されていて食べ疲れない。
さすがの仕上がり。

勉強になります!!!

そして、この家の子供達が羨ましい。

本当にお世話になりました。
IMG_6508bまた来ます!!!

スタッフの実家訪問。

カラピンチャでは、スリランカの留学生のウダリジャナニがアルバイトしています。
今回この2人の実家に訪問してきました。

まずはウダリの実家。ポクヌウィタと言う街にあります。

到着した時には、お昼ご飯を調理中。
IMG_6264台所にはウダリのお母さんとお姉さん。

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IMG_6279クッキングクラスや独学で習得したと言う料理が続々と仕上がっていきます。

IMG_6286お母さんの十八番、ブリヤーニ。

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手前のは、フライドライスにチョップシー。
カラピンチャ(カレーリーフ)などを使ったデコレーションも。
さらに、ミーキリ(水牛のヨーグルト)を使ったサラーダや、フライドチキンなど、
家庭料理の域を超える御馳走の数々。
圧巻でした。
そして、どれもとても美味しかったです。

食後は、
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フルーツ。他にも手作りプディングやジェリーも。
満腹。

そして、食後はもんなでお出かけ。
カルタラの南の方にある「කන්දේ විහාරය カンデ・ウィハーラヤ」と言う大きなお寺に。
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とても清々しかったです。

IMG_7035皆様、ありがとうございます!

【おまけ】

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これは、以前、ウダリの帰省時に持ち帰ったお土産のチョコレートに入っていたカードとのこと。
何て書いているのかを尋ねられ、それを教えたら、余計に???に。

そして、
翌日はディウラピティヤと言う街にあるジャナニの実家へ。
IMG_6398またしても素晴らしい御馳走で迎えていただきました。
こちらは、思いっきりシンハラ式。伝統的な料理が並びます。

IMG_6388作ってくれたのは、お母さん。
手には වම්බොටු මෝජු ワンバトゥ モージュ(ナスのピックル)
横には、叔父さん。

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IMG_6402මැල්ල කොළ マッラ コラ
という葉のフライは初体験。

IMG_6400炊いただけのකොස් コス (ジャックフルーツ)
IMG_6396ඉස්සෝ イッソー(海老)の炒め物

などなど
IMG_6407bメリハリがあってずーっと食べてたい。
どれもめっちゃ美味しかったです。

IMG_6412ジャナニのおじいさんの兄弟や弟の友達も。

食後はお母さん特製
IMG_6410වටලප්පන් ワタラッパン
しっかりඑනසාල් エナサール(カルダモン)、
さらにරට ඉඳි ラタ インディ(デーツ)も入って芳醇!

ジャナニのお父さんは、බුඩු පිලිමෙ ブドゥピリメ(仏像)を作る職人。
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IMG_6379 IMG_6380 IMG_6381工房を見学させてもらいました。
なんと、仏像に目を入れる時は、正面から仏像に対峙するのではなく、背中を向けて見ずに行うそう。

そして、
IMG_6417貴重なブドゥピリメを頂戴しました。
ありがとうございます。大切にします。

 

そんなこんなで、
カラピンチャでアルバイトをしてくれることで生まれた貴重な縁と体験。

僕達も二人の日本での生活をサポートできれば嬉しいです。

これからもよろしくお願いします。

The Southern Foodという食堂の厨房で。

今年のマータラ滞在中、
ハクマナロード沿い、
The Southern Foodという食堂で一日、厨房でのお手伝いをさせてもらいました。

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IMG_5967こちらは、2年前にできたジャヤさんの友人が経営するお店で、昨年一度食べに来たことがあります。
川魚を使ったり、料理の味付けが印象的だったので、ジャヤさんを通して、勉強させて欲しいとオファーをしていました。
それが叶って、今回お邪魔してきました。

IMG_6002社長のサーガラさん。
ヌゲゴダにあるレストランで20年働き、故郷マータラに戻ってこの店をオープンしたそうです。

IMG_5867厨房を切り盛りするのは女性達。

IMG_5870シェフのサマンティさん。

手際良くガシガシ調理を進めます。

IMG_5958この魚、このレストランの目玉でもある
ජ්ප්න් කොරළි ジャパンコラリ 」と言う川魚。(ジャパンの語源は不明)
すぐそばのニルワラ川でその日に水揚げされたものです。

IMG_5965マリネして。

IMG_5976フライ。

IMG_5993ディープに。

さらに別で、
IMG_5863カレーにも。
මිරිස් කුඩු ミリスクドゥ(赤唐辛子粉)
をバッチリ効かせて、しっかり煮込みます。

IMG_5894こちらは、මුකුණුවැන්න ムクヌウェンナ という葉野菜。

IMG_5988මැල්ලුම් マッルンに。

続いて、IMG_5941අඹ アンバ(マンゴー)
熟す前の青マンゴーです。めちゃめちゃ固いので、包丁を振り下ろしてカット。

IMG_5957しっかり時間をかけて煮込みます。
辛味、酸味、甘味にメリハリを効かせて。

IMG_5971クタクタに仕上げます。
スリランカの食堂は、基本的に朝から晩まで店を開けているところが多く、こちらもそうです。
そして、お昼の仕込み中にもどんどん別のオーダーが入ます。

例えば、IMG_5906

目玉焼き。ライス&カリーと合わせて食べて美味しい!
スリランカではブルスアイと呼ばれます。語源は英語。bull’s eye (牛の目)

IMG_5902フライドライスもチャッチャッパ。

仕込みに戻って、
IMG_5914බලයා バラヤ (鰹)をカット。

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ගම්මිරිස් ガンミリス(黒胡椒)、ගොරකා ゴラカ をたっぷり。

IMG_5932මැටි වළං マティワラン (土鍋)の登場です!

 

IMG_5936මාලු ඇඹුල් තියල් マール アンブルティヤル の出来上がり。

大量調理には不向きのマティワラン(土鍋)ですが、このマール アンブルティヤルを作る時はこれだそうです。
(カラピンチャでも、マティワランで作っています。)

他にも、පරිප්පු パリップපපඩම් パパダンなどを仕上げてお昼のビュッフェがスタンバイ。

IMG_6010ランチタイムは客が途切れることはありません。

僕達もいただきました。
IMG_6001上に乗っているジャパンコラリ(川魚)の フライ。カリカリで頭も尻尾も骨まで美味しい!
アンバ(マンゴー)は力強い味わいでご飯が進みます。
全体のコンビネーションも良くすぐにお代わり!

スリランカの大衆的な食堂は、一見どこも同じようですが、
人気の店を良く見ると、客を引きつける強みが分かります。

とても勉強になります!
ありがとうございます。

 

<余談>
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客席のテレビでは日本のドラマが。(良くあります。)

ハラパ作り。in Matara. 2020.

マータラ滞在中。
先日、ミーキリ作りを体験させてもらった家のお父さんにたくさんの「කැන්ද කොල キャンダコラ」をもらいました。

IMG_5654持っているのはジャヤさんの長女ラクナディ。

今度は、そのキャンダコラを使ってお菓子作り。

හැලප ハラパ

IMG_5816伝統的なお菓子です。

まず、

IMG_5778කුරක්කන් පිටි クラッカン ピティ/クラッカン粉(シコクビエ粉)で生地作り。

IMG_5779そして、

IMG_5789පැණි පොල් パニポル という甘いココナッツの餡も作ります。
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それを、
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キャンダコラを洗って。IMG_5800上にクラッカンの生地を伸ばして。

IMG_5804パニポルをのせて。

IMG_5809b半分に折って包みます。

IMG_5813蒸します。途中、一度ひっくり返して。

IMG_5815蒸し上がり。出来上がり。

IMG_5817キャンダコラの葉の香りを纏って素朴な甘さで美味しい!!
プレーンテー(ストレートの紅茶)といただくのがお気に入り。
【宣伝】

クラッカン粉は、通販サイト「スパイスカラピンチャ」で購入可能です!
kurakkanクラッカン粉 400g https://spice-karapincha.jp/?pid=141401933

【宣伝終わり】

 

過去にもハラパ作りは何度か体験しました。
米粉を生地に使ったもの、
パニポルを包むのではなく生地に練り込んだもの、
地域や家庭によって作り方が色々あるようです。

マータラでは、今回作ったスタイルがポピュラーだと思います。

すごい勢いで食文化が変化しているスリランカ。
伝統的なもの、スリランカならではものを、
今、しっかり学びんでいきたいです。

ミーキリ作り。in Matara. 2020.

僕が初めてスリランカを訪れた2004年から、ずっと通い続けているスリランカ南端の街、マータラに今年も来ました。
親友のジャヤさんの家にしばらくお邪魔しながら、ゆっくり過ごしています。

ここにいると、いつも様々なことを体験することができます。

夕方に田んぼの近くを散歩していると、
IMG_6034「මී හරකා / ミーハラカー」がいっぱい。
(一頭の時は「මී හරකා / ミーハラカー」、二頭以上は「මී හරක් / ミーハラック」)
(普通の牛はඑළ හරකා / エラハラカー)
IMG_6035IMG_6055
IMG_6063
IMG_6065おっちゃんの言うことを聞いて移動します。
田んぼから上がって、今度は川へ。
IMG_6075顔は可愛いですが、なかなかの迫力。

おっちゃんに「全部で何頭いるんですか?」と質問すると
「数えてはいけない。」という返事。
後から、別で教えてもらったんのですが飼ってる水牛を数えたら、一頭が死んでしまうという言い伝えがあるようです。
どうやら、水牛は神聖なものらしく、他にも色々と言い伝えがあるそうです。
面白い。

マータラでは水牛の飼育が盛んで、
その乳でできたヨーグルト「මී කිරි / ミーキリ」が名物です。

別の日、近所のお宅で、
「ミーキリ」を作るところを見せてもらいました。

IMG_5641b教えてくれたお母さん。

IMG_5633搾りたての生乳を使います。

IMG_5655殺菌と水分を飛ばすために、高温で煮込んでいきます。

IMG_5669吹き上がらない様に、常に混ぜ続けます。

IMG_5680火から下ろしてある程度冷ましたら、濾します。

そして、これを持ち帰り、完全に冷めているのを確認したら、

IMG_5715既に完成したミーキリを1さじ水で溶いて投入。

IMG_5718මුට්ටි ムッティに流し込んで。

IMG_5724蓋をして置くこと12時間。

IMG_5837しっかり固まってくれました。
ミーキリの完成です。

ミーキリ作りを生業にしている人たちは、このミーキリを作る時に他の人と喋りながら作ると、ミーキリが固まらないという言い伝えもあるそうです。

IMG_5842こちらもマータラ特産の
කිතුල් පැනණි キトゥルパニ/孔雀椰子の蜜をかけて
කිරි පැණි キリパニに。

日本で買うことができる牛のヨーグルトよりも、固くて独特の酸味を持っています。
これが、くせになる美味しさ。
そして、これまた独特の風味キトゥルパニと相まって、とんでもなく幸せです!

ありがとうございます。

 

【マータラではないですが、昨年キトゥルパニ作りを体験した時の記事は以下から】
キトゥル・パニの現役採取とキトゥル・ハクル作り。https://karapincha.jp/blog/?p=6168