ターッタの紅茶畑へ。

1月2日。食堂はお休み。朝の5時からアンマー(お母さん)と朝ご飯を作った後は、ターッタ(お父さん)とお出かけ。
目指すは家から少し離れたところにあるターッタのテーワッタ(「テー」=「紅茶」、「ワッタ」=「畑」)。

田舎道をボロボロのバスに揺られながら、山道をあがっていきます。

テーワッタに到着です。
そう!スリランカといえば紅茶の国。

セイロンティーのセイロンはスリランカの昔の国名。

ターッタと一緒にテーコラ(「コラ」=「葉」)をどんどん摘んでいきます。

でも摘むのは本当に若い葉っぱだけ。

写真真ん中の葉は「ファースト」で最高に美味しい。続いて左が「セカンド」、右が「サード」の品質の順番。

ターッタの畑には、他にも色んなスパイスや野菜、果物、ゴムの木などがたくさん。
「コヒラ」というスリランカならでは野菜も。

茎のトゲトゲをナイフで落として、

落ちているプアの木の葉っぱで包んで持って帰ります。

帰りはペタペタ歩いて。

そして、
家に帰ると収穫したテーコラ(茶葉)を軽く約3時間くらい干して。
その後、木臼に入れて

これでもか!というくらい細かく細かく潰します。
結構大変。。。
そして、細かくなった茶葉を固めて、

後は新聞紙に包んで、翌朝干します。飲めるのは2日後。
んー。楽しみ★

そうそう、今日畑でとってきたコヒラは削って、ココナッツやタマネギと一緒に「コヒラサンボーラ」に。


ハールマッソーホディー(小魚のカレー)とアラバトゥマ(じゃがいもの炒め物)と一緒に美味しく頂きました。感謝。
ラサイ(美味しい)!&グナイ(身体にいい)!

お正月はキリバト。

明けましておめでとうございます!
スバ アルット アウルッダ ウェーワー!

今年はスリランカで新年を迎えるになりました。
でも、スリランカは旧正月がメインなので、祝い事大好きのわりに地味。

僕が働く食堂は大晦日も夜の10時までの営業。その後はみんなで大掃除。

そして、行く年、来る年新年を祝う簡単な儀式。(ココナッツミルクを沸騰させる)

その後は屋上で食堂のスタッフだけでの宴。(僕は飲めないのですが宴は好き)飲んで、歌って、踊って。(Too Much 男臭い.)くたびれて。

そして翌朝。食堂は休日ですが朝から店を明け、キリバト(白くて四角いの)を無料でふるまいます。他にもウェリタラパやキャウンという甘ーいお菓子、バナナ等。

↑食堂にて。
このスタイル、色んな場所や家庭でのお祝いの定番。


↑近所の銀行にて。


↑我が家にて。

キリバトとは、
キリ=ミルク、バト=ご飯、その名の通りお米をココナッツオイルで炊く料理。
お家版写真をご覧あれ。
ココナッツミルクで炊いたご飯(塩も入る)をバナナの皮に広げて。

ご飯を寄せ集めてココナッツミルクをぬりぬり。
?奇麗に切り分ければ出来上がり!

レヘシイ!(簡単!)
味は変なミルク臭さはなく、ほのかに塩味&甘味が効いてアッサリ。
ルヌミリスなどの辛いものとご一緒に!

元旦の午後はお家でメロウに過ごしています。

2012年。カラピンチャをオープンする大切な年。前向きな気持ちと直感重視で一歩一歩。
今年もよろしくお願いします★

カラピンチャー!どこ行くねん?

未来のスリランカカレー店の名前「カラピンチャ」。響きも良くってお気に入り。
カラピンチャとはスリランカ料理に欠かせないスパイスで、食欲をそそる凄くいい香りを放つ葉っぱ(英名:カレーリーフ)。

ここスリランカでは、フレッシュ(生)の状態でいろんな料理に使用します。
例えばね。
キリホディ製作中(家)
ロールスの具材製作中(家)

キャキリのカレー製作中(食堂)
ククルマス(チキン)のカレー製作中(食堂)

アンブルティヤル製作中(食堂)
いずれもカラピンチャがGood Job!
「スーワンダイ!」=「いい香り!」な料理に仕上がっていきます!
ちなみに今日のまかないで食べたのはこんな感じ↓↓↓
カラピンチャの葉っぱがしっかり。

写真のように僕が働くティッサ食堂でも、ほとんどの料理でふんだんにカラピンチャを使います!
↑↑↑この量のカラピンチャが二日でなくなります!

そんなカラピンチャの木はスリランカでは至る所に生えています。
調理場でカラピンチャが足らなくなったら、近所のカラピンチャの木に社長のティッサさんが、自ら登って収穫。

またキッチンの裏にもかわいいカラピンチャ達。


ハードワークで滅入りそうになっても、サンサンと太陽を浴びて一生懸命育つこの子達にいつも励まされます。

それから&ちなみに
僕が暮らすキャーガッラのバッラパーナの街を歩いていると、
「カラピンチャー!コヘダヤンネ?」(カラピンチャー!どこ行くねん?)
と色んな人が声をかけてくれます。
すっかり僕のニックネームになってしまいました。
うれしい。

「バトゥ」=「ナス」もいろいろ。

スリランカは自然と太陽の力に恵まれて、野菜や果物の種類がすごく豊富。
たとえば、「ナス」!
シンハラ語で言うと「バトゥ」。
ナスにも色々色々ありまして、

これが「ワンバトゥ」↓

サイズや味は日本でよく見るナスに一番近いかも。

?スリランカでこの「ワンバトゥモージュ」の美味しさにビックリした人もいるはず!

これは、「カルワンバトゥ」↓

「カル」は「黒」って意味。そんで大きい。

こんなのもあります。「エラバトゥ」↓

丸くてカワイイ!けれど?種が厄介。

なので、ココナッツでドーン!種を吐き出します。

「エラバトゥテルダーラ」に仕上げます。

そんで、この子が「ティーバトゥ」↓

さらに小ちゃい。でもナス!
素揚げして、茹でたソーヤミート(大豆を加工したもの)と交えて
※奥で揚げられているのがティーバトゥ

悶絶の美味しさ!

ナスも色々。調理方法も色々。
でもやっぱりナス!油(スリランカで油と言えばココナッツオイル)との相性が抜群!いずれもいい仕事します。
他のカレーとまぜまぜして、食べましょう★

恩師との再会。

僕がスリランカで料理の修業をするために学んだ「シンハラ語」。スリランカだけで使われる言語で文字も独特でカワイイ。

※スリランカの新聞

日本ではこのシンハラ語の教室は少なく、僕は東京にいた時、四谷にある「大学書林/DILA」という語学教室に通ってシンハラ語を学びました。
教えてくれたのは、我が恩師:野口忠司先生です。日本語シンハラ語辞書を作った方で、本当に丁寧にシンハラ語の基礎を教えてくれました。
修行でスリランカの食堂に飛び込んだのですが、先生から教わったシンハラ語のおかげて、ギリギリのコミュネケーションを取ることができ、色々と吸収出来ています。
未来のお店「カラピンチャ」への決断を後押ししてくれたのも、先生からまんだシンハラ語があってこそ。
本当に感謝しています!

そして、その野口先生がJICA(国際協力機構)の仕事で、スリランカへ来る事を共に学んだ生徒の方から教えてもらいました。
食堂に休みをもらい、ちょど先生が滞在するコロンボのマウントラビニアへ。

バスとスリーウィーラーを乗り継いで合計3時間半。
※写真はスリランカのバス/約60kmの道のりが78ルピー(50円くらい。)

そして、念願の再会です。

※写真中央が先生。右の方は先生の留学時代に下宿していた家の息子ピヤセーナさん。

一緒に晩ご飯を食べて先生達が泊まるホテルに一緒に泊めてもらいました。
朝は一緒にビーチを散歩。
ビーチには犬も。

豚も!?

先生がスリランカで体験した事の話や、僕の修行の話。いろんな話が出来ました。
この地での再会。本当に感無量です。今度は「カラピンチャ」で美味しい料理を楽しんでもらえるよう、 一生懸命がんばります!