アーッパターッチ(アーッパを焼く鍋)発売。

スリランカの軽食「ආප්ප/アーッパ」。
英語では「Hopper/ホッパー」。

hopper008米粉とココナッツミルクの緩い生地を発酵させて、半球状に焼き上げた料理です。

家庭では朝食で。レストランでは夕食時などに食べられています。

玉ねぎ、赤唐辛子、デヒと言われるスリランカのライムなどを潰し和えたルヌミリス、
玉ねぎ、赤唐辛子、砂糖、タマリンドなどを炒め合わせたシーニサンボーラ、
などを付け合わせに食べるのが一般的。
時には、カレーと一緒に。

焼く際に、玉子を落とした物は、
「ビッタラアーッパ」(Egg Hopper)(「ビッタラ」=「玉子」)↓
hopper005ガムミリス(黒胡椒)がしっかり。

玉子をかき混ぜないバージョンはこちら↓
hopper006カラピンチャでも、
アーッパを提供しています↓
hopper007hopper004僕は、玉子をかき混ぜる派。
そして、焼き色がつけるのが好きです。
スリランカの人達も好みは千差万別。

そして、
この独特の形状のアーッパを焼くための鍋が、
こちら↓↓↓
アーッパターチ
「アーッパターッチ(Hopper Pan)」

この度、このアーッパターッチの販売をオンラインストア「スパイスカラピンチャ」にて開始ます。(「ターッチ」=「鍋」)
アーッパを焼くための専用鍋です。スリランカ製。
蓋と焼けたアーッパを鍋から剥がすためのヘラも付属します。
材質はアルミ。鍋、蓋共に持ち手の部分は木製です。

その他の詳細は、以下アドレスの商品ページからご確認いただけます↓↓↓
アーッパターッチ https://spice-karapincha.jp/?pid=150400395

できれば、今後、レシピや作り方動画なども作って行ければと検討中です。

 

では、
僕が働いていたティッサホテルの若旦那スーギリのアーッパを焼く様子を動画でどうぞ!(2011年撮影)

プロならではの素早い複数焼きですが、
家庭では一枚一枚、ゆっくり生地を広げて、焼き上げていきます。

また、
動画のアーッパターッチの持ち手の形状が、販売するものと異なっています。
汎用の一般的な半球状の鍋をアーッパ用にカスタマイズしたもので、鍋を扱うための木の棒が二本必要です。
ちなみにここでアーッパ作りを訓練した僕もこのスタイルです。
僕が、スリランカでアーッパターッチをカスタマイズしてもらった時のブログ記事は、以下アドレスから。
My アーッパターッチ https://karapincha.jp/blog/?p=1536

でも、
アーッパ作りにトライしたい皆様には、この持ち手付きの専用タイプをお勧めします。
生地の広げやすさ、焼き上がりの剥がしやすさなど、扱い易さに優れます。
棒を要するタイプと比べてのデメリットは、コンロの部分別の火力のムラに合わせて、鍋を回して焼くことが出来ない点。
でも日本にある多くのコンロは、風などがある環境でない限り、そのようなムラは極めて少ないので、それほど気にする必要はないと思います。
スリランカにおいても、ポピュラーなのは持ち手付きタイプです。

レシピや作り方動画など出来上がりましたら、こちらでも公開したいと思います。
よろしくお願いします。

スパイスカラピンチャオンラインストア「スパイスカラピンチャ」

My アーッパターッチ。

僕のスリランカ滞在も残り2日。

再び、キャーガッラ・ティッサ食堂に戻っての仕事の日々。
厨房のみんなも僕にいろんな仕事をさせてくれます。感謝。

カレー作りが最高に面白いのは間違いないのですが、
僕の好きな仕事のひとつにアーッパ作りがあります。

アーッパとは
米粉とココナッツミルクでつくられた汁を小さな底が丸い鍋に延ばして焼いたシンプルで美味しい料理。
ルヌミリスやシーニサンボールといった薬味と一緒に頂きます。
夕食前に食べたり、アーッパだけを楽しんだり。

アーッパを作るには、
アーッパのもとになる汁「アーッパピティ」が必要です。

まず、
ポルキリ(ココナッツミルク)を用意するために、
ポル(ココナッツ)を割って、専用の機械で削ります。毎日アーッパ分としてはポル10個程。
そして、削ったポルの実と水を混ぜて、絞る絞る絞る。一番絞り→二番絞り→三番絞り

そして、そのポルキリ(ココナッツミルク)と
大量のハールピティ(米粉)、砂糖、塩などを最適な分量でよく混ぜて、

時間をかけて発酵させると、アーッパピティ(アーッパのもとになる汁)の出来上がり。

そのアーッパピティを小さな鍋で半球状に焼き上げることで、
アーッパが出来上がります。

食堂の若頭スーギリによるアーッパ焼きの動画をどうぞ。

※卵が入ったのはビッタラアーッパ。美味しい。(ビッタラ=卵)

このアーッパ焼き。
夜の営業時間は常にたくさんの注文が入るので、一度焼きはじめるとずーっとこの作業の繰り返し。
楽しい。

アーッパ焼きに欠かせないアーッパターッチ(ターッチ=鍋)。

写真はティッサ食堂で3年間使っているアーッパターッチ。
実は、普通の小さなターチ(鍋)を改造したカスタムメイド。
2本の棒で取っ手の部分を掴んで調理します↓

下の写真のような持ち手が付いた専用のアーッパターチもあります。

他にも、最近では簡単にアーッパがはがれるテフロン加工のものがあったり。

僕は、日本でもアーッパを作るためにアーッパターチを買って帰ることにします!
持って帰るのは、やはり普段から使い慣れているティッサ食堂同様に小さなターッチを改造したもの。

鍋の方向をくるくる簡単に変えることができるので、全体を均一に焼くことができます。
しかも、カッコイイ★

ということでまず、ターッチを購入。8つ!


でも、このままだと普通のターッチ(鍋)。
アーッパを作るには、ここから改造が必要です。
ってことで、まず
片方の取っ手をバキッ!
そして、もう片方もバキッ!
もともと付いてる取っては強度が弱く、取っ手の角度もいまいちなんです。
それから、
取っ手を外した8つのターッチを、仕事の休憩時間を利用して、近所の小さな鉄工所へ持ち込みます。


別で購入した「細くて長くて丈夫な棒」も持ち込んで。

その棒を切って、新しい取っ手を作って、ターッチに取り付けます↓

新たな取っ手をアーッパ作りに耐えれるように、溶接で固定↓


やったー。
でも、これだけでは、アーッパターッチは未完成。
真新しいしいアーッパターッチでは、アーッパがなかなか上手に焼けません。

奇麗にはがれなかったり、、火の通りが強すぎたり苦戦。
使い込んだターッチほど、使い易いわけなんですね。
そー言えば、たこ焼きの鉄板もそうですね。
もっと言えば、車のエンジンだって慣らし運転が必要です。
という訳で、
ワガママを聞いてもらい、僕が働く食堂で、日本に持ち帰るアーッパターッチの慣らし運転をさせてもらっています。感謝。

右のが僕のアーッパターチ。左がお店の。

なにせ、4つのコンロをフル回転っせて、一晩で700枚程のアーッパを作るお店。
きっちり使えるアーッパターッチに仕上がるはず。

このアーッパターッチを使って、日本で美味しいアーッパを作りたいな。

 

<追記/2021.04.27>
カラピンチャでは、アーッパを焼くための鍋「アーッパターッチ(Hopper Pan)」を販売しています。スリランカ製。
アーッパターチこのブログ記事で紹介したカスタムメイドのものではなく、アーッパを焼くために製造された専用鍋です。
以下、オンラインストアの商品ページから、詳細をご確認いただけます。
◎アーッパターッチ(Hopper Pan)https://spice-karapincha.jp/?pid=150400395


下記のバナーからオンラインストア(トップページ)にもアクセスできます。

スパイスカラピンチャスパイスカラピンチャ