カラピンチャではスタッフを募集しています。
詳細は以下の通りです。
業務内容:皿洗い、ホール、調理補助他。
曜日:土日祝(週1回から2回)、他曜日も相談可。
時間:11:00から16:00
給与:時給950円から
業務開始:2019年4月から
交通費支給、まかない付
面接実施
ご応募、お問い合わせは下記の電話番号まで
078-805-3039
営業日の15:00以降でお願いします。
店主:濱田祐介
どうぞよろしくお願いします。
දොදොල්
ドドル
というお菓子があります。
ココナッツミルクと米粉が主成分の羊羹のような伝統的なお菓子です。
前記事のスリーパーダのお土産名物でもあります。
とてもポピュラーなお菓子なので、何度も口にしたことはあるのですが、作るシーンは未体験。
今回、マータラのジャヤさんの家でドドル作りを体験することができました。
写真とともにその製造過程を紹介します。
何はともあれ、ポルキリ(ココナッツミルク)が必要です。
ポル30個!
パコーン!っと鉈で一撃割り。
割れ目から出てくるポルワトゥラ(ココナッツウォーター)は、ジャヤさんの息子アケーンの好物。
そしてこれを削っていくわけですが、
さすがにこの量を手だけで削るのはめちゃめちゃ大変。
このマシーンの登場です。
そこに、半分に割ったココナッツを押し当てて削っていきます。
その様子の動画。
この機械を使っても30個のココナッツは大変ですが、
ティッサホテルで働いていた時は毎朝50個以上を一人で削っていたので楽勝です。
と思ってたけどめっちゃ疲れた。
削ったココナッツに水を加えて絞ります。
大きいバケツにココナッツミルクを溜めていきます。
その頃。
クルンドゥ・ガス(シナモンの木)が到着。
クルンド・ポトゥ(シナモンの樹皮)はスパイスとして使用されますが、剥かれた後の木は薪として使用されることが多いです。
このクルンドゥの薪が高い温度で長く燃えるそうです。
ちょうどええ長さに。
大鍋に投入。
さらに、ココナッツミルクで溶いた米粉も投入。
ここからは、焦げやすいのでずーっと混ぜ続け。
水分が飛ぶに従ってどんどん固く。
混ぜるのも重たく。
この作業を約2時間半。繰り返し。
そこに、
少量のエナサール(カルダモン)投入。
事前に乾煎りして、潰しています。
煮詰める最後らへんのシーンを動画で。
ハリ!(OK!)
火から下ろして。
バナナの葉で表面を均して。
追いカジュ。
ドドル。完成です!
写真で振り返るとすぐな感じですが、なかなかハードな旅路でした。
あとは常温まで冷まします。
全部で約10kg。
1kgずつ切り分け。
お土産用に少し頂きました。
断面。
では、いただきます!!
しっかり煮詰めて、濃厚&甘い。
でも油が除いているので、思いの他すっきり。
美味しいのは分かっているんですが、苦労した分ひとしおです。
とてもとても貴重な体験でした。
ジャヤさん家族と親戚の皆さん。
いつもありがとうございます。
これで、2019年スリランカの旅もほぼ終了。
毎回毎回言うこと同じ。
「スリランカめっちゃ楽しい!!」
今年も聖山スリーパーダ(アダムスピーク)に登って来ました。
今回も間違いなく素敵な登山でしたが、これまでもブログで何度も記していますので数枚の写真と説明をサクっとで。
ちなみに過去の記事は
https://karapincha.jp/blog/?p=5271 (2018年)
https://karapincha.jp/blog/?p=4271 (2017年)
https://karapincha.jp/blog/?p=2824 (2015年)
https://karapincha.jp/blog/?p=1295 (2012年)
(今回は7回目)
キャーガッラにて友人のヘーマさんと娘のカラニ桜ちゃんの親子に合流。
二人は神戸在住で、カラニ桜ちゃんはカラピンチャでアルバイトしてくれています。
スリーパーダ近くの街「ハタン(Hatton / ハットン)」までは汽車で行くことに。
ポルガハウェラの駅。
車窓からの眺めをひたすら緑。
約7時間の鉄道旅で外は真っ暗。
どんどん人が少なくなる車内。
何はともあれ腹ごしらえ。
ヘーマさんのお母さんが作ってくれたお弁当。
枯れたバナナに葉に包まれています。
緑のものより丈夫だそうです。
そして登山スタート。
今回はハタンで日本での友人3名と合流。
みんな個性的な人達。
楽しい登山になりそうです。
出発前までは雨が降り続いていたそうですが、
ばっちり止みました。
入り口。
初めての人は、途中の手すりのところに白い糸を巻きながら登ります。
いよいよ日の出のタイミング。
やや雲に隠れてしまいましたがやっぱり最高に気持ちいい。
登った回数を鳴らします。
僕は張り切って8回鳴らしましたが、数え直したら7回でした。失礼。
(写真はヘーマさん)
頂上では
いつもカラピンチャを開業する前にここで誓ったことを再確認します。
ここにくることで、ぶれずにまっすぐ進んで行けると信じています。
いつも見守っていて下さい。
では、朝日を浴びながら下山。
記念写真
一緒に登った仲間と。
みんなええ顔してる!!
右端に映ってるおっちゃんは、50kg以上の荷物を登山路の途中途中に点在するお店に届けています。すごい。
登山道は年々奇麗になってほぼ階段。手すりも随時増設中。
登山という考え方だと、土や草もなく外灯が点され退屈かも知れません。
でもスリーパーダは聖なる山。老若男女が誰もが安全に登れてお祈りできるべき山なのです。
下山路には、スリーパーダ名物のドドルを売る店がずらり。
ココナッツミルク、米粉、カシューナッツなどで作る羊羹のようなお菓子。
めっちゃ美味しい!
これ。プフルドーシ。
プルフは冬瓜。
冬瓜を石灰に漬け込んで砂糖で煮詰めたお菓子。
これもめっちゃ好き!
振り返ると。
下山後は汗を流して、
ハットンの街でランチ。
マール・アンブルティヤルをチョイス。
ゴラカがばっちり効いてて、疲れた身体にばっちりの酸味と辛み。
スリーパーダ。
また来ます。
よろしくお願いします★
今年も、キャーガッラのバッラパーナにあるティッサホテル(レストラン)に行って来ました。
一泊二日。手伝ったり。邪魔したり。
僕が2011年から2012年にかけて働いていたレストランです。
小さな街の食堂ですが、厨房には常時10名以上料理人がおり、
さらに隣接された結婚式会場&宿泊施設でも調理がなされています。
年々規模が大きくなり、目を見張るばかり。
では、ランダムに写真&文章で。
レジに腰掛けるティッサボス。
いっつも僕を見たら、
「こうちゃのむ。ありがとう。めっちゃおいしい。」
って言うてます。
いっつも厳しい若頭スーギリ。だんだん穏やかになってきたような。
現在、レストランの厨房を仕切っているシェフはランジットさん。初対面でした。
ボーンチ(三度豆)を調理中。
僕がライス&カリーを教わったパールアイヤーは、現在は結婚式場の厨房のシェフ。
スリランカのレストランの面白いところは、シェフが変われば店の味が変わること。オーナーはシェフのスタイルを尊重し、味付けに関して多くを指示しないケースが多いです。
フライドチキン。
スリランカの食堂ではローストチキンと呼んだりします。
刻んでフライドライスやコットゥに。
ラッアラという小イモは、
ココナッツミルクと煮込んでこう仕上がります。
イモの味が濃くてGood!
ばっちり晩ご飯でいただきました!アーッパと。
野菜がたっぷり。チキンは底に隠れてます。
使っているスパイスは、カラピンチャでも輸入販売しているルフヌフーズのもの。
ニヤマイ!(NIce!)
TBHポロシャツGET!
(Thissa Bakery and Hotel)
お昼のライス&カリのブッフェが整いました!
イタダキマス!
ランジットさんの個性際立つ深い味わい!
色々なテクニックを教わりました。感謝です。
みなさんいつもありがとうございます。
いつ来ても居心地最高!
<ベーカリー編>
何度も記していますが、ティッサホテルはベーカリーも併設しています。
(併設というかむしろベーカリーで創業。)
今年、マータラで経験させて貰ったディラーニ・ベーカリーがクラシックなスタイルを守っているのに対して、こちらは新たな設備をどんどん導入し建物も拡張しながら成長を続けています。
<マータラの伝統的なベーカリーの様子は以下リンクから>
ベーカリーにて。パン作り。2019.
では、こちらのティッサベーカリーの様子を少し写真で。
4台のトラックとチューンパーンのスリーウィルにパンが詰め込まれて、
出動して行きました。
ちなみにチューンパーンはこんなの↓↓↓
(いずれもティッサベーカリーのではないです。)
スリランカのパン。
日本でも食べたい!
<番外編>
ティッサホテルに勤務していた時のホームステイ先にもお邪魔しました。
日本在住のスリランカ人兄弟、サナさんとマヒンダ(当時はスリランカに)の実家です。
ターッタ(お父さん)とアンマー(お母さん)。
ふたりともめちゃめちゃ優しくて。僕はステイ中ずっと幸せでした。
そして、お昼ご飯もご馳走に。
めちゃめちゃシンプルですが、
スリランカの家庭で日常的に食べられているのはこのようなスタイルがほとんど。
僕達が人の家にお邪魔すると、お客様向けにたくさんのおかずの豪華な食事で迎えられることが多いです。もちろんめっちゃ美味しいケースがほとんど。
でもここはもう家族扱い。
僕達にとっては、日常スリランカの家庭の食事を味わえる貴重な場所です。
そして、このシンプルな構成だからこそ。
素材個々の味が引き立ち、混ざった感じもくっきり美味しい。
僕の好きなスリランカの言葉「ඇති(アティ)=ちょうどええ。」がしっくり来ます。
ある意味すごい!
そして、バッラパーナでもうひとつ好きな場所。
「パンサラ」。
小高い丘の上にある「お寺」です。
ボーディ(菩提樹)。
がむしゃらだった頃に良く来た場所。
気持ち良くてとても落ち着きます。
バッラパーナ。
ここでの経験がなければ、カラピンチャは開業できてなかったと思います。
初心を忘れずこれからも頑張ります。
いつも優しく迎え入れてくれてありがとうございます。
そして、これからも宜しくお願いします。
キャンディー県、デルトタの山奥にあるバウラーナという村へ行って来ました。
向こうに見える集落がバウラーナ。
この村には、The Line House(ザ・ラインハウス) があります。
以下、うかがった話です。
スリランカの山間部には、紅茶産業を長年支えて来た人々が住む長屋がたくさん存在。しかしながら、地域によっては衰退が進んでいるとのこと。
その対策の一環として立ち上がったThe Line Houseプロジェクト。
これにより、130年の歴史を持つ長屋の一部が改修され宿泊施設となり、地域の貴重な現金収入の一部となって行こうとしています。
このプロジェクトの建築の部分を担われた大庭さんは、何度もカラピンチャに来てくれて、お話を聞かせてくれました。
また現在、カラピンチャでアルバイトをしてくれている学生の木下君は、建設時に一ヶ月住み込みで、お手伝いをしていました。
そして、今回、コロンボにて、このプロジェクトの中心人物である石川さんにお会いして、このThe Line Houseにやっと来ることができました。
まずは、バウラーナの村にある長屋の風景。
決して裕福ではないですが、ゆっくりとした時間が流れ、ご近所や親戚が密に繋がる田舎の暮らしがあります。
そして、その長屋のひとつの片端を改修したThe Line House
すっきりかっこいい。
長屋の骨組みとなっているイギリスの鉄骨はそのまま。分厚い壁や玄関先のベランダスペースなどスリランカの長屋ならでは建築様式。
一番カッコイイのは、中央を抜ける廊下の部分。
昼版
夜版
高い天上に、表面が錆び付いた太い鉄骨。壁は大きな石を積み上げ、床は伝統的な様式の乾燥させた牛糞を敷き詰めたもの。
すごく気持ちいい空間です。
<The Line Houseの詳細>
http://apcas.jpn.org/linehouse/details/
そして、
この長屋の宿泊施設以外の部分には、地元の人がそのまま住んでいます。みなさんタミルの人々。
僕達を快く家に迎え入れてくれたり、ご飯を用意してくれたり、一緒にヒンドゥーの寺院に行ったり。
ちょうど僕達が訪れた日は金曜日。
毎週村の人がこの寺院に集まりそこで「ポンガル」という料理を作り、神様に授ける儀式がある日でした。
ポンガル作りとお供え物の準備。
その儀式の様子は、とても神聖な雰囲気だったので撮影は控えました。
終了後の外観写真だけ。
ヒンドゥー教を含むタミルのカルチャーは、まだまだ勉強不足ですが、
大小たくさんの鐘が鳴り響き、お香を炊いて、ポンガルを供えるという高揚感あふれる刺激的な儀式でした。
そして、
翌日は、地元の人々が耕す畑へ。
こちらは、コロンボの石川さんの有機栽培野菜の店「Kenko 1st.」と提携し、野菜の有機栽培を行っています。
その野菜の出荷業務などを管理するカスン君と一緒に、5件の農家を見学させてもらいました。
写真奥がカスン君。手前が農家さん。
アラ(ジャガイモ)の畑。
突然の雨。農家さんの家で雨宿り中に頂いたコッタマッリポルパラとキトゥル・ハクル。
(コリアンダーシードを煎じたお茶とキトゥル椰子の粗糖)
松脂を採っている松林もありました。インドに輸出されるそうです。
カタツムリが葉を食べたり、イノシシやヤマアラシも作物を食べるそう。
左から、ワッタッカー(カボチャ)、でかっ。サラーダコラ(レタスのような葉野菜)。リークス(ネギ)。
コッタマッリコラ(香草/パクチーの葉)。
日本でも最近はとてもポピュラーとなりましたが、スリランカでは種こそスパイスとして必要不可欠ですが、この葉の部分は食卓に並ぶことは珍しいです。
僕もスリランカでこれを食べたことがありませんでした。
ちょっとかじらしてもらいましたが、しっかりパクチー。
その他、色々。
毎週2回。各農家さんから集まった野菜達がコロンボへと運ばれていきます。
僕が大好きなスリランカのライス&カリー。
根幹は担うのは、お米。ココナッツ、そして野菜だと考えています。
(もちろん肉や魚もめっちゃ美味しいです。)
おかげさまで料理体験は何度もさせてもらっていますが、その材料となる野菜の栽培を目にするのは初めて。しかも手間隙かかった栽培を見学できて嬉しいです。
スリランカでも農薬に問題が大きくなっているそうですが、このような皆さんの努力が報われますように。
他、
滞在中は基本的にはゆっくりすごしました。
滞在中。横の家の奥さんがいつも美味しい料理を作ってくれます。
もちろんタミル・スタイル。
といっても、このあたりの内陸エリア野場合は、厳格なタミル料理というわけでもありません。長い歴史の中でシンハラの要素も混ざりあった野菜中心の家庭料理です。
タミルの食卓のお米はナードゥというやや粒が大きいものがポピュラー。
品良く少量のターメリックと。
これは、思いっきりタミルの朝ご飯。
イドゥリとココナッツチャトニ。
ソヤミート(大豆肉)のカレー他。玉子は裏で飼ってる地鶏が今朝生んだもの。
こちらはいまやスリランカ全土で民族を超え食べ愛されているインディアーッパ。
でも手前の「ポルサンボーラ(シンハラ語)=ココナッツの和え物」の作り方はけっこう以外で面白かったです。
ロティとカボチャのカレー。
良く食べて来たものと比べるとココナッツがとても少なくて、おかずと合わせやすい。
そして、おやつ。上のは名前なそ聞けてません。下のパンケーク。
毎日毎食、本当に美味しい料理をたくさんいただきました!
シンハラ料理との共通項もありますが、スパイスや油の使い方など、興味深い点も多々。
スリランカにいるタミルの人が作る料理。それもやっぱりスリランカ料理。
少しずつ勉強して行きたいと思います。
バウラーナ。The Line House.
3日弱の滞在でしたが、ゆっくりと流れる時間と、山間のタミルの文化と生活を肌身で体感できました。
アクセスもキャンディーからバスとスリーウィルを乗り継いで、約2時間弱。
それほど大変でもありません。
そこにあるものを大切にした結果、とてもユニークな場所。
興味がある方は、足を運んでみて下さい!
The Line Houseの詳細
http://apcas.jpn.org/linehouse/details/