スリランカのお正月。2020.

キリバット

සුභ අලුත් අවුරුද්දක් වේවා.
スバ アルット アウルダック ウェーワー

昨日はスリランカのお正月でした。
(2020年4月13日20:23/現地時間)

この祝いの言葉を書いて良いのか悩んだのですが、
在スリランカ、在日問わず多くのスリランカ人の友人からこの言葉のメッセージが届いたので僕も記すことにしました。

スリランカもコロナウィルスの感染が広がっています。死者も出ています。
外出禁止が続いており、親戚が集まるのも出来ない状況だと思います。

カラピンチャでも例年なら、在日スリランカ人のみんなを中心にたくさんのお客様と新年を祝ってきましたが、今年はスタッフもなしで、僕達夫婦だけで正月料理を作って食べました。

ちなみに昨年もスリランカで起きた同時爆発事件があり、お正月を祝える状況ではなかったです。

この世界を巻き込んだコロナウィルス感染拡大をみんな力で終息させて、来年こそは心からお正月を祝いたいです。
そのためにも出来ることを良く考えて実行して行こうと思います。

来年、思いっきり、
スリランカのお正月を祝いましょう!!

<料理>
キリバト කිරිබත් ココナッツミルクご飯
ルヌミリス ලුණු මිරිස් 赤唐辛子と玉ねぎを潰し合わせたもの
コンデキャウン කොණ්ඩේ කැවුම් オイルケーキ
ムンキャウン මුං කැවුම් ムング豆を使った揚げ菓子
コキス කොකිස්  米粉生地の揚げ菓子
ケセル කෙසෙල් バナナ

本日4/14(土)休業。夜17:00よりスリランカの正月の軽食提供。2018.

KAVUNKOKIS

本日4/14(土)はお知らせの通り、通常の営業はお休みさせていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

夜17:00から20:00までは、
スリランカの正月を祝う軽食のセットを提供します。

内容は、
◎キリバト(スリランカ米スドゥキャクルをココナッツミルクで炊いて固めた料理。ムング豆入りも用意)
◎ルヌミリス(玉ねぎと赤唐辛子と乾燥モルディブフィッシュをすり潰した薬味)
◎コンデキャウン(写真右、米粉を使った揚げ菓子)
◎ムンキャウン(写真左上、ムング豆とジャガリーの餡が入った揚げ菓子)
◎コキス(写真左下、米粉とココナッツミルクの緩い生地を型で、サクッと揚げた菓子)
◎他お菓子数種
◎バナナ
800円です。
カレーはございません。食事というより軽食です。
紅茶他ドリンクは別途用意しています。

「明けましておめでとうございます。」はシンハラ語で
“සුභ අලුත් අවුරුද්දක් වේවා.”
「スバ アルットアウルダック ウェーワー」です。
よろしくお願いします★

キャーガッラ。菜食。お菓子。

カラピンチャでは、毎年4月にスリランカの旧正月を祝うイベントを行っています。
それを手伝ってくれているのが、スリランカ女性のヘーマさん。
今回も、ヘーマさんの実家に行って来ました。キャーガッラのタウンから少し南の方にいった田舎にあります。

前回、こちらを訪れた時の記事は以下アドレスから↓↓↓
https://karapincha.jp/blog/?p=2880

ヘーマさんのファミリーヘーマさんのファミリー。
左からお兄さんの奥さん。妹。お母さん。お兄さんの娘と息子。

まずは、近所のティラクアイヤーによるウェルカム・クルンバ。

まだまだ若いココナッツの実を「クルンバ」と言います。
しっかり成長した実は「ポル」で、料理やココナッツミルクのために使いますが、クルンバは中のジュースを飲む!これがすっきり美味しい!
黄色いタンビリ(キングココナッツ)ともまた異なる味わいです。

クルンバ

飲んだ後は、割って中の固形胚乳を食べます。

ちなみにこの家は、みんなヴェジタリアン。いつも巧みな野菜の調理法、そして美味しさに感動させられます。また家族同然に接してくれ、接客仕様でない普段みんなが食べている日常の家庭料理を学ぶことができます。
(ただし、スリランカでヴェジタリアンという際は、小魚、干し魚等はノープロブレムだったりします。)

前回のブログで色々と紹介したので、今回は教えて貰った&いただいた料理を中心に紹介します。
その前に料理を作るのは基本的にこの方、
キリアンマーキリアンマー。みんなからそう呼ばれているヘーマさんのお母さん。
マンネという上向きの固定式包丁で、野菜を動かしながら切ります。
カットしているのは、  「デル」。”Breadfruit” = 「パンの実」です。
デルのカレーとパーンデルのカレーとパーンのシンプルな朝食。
ある日の昼食昼食。
右から、ティッバトゥとコスアタ(ジャックフルーツの種)のカレー。パパダン。ゴーワ(キャベツ)の炒め煮。素揚げ下干し魚。

インディアーッパ朝食。
インディアーッパとパリップ。シンプル。美味しい。なにも足す必要なし。

昼食昼食。
コスマールワ(ジャックフルーツのカレー)、ボンチ(今回の場合はキヌサヤ)のキラタ、デル(パンの実)のカレー。ハールマッソーの炒め物。パパダン。

夕食夕食。
ポルロティ(ココナッツ入りのロティ)。たいていは小麦粉を使いますが、今回は米粉バージョン。この味、この香り、そう、餅!

キリバットキリバット(ココナッツミルクライス)作り。

キリバットルヌミリスと合わせて、サイコー!!

 

他にも、こちらはスリランカの伝統的なお菓子が美味しい。
ハラッパハラパ(ヘラパ)作り。
クラッカン(四国稗)メインの餡子を、キャンダコラという葉で包み蒸したお菓子。

ハラッパ蒸し上がり。

ハラッパ自然な甘さで◎。

ムンキャウンこちらは、カラピンチャのイベントでも登場する「ムンキャウン」。
ムング豆を使った餡子に衣を付けた揚げ菓子。これも食べると止まらない。

続いて、近所の親戚のおばあさんを呼んで。
コンデキャウンコンデキャウン講座スタート。
動画でそのシーンをどうぞ。

これ難しいんです。さすがの腕前。
そして、出来上がり!
コンデキャウン「コンデ」=「髪」。髪を束ねたような形状から、そう呼ばれています。

スリランカ。
経済成長とともに、料理や調理法も刻々と現代化していると感じます。そんな中で、このような伝統的な料理や菓子作りを体験できるのは、ほんとうにありがたい。

田舎で空気もいい。近所のお寺も気持ちいい。優しい親戚いっぱい。
めちゃくちゃ居心地いい。

ヘーマさん。皆さん。本当にありがとうございます。
また来ます★

木登り

写真:僕達のために木に登りワラカ(熟したジャックフルーツ)を採って来てくれる親戚のオッチャン。