乾燥ジャックフルーツ(ドライフルーツ)発売。

driedfruits_Jack
スリランカで良く食べられている果物ジャックフルーツを、乾燥させた「乾燥ジャックフルーツ」を発売します。

まずは、カラピンチャ王子公園店舗とオンラインストア「スパイスカラピンチャ」での販売開始です。
スパイスカラピンチャ

 

それでは、
スリランカにおける「ジャックフルーツ」について解説します。

スリランカにたくさん自生するジャックフルーツの木。
コスの木

11ポロス木には、こんな実ができます。

これはまだまだ熟す前の小さい実で、スリランカでは「ポロス/පොලොස්」と呼ばれます。
12ポロス切る3カットするとこんな状態。
粘度の強い液がたくさん出てくるので、取り扱い注意。
ちなみにポロスのカットで、ベトベトになった手は、ココナッツオイル(ポルテル/පොල්තෙල්)を塗り込めば、すっきり。

このポロスは、肉を調理するような調理法で、
13ポロス調理217ポロス完成こんなカレーに仕上げます。
ローストカレーパウダー(バダプ・トゥナパハ)の香りと、豊かな食感がたまりません。
めっちゃ美味しい!

ジャックフルーツの実は、はもっともっと成長します。
01コス大きいものは80cmほどに。
こうなると呼び名が変わって「コス/කොස්」

02大きいコスを切る斧でカット!
IMG_114304コスの中の実実の中には、さらにこんな実がぎっしり。
コスアタ2それぞれに種もあります。
これが「コスアタ/කොස් ඇට」(「アタ」=「種」)

コスの実を細かくカットして、
04コスの中の実2コスアタを砕いて、
11コスアタつぶしココナッツミルクと煮込みます。
05コスを煮込む106コスを煮込む2

08コス完成「キリコス/කිරිකොස්」(「キリ」=「ミルク」)
の完成。
めっちゃ美味しい!

ポロス、コス、コスアタには、他にも様々な調理法があります。

 

そして、
(ようやく本題)
ジャックフルーツの実がしっかり熟したものを
「ワラカー/වරකා」と呼びます。

ワラカ1ワラカ
コスの時期は白っぽかった実のオレンジ色が強まり、独特の強い甘い香りを放ちます。
そのまま食べるのが一番オススメ!

濃厚な味と香り、食感。
こればっかりは、僕の文章力で形容ができない魅惑の味わいで、食べ始める止まれない。
とりあえず、
めっちゃ美味しい!

 

 

今回発売するのは、この「ワラカー/වරකා」を乾燥させたもの。
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砂糖や保存料などの添加物は一切不使用。100%ジャックフルーツ。
いわゆるドライフルーツですが、独特の味わい、香り、食感をしっかり保持しています。

スリランカの大手食品メーカーである「RUHUNU FOODS」の製品で、今年(2020年2月)、先方の本社にて、ミーティングを行った際に、強くお勧めされました。
その時、これを食べて大感動!!輸入を決めました。

是非、ご利用ください。

宜しくお願いします。

 

最後に、ジャックフルーツの木に登って実を採るシーンを動画でどうぞ。(2012年撮影)

キャーガッラ・ヘッティムラ。2018.

2018年.今年もスリランカへやって来ました。

毎年4月にカラピンチャで行う旧正月のイベントを一緒に行っているヘーマさんの実家が、キャーガッラのヘッティムラにあります。

ここには、3度来たことがあるのですが、今回はヘーマさんも帰省中。また家の周辺は、ほとんどが親戚の家で、みなさんと楽しい時間を共に出来ました。

こちらは、食を含め、古いスタイルの習慣が色濃く残っていて、めまぐるしく発展するスリランカにおいて、伝統的な料理を楽しめる僕たちに取って貴重な家庭です。
昨年はコンデキャウンと言う祝い事には欠かせない技術を要する伝統菓子も教わりました。
また皆さん菜食なので、野菜へのアプローチが多彩で面白い!

楽しい思い出をいくつか、写真といっしょに記します。IMG_0491ヘーマさんのお母さん。

IMG_1052その台所はまさにクラシック。

 

IMG_0477こちらは近所のティラキアイヤー。
手に持っているのはコス(ジャックフルーツ)。

木に登ってこの取ってくれた様子です。

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コス(ジャックフルーツ)の実を落とします。

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そして、解体ショーのはじまり。
コスカパナワーまずは斧でバーン!

そして、
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小分けして、中身の部分を取り出します。
コスの実からでる粘液が強烈なので、しっかり手を濡らして作業。
粘液がついても、最後にポルテル(ココナッツオイル)を手にも見込めば容易に取れます。

さらに
コスの解体中身とコスアタ(コスの種)を切れにわけます。
コスはカレーや炒め物など色んな料理で活躍しますが、このコスアタも煮込めばホクホクで美味しい!

IMG_0499コスを上向きの包丁「マンネ」で細かくカットするヘーマさん。
日本での生活30年ですが、やっぱりスリランカの台所がよく似合う。

img_0503_キリコス

調理してくれたキリコス(キリはココナッツミルクの意味)が手前の。

IMG_0506ねっとりコクがあって美味しいんです。
他には、アンバラッラ、ティッバトゥとコスアタ、コヒラと
日本では入手が難しい南国の野菜ばかり。

 

その他の思い出。ランダムに紹介します。
ポルロティの朝ご飯。
IMG_0574ポルはココナッツのことで、
削ったココナッツとパーンピティ(小麦粉)を合わせて生地にして焼きますが、こちらの家庭はハールピティ(米粉)。さらに、クラッカンピティ(四国稗)のも。バナナの葉の上で形成します。
IMG_0572バナナの葉と一緒に、素焼きのプレートの上で焼きます。

 

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出来上がり!
白いのがハールピティの、赤いのがクラッカンピティ(ハールピティも少しミックス)の。
ルヌミリスやパリップと一緒に

ラワリエ

IMG_0589これはラワリエ。
大きなインディアーッパで中にポルパニ(ココナッツの実と砂糖)を包んだような軽食。
バッチリ腹持ちで腹持ち!

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アッガラは、米粉ベースのシンプルなお団子。甘いんですが、胡椒も効いてる。
もっちりではなく、ボソっとした食感。それがイイ!
紅茶と。

そして、近所の親戚の家では、
聞いたことがなかった「キリロティ」と言う料理を教わりました。
IMG_1197これがキリロティ。

アーッパに近い米粉とココナッツミルクベースの緩い生地を、鍋の底の部分だけで焼きます。
IMG_1185それを、
IMG_1182
ココナッツミルクや黒胡椒などを含む甘くてピリッと辛い汁に漬け込んだ伝統料理です。

IMG_1200かじった断面はこんな感じ。
今や作る人も減って、食べたことがない、知らないと言う若者も少なくないそうです。
酸味と甘みが絡んだ独特の味わいでついついもう一個と手が伸びます。

他にも風景や食べたもの。

 

IMG_0524稲を刈る近所の田んぼ。

スリーウィーラーに乗り込む猫。スリーウィーラーに乗り込む猫。

IMG_0502酸っぱい木の実アンバラッラのカレーの準備。

レーナ スリランカのリス

キリバット食べるレーナ(リス)w

IMG_0522滞在中には、スリランカ全土で行われた地方自治体の選挙。

IMG_0523近所のお寺に設置された選挙会場。会場には銃を持った警察官が警備。

IMG_0527近所の親戚の家でいただいたパニワラル。
たった500m先の選挙会場に行って帰ってくるのに、寄り道&立ち話で3時間。スリランカン時間が流れていきますw

ペットボトルロケット発射!
youtubeを見て作ったそうです。大成功w

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休日に近所のカデー(お店)にたむるする楽しいおっちゃん達。

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近所の親戚がくれたお弁当。
ポロス(若いジャックフルーツ)、ガスラブ(青パパイヤ)、アラ(ジャガイモ)など。

 

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ポル(ココナッツ)を取るアイヤー。

ケセルムーワのカレーケセルムーワ(バナナの包葉)のカレー。

IMG_0559スリランカの田舎。ゆっくり流れる時間。めっちゃ気持ちいいです。
いつもありがとうございます。

石垣島からポロス。

カラピンチャのブログでも良く紹介しているスリランカならではの美味しい食材「ポロス」(若いジャックフルーツ)。
日本国内ではほとんど流通しません。あったとしても熟れたもので、カレーに適した若いものは滅多にお目にかかれません。

とかなんとか言っていると、
“ニッポン”の南の島から、

突然届いたポロス!!
石垣島からの贈り物です。

スリランカでは、ジャックフルーツは成長過程で呼び名が変ります。
「ポロス」と呼ばれるのは若くてまだ実が小さい状態。
今回のもので25cmくらい。
カラピンチャに良く来てくれる坊ちゃんが持つとこのくらい。
※ジャックフルーツについての詳細は過去のブログ記事をご参照下さい。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
「ポロス→コス→ワラカー 2015年1月14日」
それでは
ポロスをカット。

うん!いいポロス!
強烈な粘液が垂れだします。
この先は、手袋着用での解体作業で写真はなしです。。。

ポロスの実は弾力のある食感と味もしっかりなので、お肉を調理するレシピでカレーに仕上げて行きます。
さらに独特なのが、スリランカのカレーでは極めて珍しく、「長時間煮込む」「一晩置く」という作業で仕上げていきます。
日本でポロスを調理できるなんて嬉しすぎです。

出来たカレーはこんな感じ。

文句なしにラサイ!!!

カラピンチャでも缶詰のものでポロスのカレーを作りますが、このしっかりした食感はフレッシュの実ならでは。

今回作ったポロスのカレーは近くに住むスリランカ人の方々にお裾分けしました。
故郷の味を感じて貰えたでしょうか。

確約はできませんが、また次回、石垣島から最高の贈り物が届いた時はカラピンチャにて提供したいと望んでいます!!

ポロス→コス→ワラカー

スリランカのカレーの中で、とってもスリランカらしくて、めちゃめちゃ美味しいのが「ジャックフルーツ」のカレーです!和名:波羅蜜(パラミツ)
木の実です。

一言にジャックフルーツといっても、スリランカでは成長過程に合わせて、3つの呼び名があります。
若い頃は「ポロス」、でっかく成長すると「コス」、それが熟れると「ワラカー」です。
Like a 出世魚。
それぞれ、実の中身、味も異って、楽しいです。

では、写真で見ていきましょう。

スリランカの多くのところで自生してるジャックフルーツの木。

この木にはこんな実が、

若くて、小さいうちは「ポロス」。
小さいといっても、20cmくらいはあります。
「ポロス」がどんどん成長すると、
ドーン!

大きさが分かりにくいので、
おねえさんがカットしているシーンを、
ドーン!


大きいものは、70?80cmくらいになります。
こうなると呼び名が変わって「コス」!
このコスを 取って来たときの映像はこちら↓

かなり高い木に、ひょいひょいと登っていく。カッコイイ。

若いころのジャックフルーツ「ポロス」をカットすると、

弾力があり、まるでお肉のよう。
調理方法もバダプ・トゥナパハ(ローストカレーパウダー)を使って、お肉のように調理します。
できたポロスのカレーは↓

お肉のような食感で程よい酸味もあって、めちゃめちゃうまいです!!大好き!!

いっぽう
でっかく成長した「コス」をカットすると、

ホストファミリーのターッタ(お父ちゃん)の力強い手。
実からは凄い粘液。
水洗いして、さらに解体。

さらにさらに解体。


アンマー(お母ちゃん)が上向きの包丁で、コスの実とコスの種(コスアタ)に分解。
コスアタの写真↓

そして、コスのカレー「キリコス」作りました!

3年前の僕。若い。。。
別のキリコス(コスのカレー)の写真↓ ティッサ食堂厨房にて

野菜の調理法でココナッツミルクをたっぷり使います。独特のとろみ&ねばりがたまりません。
コスアタ(コスの種)はコスと一緒に調理したり、コスアタだけのカレーにもなります。
コスアタカルポル↓

じっくり煮込んで、汁気をとばして、ホクホクヤミツキ。

それで、コスが熟すと、「ワラカー」。

こちらはフルーツ的にそのまま食べます。甘さがぎゅっと詰ってて止まりません。

【番外編】で、ポロスに良く似た木の実の「デル」(パンの実)

良く似てますが、別の植物。
このカレーも、

うまい。。。

 

話をジャックフルーツに戻して。
もし、スリランカへ行くなら、このジャックフルーツのカレー「ポロス」と「コス」を是非、食べてみて下さい。
感動間違いなしです!

カラピンチャ。
ここ日本では木の実そのものを手に入れるのは難しのですが、中々良い味と食感を持つ缶詰のジャックフルーツをみつけまして、それを使った「ポロスのカレー」を時々、提供しております。

機会があれば、是非、食べてみて下さい★

ポラ。市場。

スリランカの街には、たいていポラ(市場)があります。

写真はトリンコマリーの公設市場。
野菜、果物他いろんな物がならび、
「ラーバイ(安いよ)!ラーバイ!ラーバイ!ラーバイ!」
「エカシーヤイ!(100 ルピー/1kg)エカシーヤイ!エカシーヤイ!」
などなど大きな声が飛び交います。

天秤での量売りが基本。

ポラを見て回るのは楽しい。
日本にある野菜。ない野菜。いろいろ。

右の紫には、タマネギ。大きめのが「ビールーヌ」、ちっちゃいのが「ラトゥルーヌ」。
真ん中の黄色&緑色のが、「デヒ」(ライム)。各サンボーラ(和え物)には欠かせません。
その左横のオレンジ色は「アンバ」(マンゴー)。真ん中奥のベージュ色のはディウルという果実で、ジュースにすると美味しい。
その左横は「アンバラッラ」。酸味のある果実でカレーに。

コス!(大きく成長したジャックフルーツ)。

コスを半分に切ると、写真右上の感じ。それを分解したのが中央。
(切る時にでてくるネバネバの液には手がかゆくなるので要注意。)
このコス、ココナッツミルクと合わせてカレーにしたらトロトロウマウマ。種(コスアタ)もまた美味しい。


「マンニョッカー」(キャッサバ)
茹でて、削ったココナッツの実と一緒に。それだけてハッピー!


まだ青いバナナ。おいておくと黄色く熟して行きます。


「ケセルムーワ」(バナナの包葉)。これもカレーに。


「ゴラカ」(ガルシニア)
酸っぱい果実を乾燥させたもの。梅干し的(?)。
魚のカレーなどに入れるとニヤマイ!(Goooood!!)


葉野菜もたくさん。
「ゴーワ」(キャベツ)や「サラーダコラ」(レタス)、「ゴトゥコラ」(つぼ草)、「ムクヌウェンナ」 などなど。

「カラワラ」(干し魚)
スリランカには、たくさんの種類の干し魚があり。かなり塩分が強いですが、これも炒め物や、汁物に。

そして、トリンコの市場の近くには魚市場も。


訪れた時間が遅かったけど、まだまだ色々残ってた。

その近所では、「カラワラ」干し中。

気候に恵まれ、海に囲まれ、食材が豊か。
そこにスパイスが加わって、ナイスな食文化が育まれているんですね。
日本にも、野菜たくさん、魚たくさん。さらに四季がある。

日本の旬な食材をスパイスで美味しく!これ大切。