キャーガッラ・ヘッティムラ。2018.

2018年.今年もスリランカへやって来ました。

毎年4月にカラピンチャで行う旧正月のイベントを一緒に行っているヘーマさんの実家が、キャーガッラのヘッティムラにあります。

ここには、3度来たことがあるのですが、今回はヘーマさんも帰省中。また家の周辺は、ほとんどが親戚の家で、みなさんと楽しい時間を共に出来ました。

こちらは、食を含め、古いスタイルの習慣が色濃く残っていて、めまぐるしく発展するスリランカにおいて、伝統的な料理を楽しめる僕たちに取って貴重な家庭です。
昨年はコンデキャウンと言う祝い事には欠かせない技術を要する伝統菓子も教わりました。
また皆さん菜食なので、野菜へのアプローチが多彩で面白い!

楽しい思い出をいくつか、写真といっしょに記します。IMG_0491ヘーマさんのお母さん。

IMG_1052その台所はまさにクラシック。

 

IMG_0477こちらは近所のティラキアイヤー。
手に持っているのはコス(ジャックフルーツ)。

木に登ってこの取ってくれた様子です。

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コス(ジャックフルーツ)の実を落とします。

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そして、解体ショーのはじまり。
コスカパナワーまずは斧でバーン!

そして、
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小分けして、中身の部分を取り出します。
コスの実からでる粘液が強烈なので、しっかり手を濡らして作業。
粘液がついても、最後にポルテル(ココナッツオイル)を手にも見込めば容易に取れます。

さらに
コスの解体中身とコスアタ(コスの種)を切れにわけます。
コスはカレーや炒め物など色んな料理で活躍しますが、このコスアタも煮込めばホクホクで美味しい!

IMG_0499コスを上向きの包丁「マンネ」で細かくカットするヘーマさん。
日本での生活30年ですが、やっぱりスリランカの台所がよく似合う。

img_0503_キリコス

調理してくれたキリコス(キリはココナッツミルクの意味)が手前の。

IMG_0506ねっとりコクがあって美味しいんです。
他には、アンバラッラ、ティッバトゥとコスアタ、コヒラと
日本では入手が難しい南国の野菜ばかり。

 

その他の思い出。ランダムに紹介します。
ポルロティの朝ご飯。
IMG_0574ポルはココナッツのことで、
削ったココナッツとパーンピティ(小麦粉)を合わせて生地にして焼きますが、こちらの家庭はハールピティ(米粉)。さらに、クラッカンピティ(四国稗)のも。バナナの葉の上で形成します。
IMG_0572バナナの葉と一緒に、素焼きのプレートの上で焼きます。

 

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出来上がり!
白いのがハールピティの、赤いのがクラッカンピティ(ハールピティも少しミックス)の。
ルヌミリスやパリップと一緒に

ラワリエ

IMG_0589これはラワリエ。
大きなインディアーッパで中にポルパニ(ココナッツの実と砂糖)を包んだような軽食。
バッチリ腹持ちで腹持ち!

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アッガラは、米粉ベースのシンプルなお団子。甘いんですが、胡椒も効いてる。
もっちりではなく、ボソっとした食感。それがイイ!
紅茶と。

そして、近所の親戚の家では、
聞いたことがなかった「キリロティ」と言う料理を教わりました。
IMG_1197これがキリロティ。

アーッパに近い米粉とココナッツミルクベースの緩い生地を、鍋の底の部分だけで焼きます。
IMG_1185それを、
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ココナッツミルクや黒胡椒などを含む甘くてピリッと辛い汁に漬け込んだ伝統料理です。

IMG_1200かじった断面はこんな感じ。
今や作る人も減って、食べたことがない、知らないと言う若者も少なくないそうです。
酸味と甘みが絡んだ独特の味わいでついついもう一個と手が伸びます。

他にも風景や食べたもの。

 

IMG_0524稲を刈る近所の田んぼ。

スリーウィーラーに乗り込む猫。スリーウィーラーに乗り込む猫。

IMG_0502酸っぱい木の実アンバラッラのカレーの準備。

レーナ スリランカのリス

キリバット食べるレーナ(リス)w

IMG_0522滞在中には、スリランカ全土で行われた地方自治体の選挙。

IMG_0523近所のお寺に設置された選挙会場。会場には銃を持った警察官が警備。

IMG_0527近所の親戚の家でいただいたパニワラル。
たった500m先の選挙会場に行って帰ってくるのに、寄り道&立ち話で3時間。スリランカン時間が流れていきますw

ペットボトルロケット発射!
youtubeを見て作ったそうです。大成功w

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休日に近所のカデー(お店)にたむるする楽しいおっちゃん達。

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近所の親戚がくれたお弁当。
ポロス(若いジャックフルーツ)、ガスラブ(青パパイヤ)、アラ(ジャガイモ)など。

 

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ポル(ココナッツ)を取るアイヤー。

ケセルムーワのカレーケセルムーワ(バナナの包葉)のカレー。

IMG_0559スリランカの田舎。ゆっくり流れる時間。めっちゃ気持ちいいです。
いつもありがとうございます。

カダワタ。2017。


無事日本に帰って来ました!
今回も多くの人のおかげで、たくさんの街で貴重な経験をすることができました。

そんな中、
いつも最大にお世話になっているのが、カダワタという街のターッタ(お父さん)スニルさん、アンマー(お母さん)アショーカさんです。
カダワタのスニルターッタいつも陽気で、冗談ばっかり言うてるターッタ。

アショーカアンマーめちゃめちゃ美味しいご飯をいつも作って、教えてくれるアンマー。

こちらは、大阪府河内長野市にあるスリランカンダイニング・アマヤさんの社長ラクマールさん&シェフのラヌカさんの実家です。

カダワタのこの家は、空港からも近く、最大の都市コロンボからも近い、またキャンディーロード沿いで色んな街へのアクセスも容易。さらに南部へ伸びる高速道路のジャンクションもあって、本当に便利。
僕たちは、いつもここのターッタ&アンマーに甘えさせてもらい、大きなカバンを家に置いて、身軽にスリランカを旅します。荷物が増えてきたら、カダワタに寄るという感じで、好き勝手やらせてもらっています。
また立ち寄る度に、いただくご飯がめちゃめちゃイケてる。

スリランカに到着した時はいつも、
キリバトゥキリバトゥ。
定番のルヌミリスの他に、鰹のカレーと茹でてココナッツと和えたジャックフルーツ(熟す前のもの)
お祝いや歓迎の料理です。

他にも、
カラワラタラパ(マカジキ)のカラワラ(塩気の強い干し魚)。これを使って、

カラワラテルダーラ他右下のカラワラテルダーラ(炒め物)。他はコス(ジャックフルーツ)、パリップ(レンズ豆)、ピピンニャ(大きいキュウリ)のサラーダ。

デヒジュース庭になるデヒ(酢橘のような果物)を大量に使って作ってくれるジュース。
酸っぱくて美味しい。

タウン(繁華街)も近いので、たまには外食。
ウィジッタホテル創業53年ウィジタホテル

ウィジタホテルここは、ビュッフェではなく、選んで盛りつけてもらう方式。
チキンとマールライス&カリー。
チキンが195LKR。魚が150LKR。1LKR=0.75JPY。
安くて旨い。朝飯ブッフェは100LKR。

 

このウィジタホテル、出前も頼める。
ヌードルスチキンヌードルス。
極細タイプで塩気しっかり!

 

外食もういっちょ。

041ヴェジタリアンの店ネミンドゥ・ヴェジタリアン
タミル料理のお店。

トーセマサラトーセプレーントーセ、ワデー各種、ボンダ、それからマサラトーセ。
定番のサンバルとココナッツチャトニでいただきます。

 

僕が、鼻グズグズしてると。
ドクターターッタドクターターッタ登場。
ドクターターッタスッキリ。

 


お家の料理に戻って。ククルマス他この日は、豪華にククルマス(チキン)、コス(ジャックフルーツ)、アラ(じゃがいも)、キャロット(にんじん)、パパダン。
ククルマスココナッツミルクが効いたチキン。コクが出てウマい!
ワラカ食後にはワラカ(熟したジャックフルーツ)。

ピットゥピットゥ。
生の米粉とココナッツを蒸し固めたもの。
ルヌミリスと一緒にぐちゃぐちゃにして食べる。

チューンパーンチューンパーンをつかまえて。

キンブラバニスキンブラバニス(ワニ型パン)とプレーンテーの幸せ。

そして、最後の昼食。
アンバラッラアンバラッラアンバラッラアンバラッラ(酸っぱい木の実)のカレー。

アンバラッラ他他にはカラワラ(干し魚)のホディ、ワッタッカーコラサンボーラ(カボチャの葉の和え物)、パパダン、茹で玉子。
締めくくり相応しいパーフェクトなバランス。

いつもいつも本当にありがとうございます!!
おかげで、今回も最高に楽しいスリランカの旅を、無事終える事ができました。

ポラ。市場。

スリランカの街には、たいていポラ(市場)があります。

写真はトリンコマリーの公設市場。
野菜、果物他いろんな物がならび、
「ラーバイ(安いよ)!ラーバイ!ラーバイ!ラーバイ!」
「エカシーヤイ!(100 ルピー/1kg)エカシーヤイ!エカシーヤイ!」
などなど大きな声が飛び交います。

天秤での量売りが基本。

ポラを見て回るのは楽しい。
日本にある野菜。ない野菜。いろいろ。

右の紫には、タマネギ。大きめのが「ビールーヌ」、ちっちゃいのが「ラトゥルーヌ」。
真ん中の黄色&緑色のが、「デヒ」(ライム)。各サンボーラ(和え物)には欠かせません。
その左横のオレンジ色は「アンバ」(マンゴー)。真ん中奥のベージュ色のはディウルという果実で、ジュースにすると美味しい。
その左横は「アンバラッラ」。酸味のある果実でカレーに。

コス!(大きく成長したジャックフルーツ)。

コスを半分に切ると、写真右上の感じ。それを分解したのが中央。
(切る時にでてくるネバネバの液には手がかゆくなるので要注意。)
このコス、ココナッツミルクと合わせてカレーにしたらトロトロウマウマ。種(コスアタ)もまた美味しい。


「マンニョッカー」(キャッサバ)
茹でて、削ったココナッツの実と一緒に。それだけてハッピー!


まだ青いバナナ。おいておくと黄色く熟して行きます。


「ケセルムーワ」(バナナの包葉)。これもカレーに。


「ゴラカ」(ガルシニア)
酸っぱい果実を乾燥させたもの。梅干し的(?)。
魚のカレーなどに入れるとニヤマイ!(Goooood!!)


葉野菜もたくさん。
「ゴーワ」(キャベツ)や「サラーダコラ」(レタス)、「ゴトゥコラ」(つぼ草)、「ムクヌウェンナ」 などなど。

「カラワラ」(干し魚)
スリランカには、たくさんの種類の干し魚があり。かなり塩分が強いですが、これも炒め物や、汁物に。

そして、トリンコの市場の近くには魚市場も。


訪れた時間が遅かったけど、まだまだ色々残ってた。

その近所では、「カラワラ」干し中。

気候に恵まれ、海に囲まれ、食材が豊か。
そこにスパイスが加わって、ナイスな食文化が育まれているんですね。
日本にも、野菜たくさん、魚たくさん。さらに四季がある。

日本の旬な食材をスパイスで美味しく!これ大切。