今回の三国の旅。
まずはこの旅を共にするのは、
左は大阪のネパール料理店「ダルバート食堂」のりょう君。右は同じく大阪、南インド料理「ゼロワンカレー」のまるちゃん。
ふたりともそれぞれの国と料理に熱い思い持ち、料理のこと、店の運営のこと、プライベートやどうでもいいこと、なんでも話せる最高の友達です。
最初の訪問国はりょう君が愛してやまないネパール。
飛行機から雄大なヒマラヤを眺めなら、とてもレンガ造りのカトマンズ空港に着陸。
りょう君の友達、サロージさんがお出迎え。
そして向かうのは、
何はともあれダルバート!
【ダルバートとは】
ダル=豆、バート=ご飯。
たくさんの御飯と豆のカレーを中心に、肉のカレーや野菜のオカズや漬物を組み合わせた国民的な定食です。
カトマンドゥのBaneshwar地区の地元の人で賑わう食堂にて
ここでのダルバート↓
肉のカレーはローカルチキンをチョイス。
左の器が「ダル」。右の器がローカルチキン。他にジャガイモのおかず、青菜の炒め物、大根のアチャールやトマトのアチャールなど。ベーシックなタカリスタイルのダルバートらしい。(タカリというのは、ネパールの中のひつつの民族の名前)
ローカルチキンのしっかりした食感。おかずとアチャールがめちゃええ仕事。 そしてダルが一皿を上手くまとめて、めちゃ美味しい。お代わりしまくりで駆け抜けました。
この旅では色んなネパール料理を堪能しましたが、ひとまず食べた全てのダルバートを紹介します。
標高1400mのカトマンドゥから西へ約6時間。標高800mのポカラという街で食べたダルバート。
マイリーバンチャガル。
ここではマトンをチョイス。ダルは皮付きのムング豆で緑色の仕上り。
ここのダルバートも最初に食べたものと見た目はよく似たスタイルだけど、個々の仕上がりや混ざった味わいはまた異なる美味しさで感動。
ダルバートの提供方法は全ての料理が乗った状態で出て来て、必要に応じてお代わりを盛ってくれるスタイルがポピュラーなよう。スリランカではこのスタイルよりもビュッフェ方式が一般的。
ポカラのニューロードの「タカリキッチン」
ここのはアチャールの種類が豊富。
グンドゥルックという発酵干し草のもの。大根のものが2種、トマトのもの。ネパールでのアチャールの定義は、スリランカのそれよりもかなり広く、一皿の中での役割の重要性はすごく高いように思います。
まるちゃんがご飯の代わりに注文したディロ↓
そば粉が主成分で柔らかく一定の粘度があります。
りょう君がチョイスした魚のカレー↓
海のない国ネパールでは、魚といえば川魚。
カトマンドゥのタメルハウスレストラン。
ヴェジのダルバート。ここは高級料理店で全体的に塩味が薄めですが、おかずの種類が多い。真っ黒なダルが印象的。真ん中のはパニール(チーズの一種)。一皿に全ての料理を全てのっけるスタイルはスリランカっぽい。
ネパールで食べたダルバート。
ほんの4食ですが、りょう君とサロージさんのガイドのおかげもあり、どれも美味しかった!
しっかりした肉のカレーと野菜の味を生かしたタルカリ。酸味や辛味など加えて行くアチャール。そして一皿はみごとに調和してくれるダル。
塩味もしっかり、そこそこ油も使っているのに、食が進む進む。どんどんお代わりして、最後まで美味い!
基本的にシンプルな構成な料理なのに、それ以上の付加を必要としない食事だと思う。
めちゃめちゃ好き。
ネパールには四季もあり、多くの民族がいて、ダルバートだって、無数のバリエーションがあるんだろうけど、みんなが愛するこの食事の懐の深さを垣間見れた気がします。
他に食べたネパールの食事やネパールの風景は、別の記事で紹介したいと思います。
今、カトマンドゥ空港でもうすぐネパールを離れます。
飛行機の出発は、やや遅れ気味で、今後の乗り換えが不安。そして、すでにダルバートが恋しい。
ありがとうネパール!また来たい!